《アドバイス》の敬語とは? わかりやすく解説

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《アドバイス》の敬語

「アドバイス」の敬語表現

アドバイス」を丁寧に言い換えた表現たくさんあるものの、敬語として頻繁に使われてきた言葉は「ご教示」です。「教え示されること」や「その内容」を意味する語句に、美化語の「ご」を付け足した形です。「目上相手教えてもらう」というニュアンスが強いので、「アドバイス」の敬語表現適しているといえます

「アドバイス」の敬語の最上級の表現

ご教示」を使って最上級表現にするなら、文章前後工夫しましょう。「ご教示いただく」「ご教示たまわる」「ご教示くださいますよう」など、尊敬語謙譲語併せて使うことで、敬意はより強くなりますまた、ご教示のほど」といった言い回し定型化しています。「~のほど」は断定避けるための語句であり、相手不愉快にさせないための表現です。つまり、普通にご教示と書くよりも、強い敬意込められているといえます

「アドバイス」の敬語のビジネスメール・手紙での例文

アドバイス」の敬語である「ご教示」は、ビジネスメールや手紙でも多用されています。たとえば、相手に「アドバイス」をしてもらったときのお礼には「ご教示」を使うようにしましょう。以下、例文です。

先日ご教示いただきありがとうございましたおかげさまで速やかな契約向かっております」「いつもご教示のほど、ありがとうございますこれから末永くお付き合いいただける幸いです

また、相手に「アドバイス」を求める際にも、しっかり敬意を示さなくてはなりません。そのため、「ご教示と言い換えるのが無難でしょう。以下、例文です。

今回設計では、部長様のご意向が非常に重要だ思われます。お手数なのですが、ご教示いただけないでしょうか」「ご教示たまわりたく、ご連絡させていただきました来週プレゼンテーションの件でございます

「ご教示」を上司に伝える際の敬語表現

上司とのやりとりでは、「アドバイス」を「ご教示と言い換えるのが無難でしょう。「アドバイス」にはカジュアルな印象があり、対等な立場話しているような雰囲気なりかねないからです。さらに、「ご教示たまわる」「ご教示をいただく」のように、尊敬語謙譲語忘れずに使いましょう

「アドバイス」の敬語での誤用表現・注意事項

まず、「ご教示」を単に「教示と書くのは、敬語表現として間違いです。「教示」という言葉自体に、敬意含まれていません。そこに美化語の「ご」が加わるからこそ敬語表現として成り立ってます。また、教示いただく」「教示たまわる」などの書き方避けましょう尊敬語謙譲語使っているにもかかわらず、「教示」に美化語がついていないのは不自然です。「ご教示いただく」「ご教示たまわる」などの形にすることで、正しく相手への敬意表せます。

次に目上人間アドバイスお願いするときにはご教示ください」という表現控えましょう。なぜなら、「ください」には強い懇願ニュアンスがあるからです。受け取る側が強制感じてしまいかねない表現であり、顧客上司とのやりとりには向きません。敬語用いた文章では、ぶしつけにならないような流れ丁寧なお願いをすることが大切です。そのため、「ご教示くださいませんか」や「ご教示いただけないでしょうか」といった書き方が望ましいといえます。より表現やわらかくするなら「なにとぞ」や「どうか」といった語句加えてましょう

なお、「ご教示願います」といった書き方も、ビジネスシーンでは好ましくないいえます。「願います」は丁寧な表現ではあるものの、「願う」に「ます」を付け足しただけなので、とりたてて強い敬意含まれてはいません。同じ意味の文章敬語にするなら「ご教示お願い申し上げます」「ご教示お願いいたします」などのほうが相応しでしょう

そのほか、「ご教示」に意味も漢字似ている言葉である「ご教授」と、しっかり使い分けることもポイントです。「ご教授」は「教授」に美化語付け足した形です。「ご教示」と同じく、「ご教授たまわる」「ご教授いただく」といった流れ使われきました。しかし「ご教授」とは、専門分野について詳しい教え授かる場合言葉です。学問芸術分野用いられる敬語であり、ビジネスシーンではあまり登場しません。ビジネス関連メール手紙では「ご教示」を使うようにします。

「アドバイス」の敬語での言い換え表現

ご教示」以外では、「ご助言」「ご指導」「ご鞭撻」といった言葉も「アドバイス」の敬語として使われきましたいずれも細かいニュアンス異なるものの、「経験知識教えてもらったり、間違い正してもらったりすること」という大意は同じです。「ご教示」の言い換え表現として、ビジネスメールや手紙に使うことが可能です。

ちなみにビジネスシーンでは「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」という言い回し定型化しています。これは自己紹介挨拶のときに用いフレーズで、「アドバイスください」を謙虚に言い換えた表現です。先輩上司初め会ったときには、「ご教示お願い申し上げます」よりも自然に使いやすい言葉だといえます

《アドバイス》の敬語

「アドバイス」の敬語表現

アドバイス」は、英語の名詞advice」に由来する外来語です。これを敬語表現にするなら、「ご助言」や「ご指導」のように言い換えるとよいでしょう

英語には、文法的に丁寧さ加え表現ありますが、日本語のように名詞に「御」を付けて丁寧さ向上といった言い方はありません。

日本語名詞に「御」を付ければ丁寧な表現できますが、外来語カタカナ表現にはそうそう「御」は付けられません。(「おタバコ」や「おビールのような例外あります

このため、「アドバイス」を敬語表現として述べ場合には、「アドバイス」という言葉こだわらず抜本的に言い換えた方がうまくいきやすいのです。

「アドバイス」の敬語での誤用表現・注意事項

アドバイス」を敬語表現する場合、「おアドバイス」というように、そのまま接頭辞をつけて表現するのは適当ではありません。「おデート」や「おビール」など、外来語接頭辞付けて美化語として使用する方もいますが、それが正し日本語かどうかという点については議論分かれるところであり、「アドバイス」という語に「お」や「ご」の接頭辞を使うのは一般的ではなく誤用当たります

アドバイス」の敬語表現として「ご助言」「ご指導」などの語を用い場合は、「~いただく」「~賜る」「~頂戴する」など、それを受け取自分行為低める謙譲語動詞組み合わせて使用します。これは、自分へりくだることによって相手への敬意を示す表現です。このような謙譲語組み合わせず、「ご指導をもらう」「ご助言をもらう」とした場合敬語表現として中途半端であり、あまり適切ではないので、注意が必要です。

謙譲語組み合わせる場合、「アドバイス」という語をそのまま用いて、「アドバイスいただく」としても誤りではありませんが、より敬意強調する場合は、「ご助言いただく」「ご指導賜る」などの表現が適切です。

「アドバイス」の敬語での言い換え表現

ご指導と言い換え敬語表現にする場合は、例え教授アドバイスおかげで成果上げられたという場面などで、「~できましたのは、ひとえに先生ご指導たまもの存じます」というように使用します。「アドバイスではなくご指導」とし、さらに「たまもの賜物)」という言葉添えることで、より相手への尊敬感謝の念感じられる表現なります

なお、「ご指導」という語は、相手自分教え導くものとい前提立っているので、先生上司その道専門家など、明らかに自分より上の立場方に使用します類義語である「ご教示」「ご教授」などの言葉使用することも可能です。

アドバイス」を「ご助言と言い換え敬語表現にする場合は、「先日は、的確な助言いただき~」「ご多忙のところ、親身になってご助言くださり~」というように使用します。「ご指導」や「ご教示」が、長期間にわたるアドバイス連想させる語であるのに対し、「ご助言」は、どちらかというと短期間単発アドバイスについて使うことが一般的です。


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