14代目 S21#型とは? わかりやすく解説

14代目 S21#型(2012年 - 2018年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 00:43 UTC 版)

トヨタ・クラウン」の記事における「14代目 S21#型(2012年 - 2018年)」の解説

2012年12月発売型のキャッチコピーは「CROWN Re BORN」。シリーズ先代引き続き2構成先代の「ロイヤルサルーンシリーズ」は廉価グレードロイヤル」の新設伴って「ロイヤルシリーズ」に戻されるとともに3.0 L車を廃止。これにより、シリーズ最上級グレードの「ロイヤルサルーンG」も2.5 Lとなった。 「アスリートシリーズ」は継続設定となった3.5 L車(「アスリートS」・「アスリートG」に設定)に組み合わされる「Super ECT」が6速から8速に多段化されパドルシフトとなった同時にブリッピングも搭載)。また、先代では独立シリーズとして展開していたハイブリッドモデルは「ロイヤル」、「アスリート」両シリーズ設定される形で編入エンジン排気量3.5 L(2GR-FSE型)から2.5 Lにダウンサイジングし、カムリ搭載されている2AR-FXE型をベース新世代直噴技術「D-4S」を搭載して直噴化、縦置きとした新開発直列4気筒2AR-FSE型に変更4気筒エンジン10代目の2.4 Lディーゼル途絶えて以降久々採用となる。また3.5 Lハイブリッドは後にマジェスタシリーズに搭載された)。これに、300 N・m最大トルクを持つモーター組み合わせた後輪駆動専用ハイブリッドシステム」としたことでV63.0 Lガソリン車匹敵する動力性能を持つとともにJC08モードにおける燃費性能を14.0 km/Lから23.2 km/L大幅向上。さらに、顧客拡大ハイブリッドカーさらなる普及視野に、車両本体価格大幅値下げ行った540万円620万円410万円〜543万円)。 先代からプラットフォームキャリーオーバーし、エクステリア基本部分キープコンセプトとしつつも、フロントマスクを刷新フロントはバンパーレベルまで回り込む大型のラジエーターグリルを全車装着するが、ロイヤルシリーズが車名の由来でもある「王冠」を意識してデザインされている反面、アスリートシリーズはそれに加えて稲妻のような切れ込み下部加えることでスピード感を演出今までクラウンから逸脱した仕上がりとなったまた、ヘッドライトには両シリーズともLEDクリアランスランプ採用したインテリアには新たに「トヨタマルチオペレーションタッチ」が採用されエアコンや前席シートヒーター全車標準装備となる「ドライブモードセレクト」等を全てここから操作できるようになっている同時に運転席ドアオープン時にはグラフィック点灯してドライバー迎える「おもてなし演出」も搭載されている。また、ハイブリッド車全車にはステアリングヒーターを標準装備としている。また、下位グレードロイヤルアスリートはオーディオレスが標準となり、ロイヤルサルーンとアスリートS(3.5 Lを除く)ではレス設定可能になった(2016年8月一部改良でこの設定廃止)。先代ハイブリッドシリーズ採用されていたファイングラフィックメーターは今回採用されていない安全装備についてはいずれトヨタ車初となる、最大30 km/h程度減速し衝突回避あるいは衝突被害軽減する新型プリクラッシュセーフティシステム過度アクセルワークによる衝突障害物との接触未然に防ぐ「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」、シフト誤操作急発進などによる事故未然に防ぐ「ドライブスタートコントロール(DSC)」、夜間ハイビーム保持しつつ、前方車両に当たる部分自動遮光し良好な前方視界確保する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」がグレードに応じて設定される一方でハイブリッド車全車衝突時の歩行者頭部衝撃緩和促すポップアップフードボンネット)を標準装備した。 今回フルモデルチェンジ機にパーキングブレーキは「作動」に加え、「解除」も足踏み式に変更された。 発表会ではピンククラウン登場し公式ホームページトップ写真にも「※ボディカラーは、2013年末に発売予定している特別色です」と記載されていた。ピンク色ボディカラー『ドラえもん』に登場するひみつ道具の「どこでもドア」をモチーフとしている。 2012年12月25日に公式発表し同日より販売開始ハイブリッド車2013年1月下旬より生産開始された。 同年7月26日に、前述ピンククラウンに関して同年9月1日から30日までの1か月限定注文受付を行うと発表。そして、同年8月30日特別仕様車アスリートG"ReBORN PINKリボーン ピンク)"」・「アスリートG i-Four"ReBORN PINK"」として公式発表された。ハイブリッド車の「アスリートG」とガソリン四輪駆動車の「アスリートG i-Four」をベースとしており、インテリアにおいては本革シート表皮、ドアオーナメント、センターコンソール、フロントセンターアームレスト、シートベルト、インストルメントパネルアッパーに特別設定ホワイト採用しブラック内装色との組み合わせよりより明快なコントラスト生み出したほか、演出家テリー伊藤カラーコーディネート手掛けメーター指針スイッチハイブリッド車はパワースイッチ、ガソリン車はエンジンスタートスイッチ)にピンクを、ステアリングオーナメント・スマートキー/カードキーHDDナビゲーションオープニング画面の各王冠マークにはピンクさし色を、ドアアームレスト・インストルメントパネルサイド・ステアリングホイールにはピンクステッチをそれぞれ施すことで、上質特別感がある室内空間とした。なお、特別設定色のボディカラーは「モモタロウカラーコード:3T4)」という名称がつけられた。生産同年12月より開始予定で、納車開始タイミング仕様地域により異なる。 同年9月9日に「クラウンマジェスタ」が6代目フルモデルチェンジされたが、これまでの派生車種位置づけからシリーズ名(「マジェスタシリーズ」)の位置づけ変わったことで3構成となった6代目マジェスタ」は「ロイヤル」をベースホイールベース延長したのである)。 同年10月2日に、9月末で受注受付終了した特別仕様車ReBORN PINK」について、約650台の受注があったことを発表。うち、約9割以上にあたる約610台がハイブリッド車の「アスリートG"ReBORN PINK"」であった2014年7月9日トルセンLSDトランスファー新開発のハイブリッドトランスミッションを採用したトヨタとしては初となるハイブリッドフルタイム四輪駆動車設定。「ロイヤルシリーズには「ロイヤル Four」・「ロイヤルサルーン Four」・「ロイヤルサルーンG Four」、「アスリートシリーズには「アスリート Four」・「アスリートS Four」・「アスリートG Four」の各3グレード用意される(なお、「マジェスタシリーズにも同日マジェスタ Four」が設定された)。併せて特別仕様車Black Style」を発売ハイブリッド車の「ロイヤルサルーン」・「ロイヤルサルーン Four」・「アスリートS」・「アスリートS Four」をベースに、「ロイヤルサルーン/ロイヤルサルーン Four」ではフロントグリル格子部分ブラックに、フレームなどのメッキ部分スモーク加飾それぞれ変更し内装色をブラック統一することで上質さを表現一方、「アスリートS/アスリートS Four」では、フロントグリル格子部分をピアノブラック塗装変更し、ブラックスパッタリング工法銀白色金属であるクロム原子真空中付着させる工法塗装施した18インチアルミホイールを特別装備オプション専用本革シートテラロッサ)を設定したまた、Black Style全車共通で雨滴感応式オートワイパーや自動防眩インナーミラー特別装備した(オーディオレス選択時を除く)。 2015年1月7日2014年7月30日から放映されているテレビCM登場している空色及び若草色クラウンについて、2015年4月1日から1か月間の期間限定注文受付を行うことを発表。そして、2015年3月25日誕生60周年記念特別仕様車アスリートS/アスリートS Four"空色edition"」・「アスリートS/アスリートS Four"若草色edition"」として公式発表したハイブリッド車の「アスリートS」・「アスリートS Four」をベースに、特別仕様車Black Style」に採用されているブラック塗装格子部分)とスモークメッキ施したフロントグリルやブラックスパッタリング工法により塗装施した専用18インチアルミホイールに加えボディカラーに「空色カラーコード:8V7)」・「若草色カラーコード:6W5)」(正式名称は「ルミナスグリーンマイカメタリック」)を特別色として設定したほか、内装本革シート表皮&ドアトリム、インストルメントパネルアッパー、シートベルトセンターコンソール&オーディオカバー、フロントセンターアームレストをホワイト統一しステッチボディカラー合わせて空色」又は「若草色」のステッチ施した装備面ではドライバーサポートパッケージ(雨滴感応式オートワイパー・自動防眩インナーミラー)とラゲージドアイージークローザーを装備した。なお、生産開始同年6月予定しており、「ReBORN PINK」の時と同様、納車開始タイミング仕様地域によって異なる。なお、第56回中日クラウンズでは、「アスリートS"空色edition"」が優勝副賞、「アスリートS"若草色edition"」が17番ホールホールインワン賞賞品としてそれぞれ用意された。 2015年8月ここまで新車登録台数累計149638台。2015年10月1日マイナーチェンジ。「アスリートシリーズフロントグリル立体メッシュ形状を採用すると共にグリルは低重心強調するためフロントバンパー下端まで伸ばしグリル両側のバンパーコーナーへの張り出し後方へ向かう立体的な造形とした。ヘッドランプは1灯の光源ハイビームロービーム切り替え可能なBi-Beam LEDヘッドランプ変更しデイライト機能付面発光LEDクリアランスランプ追加。リアランプは一回り大きなリング形状となり、内装にはメノウ積層加飾パネル採用した。「日本生まれ日本育ち高級車」を強調すべく、キャッチコピーは「CROWN JAPAN!」と変更し、「アスリートS」系と「アスリートG」系のパッケージオプションとして、「天空ソラ(ピュアブルーメタリック)」・「胡桃クルミ(ブラウンマイカメタリック)」・「茜色アカネイロ(オレンジメタリック)」・「紺碧アオ(ダークブルーマイカ)」など、日本の伝統的な言葉や詩を基にした名称を採用したボディカラー12色を用意し熟練者による手吹き塗装部分的に施して色調整を行ったほか、インテリアカラーは白・黒・こがねの3色を新規設定した「ジャパンカラーセレクションパッケージ」を設定グレード体系一部替わり従来2.5 Lガソリン2WD車に替わり、ツインスクロールターボチャージャーを採用した2.0 L直噴ターボエンジン8AR-FTS型を搭載したアスリート-T」・「アスリートS-T」・「アスリートG-T」を新設燃費性能にも優れており、平成27年度燃費基準達成している。「ロイヤルシリーズフロントバンパーに厚みを持たせ、ロアグリルを一層低くするとともに中央部から両サイド伸びてフォグランプを囲むようにクローム加飾配置した内装には立体感ある細かい木目調ベースにした格子調パネル採用し内装色にブラック新設定した。併せて、「アスリートシリーズ・「ロイヤルシリーズ共通構造用接着剤採用スポット溶接打ち増しによるボディ接合部剛性強化行いショックアブソーバーブッシュなどのサスペンションチューニング最適化行ったほか、760 MHz専用周波数活用し路車間通信システムDSSS)や車車間通信システムCVSS)で構成されるITS Connect世界初採用したほか、ブラインドスポットモニターインテリジェントパーキングアシスト(イージーセット機能駐車空間認識機能・ハンドルセレクト機能付)も採用した2016年8月29日トヨタ店創立70周年記念特別仕様車「J-FRONTIER」を発売。「アスリートS-T」、「アスリートS」、「アスリートS Four」をベースに、フロントグリルとリアライセンスガーニッシュにサテンメッキ仕様本革巻き4本スポークステアリングホイールにブラックレイヤーウッド(本木目)をそれぞれ採用するとともにシート表皮は「ウルトラスエード」と本革のコンビシートを採用内装色は特別設定色の「モスグレー」を採用した併せて一部改良行い歩行者検知機能衝突回避支援型プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールオートマチックハイビーム(ロイヤルサルーンG及びアスリートG/G-Tはアダプティブハイビームシステム)、レーンディパーチャーアラートで構成され衝突回避支援パッケージToyota Safety Sense P」を全車標準装備した。また、ITS Connect」はこれまで設定無かったロイヤル」「アスリート」でも装備可能になり、「ロイヤルサルーン」及び「アスリートS」に設定されていたオーディオレス仕様は本変更廃止された。 2017年8月28日特別仕様車「J-FRONTIER Limited」を発売前年発売された「J-FRONTIER」をリファインして設定されるもので、フロントグリル漆黒メッキに、特別設定内装色を「アイアンブラック」にそれぞれ変更。これに加え、フロントフォグランプベゼルをブラック変更し、インパネ・ドアトリム・センターコンソール・シフトノブにブラックレイヤーウッド調加飾を、アクセルペダルブレーキペダルにアルミペダルをそれぞれ施しアクセルペダル踏み間違い時の衝突被害軽減寄与するインテリジェントクリアランスソナーを追加また、アスリートS"J-FRONTIER Limited"」と「アスリートS Four"J-FRONTIER Limited"」はフロント王冠エンブレム・Bi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機構付)・リアライセンス・LEDリアコンビネーションガーニッシュをダークスモークメッキに、LEDリアコンビネーションランプのエクステンションサイド部をブラックそれぞれ変更。「アスリートS-T"J-FRONTIER Limited"」はリアバンパーロアスポイラーをブラック変更し、前席シートヒーター特別装備した。 2018年4月26日をもってオーダーストップとなり、その約1か月後に生産終了後述する15代目へのフルモデルチェンジまでの間は在庫販売となった。なお、パトカー仕様については2020年末まで継続生産された。 2012年型 アスリート前部 2012年型 アスリート後部 2012年型 ロイヤルサルーン室内 トヨタマルチオペレーションタッチ アスリートG"ReBORN PINK"(写真市販予定仕様アスリートG"ReBORN PINK"(写真市販仕様アスリートG"ReBORN PINK"(市販仕様後部アスリートG"ReBORN PINK"(市販仕様インパネアスリートG"ReBORN PINK"(市販仕様フロントシートアスリートS"若草色エディション"(2015年箱根駅伝広報車アスリートS"空色エディション" ハイブリッドモデルエンジンルーム2AR-FSEパトカー千葉県警察仕様2014年広州モーターショーでの中国仕様クラウン

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