ユーティリティ
英語:utility
「ユーティリティ」とは、「役に立つこと」「有益なもの」という意味の英語の表現である。住宅の作業部屋、ソフトウェアを補助的するプログラム、使い出の良い形のゴルフクラブの呼び名でもある。
「ユーティリティ」の意味
「ユーティリティ」は英語の「utility」をカタカナ表記した語である。英語の「utility」は主に「役に立つこと(もの)」や「有益なもの(こと)」という意味がある。基本的には名詞であるが、「実用的な」「いろいろと使える」「何でもできる」という意味の形容詞として用いられることもある。英語の「ユーティリティ(何でもできる)」は全体的にポジティブな意味合いで用いられる表現であり、「器用貧乏」のようなネガティブな含みは特にない。
ゴルフにおける「ユーティリティ」
ゴルフに関する「ユーティリティ」はクラブの名称である。「UT」と略されることが多い。UTは、ひとことで言えばフェアウェイウッドとアイアンの中間に位置するクラブである。形状も、用途も、飛距離も、ともにフェアウェイウッドとアイアンの中間に位置づけられる。フェアウェイウッドとアイアンでは「帯に短し襷に長し」だ、という場面で活躍する。幅広い場面で使えるためゴルフ初心者にとっても使いやすい。
ゴルフクラブの「ユーティリティ」は、英語の「utility」に由来する名称ではあるが、英語圏では主に「hybrid(ハイブリッド)」と呼ばれている。
施設としての「ユーティリティ」
住宅の設備としての「ユーティリティ」は、洗濯その他の家事を行うために設けられた部屋を指す呼び名である。日本語では「家事室」とも呼ばれる。洗濯機やアイロン台などが置かれ、工場などの施設では、その工場を稼働させるために必要な設備を「ユーティリティ設備」と呼ぶ。ここには電力・燃料・水(冷却水や工場用水)などを供給するための設備が集約される。工場の稼働ひいては操業のために不可欠な設備である。
ITの分野における「ユーティリティ」
IT関連の文脈における「ユーティリティ」は、「ユーティリティソフト」の略として用いられることが多い。ユーティリティソフトとは、簡単にいえばOSやアプリケーションソフトウェアの活動を補助するための追加プログラムである。あるいは、スマホ(スマートフォン)向けアプリのうち、カレンダーや電卓のような「ひとまずインストールしておきたいアプリ」を総称して「ユーティリティ」と呼ぶことがある。
「ユーティリティ」の熟語・言い回し
ユーティリティプレイヤー
「ユーティリティプレイヤー」とは、スポーツ選手のうち「どんなポジションでもこなせる万能型の選手」を評する言い方である。たとえば野球の場合、守備において内野手としても外野手としても十分に動ける選手などは「ユーティリティプレイヤー」と呼ばれやすい。
ユーティリティ(ビジネス用語)
ビジネス用語としての「ユーティリティ」は、大まかに「ビジネスにとって有益なもの」のような意味で用いられる表現といえる。具体的に何を指すかは文脈によって異なる。たとえば、事務作業についていえば机や椅子などが「ユーティリティ」と呼ばれやすい。「ユーティリティスポット」
「ユーティリティスポット(Utility Spot)」は、大阪府枚方市に所在する事業者の名称である。つまり固有名である。バイクの修理ならびに中古バイクの販売などを手掛ける。utility
「utility」とは、実用性・有効性・効用を意味する英語表現である。
「utility」とは・「utility」の意味
「utility」とは、主に「実用性」「有効性」「効用」「役に立つこと」などを意味する英語表現である。複数形utilitiesの形式で「(電気・ガス・水道などの)公共料金」「公共事業」の意味になり、「the rising cost of utilities(光熱費の高騰)」のような表現がある。「utility」は名詞として使われることが多いが、形容詞としては「実用的な」「多用途の」「公共事業の」といった意味になる。動詞形は利用するという単語で、アメリカ英語が「utilize」、イギリス英語が「utilise」と地域によって違った綴りになる。「utility」は、OSの基本機能を補うための便利なアプリケーションを示すコンピュータ用語でもある。プログラミングにおいては頻繁に利用する処理を部品として利用できるように作成することがあるが、こうした共通プログラムを「ユーティリティクラス」と呼ぶ。
「utility」の覚え方
「utility」の動詞形は「utilize」であり、「utilize」の語源は「ut(利用する)」である。「use」「utilize」ともに使用するという意味を持つが、「utilize」は「より有効に活用する」という意味合いが強い。また末尾の「ty」は性質・状態を表す接尾辞であり、同様に性質の接尾辞「ty」を付けた単語には、「safety(安全)」「difficulty(難しさ)」がある。「use」よりも有効に活用する(ut)もの(ty)と考えると、「有用なもの」「実用性」「公共事業」の表現として覚えやすい。
「utility」の発音・読み方
「utility」の発音記号は、アメリカ英語では「juːˈtɪl.ə.t̬i」、イギリス英語では「juːˈtɪl.ə.ti」となる。アクセントは「ti」の位置に置かれ、日本語で表記する場合にアメリカ英語では「ユゥーティラァティ」、イギリス英語では「ユゥーティリティ」と後半の「li」で違いが出る。「utility」の語源・由来
「utility」の語源は、古フランス語の「utilite(実用性)」から来ており、それ以前ではラテン語の「utilitet」「utilitatem(有用性)」「utis(使用可能)」「uti(使用する)」、さらに印欧語根では「heyt-(持っていく)」が由来である。1930年からは「public utility(公的に有用なもの)」の短縮形としての記録がある。「utility」の対義語
「実用性」「有効性」という意味での「utility」の対義語は、「disadvantage(不利)」「hindrance(支障)」などが挙げられる。また「公共サービス」という意味での「utility」の対義語は、「infidelity(不忠実)」「unfaithfulness(不誠実)」「naturalness(自然さ)」などになる。「utility」を含む英熟語・英語表現
「utility in」とは
「utility in」とは、「~における有用性」という意味の英熟語である。「utility in clinical practice(臨床での有用性)」「functional utility in real estate(不動産における機能的効用)」のように使用する。
「utility of」とは
「utility of」とは、「~の効用」という意味の英語表現である。「utility of income(所得の効用)」「marginal utility of money(貨幣の限界効用)」のように経済学分野でも使用される。
「utility」に関連する用語の解説
「utility bill」とは
「utility bill」とは「公共料金」を意味する英語表現である。名詞として「the charges on your utility bill(公共料金の請求書)」のように用いる。「公共料金を支払う」と言うときは、複数形で「pay utility bills」のように表現する。
「utility room」とは
「utility room」とは、家事用の小部屋や納戸を示す「ユーティリティルーム」を意味する用語である。「a common area that features conference rooms, a utility room, and a pantry area(会議室、ユーティリティルーム、パントリーのある共有エリア)」のような表現で使用する。
「utility」の使い方・例文
「実用的な」という意味では、「The country produced what was called utility clothing.(実用衣料と呼ばれるものを国が生産していた)」「It was a student's room with utility furniture.(そこは学生の部屋で、実用的な家具が置かれていた)」のように使用する。研究の結果として有効であることを示す文章としては、「The technology demonstrates utility as adjunct to forceps biopsies in post-eradication surveillance.(サーベイランスにおける鉗子生検の補助的技術として有用であることを示す)」「The utility of this substance has been proven in a series of tests.(この物質の有用性は、一連の試験で証明されている)」のように使用する。
スポーツにおいて、様々なポジションで効果的にプレーできるユーティリティプレイヤーという表現では、「sign utility player on deal until the end of 2022(2022年末までのユーティリティプレーヤーと契約)」「sign Fijian utility back for their debut season(フィジー出身のユーティリティ・バックとデビュー戦で契約)」のように用いる。
ユー‐ティー【UT】
ユーティリティー【utility】
ユーティリティ
【英】: utility
用役設備ともいう。石油開発用プラットフォーム、掘削リグ、製油所、貯蔵基地などの各種設備、装置を運転するために必要な電力、燃料、蒸気、工業用水、圧縮空気などを供給する設備の総称。具体的には発受電設備、燃料タンク、ボイラー、ガス・コンプレッサー、エア・コンプレッサーなどを指す。 |

ユーティリティー〈utility〉
効用
UTILITY
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 16:06 UTC 版)
「ブリヂストン・アンカー」の記事における「UTILITY」の解説
2010年モデルから2013年モデルまで存在したシリーズ。2014年モデルは発表されずローエンドモデルのRA3 EXなどとしてメインのシリーズに吸収された模様。 ロードバイクタイプの「R9」「R7」、フラットバーロードタイプの「F9」「F7」「F5」、クロモリフレームの「C9」「C5」、MTBタイプの「X9」と、全8タイプがラインアップされている。 アンカー特約店でのみ、購入が可能。
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