第八係〈ダイハチ〉
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「アクティヴレイド -機動強襲室第八係-」の記事における「第八係〈ダイハチ〉」の解説
黒騎猛(くろき たける) 声 - 島﨑信長 本作の主人公の一人。ダイハチのウィルウェア装着者。警部補。空手の有段者。左頬には大きな傷跡がある。マイペースな性格に加えてデリカシーに欠けており、細かいことはあまり気にしない。ゴミの分別すらおろそかであるため、瀬名には何かにつけて注意されている。その性格の割に仕事に対しては真摯であり、正義感も強く、努力を惜しまぬ人物でもある。また、警察官としての自覚も強い(たびたび問題のある行動をとることも多いが)。 ウィルウェアは近接戦闘特化タイプ・ストライクインターセプターを着用し、コードネームはオスカー2を使用。 第二期では警部へ昇進。ダイハチのエースとして活躍する。瀬名の復帰直後も悪態をつくが、彼の実力自体は認めているので、力を貸せと素直に求めた。また、増加する犯罪に対抗するために大学院に通い、法学についても勉強しているなど、意外な一面をのぞかせる。また、ミュトスを社会復帰させるべく様々な部署に掛け合い自分が保護者になることで帰国する八条司稀の対抗馬という名目で彼を外へ連れ出している。稲城からは多大な恩義があり、彼が行うことは全て正しいと豪語し崇拝していたため、八条と繋がっていた事実を受け入れるのに時間を要している。 シリーズ構成の荒川稔久によれば、総監督の谷口悟朗による最初のオーダーそのままだという。また、担当声優の島﨑によれば、「明朗快活な性格に大人としての自覚やプロとしての信念を持ち、バランスが取れた黒騎のキャラクター性は、本作を痛快に楽しめる大きな要素の1つ」という。 瀬名颯一郎(せな そういちろう) 声 - 櫻井孝宏 ダイハチのウィルウェア装着者。警部補。黒騎とは反対に、細かいルールにこだわる几帳面な性格をしている。その性格上、ゴミの分別などにもかなりうるさい。その反面、想定外の事態に弱く実力を発揮出来ないこともある。そういった際に黒騎に助けられるも多いが、逆に彼の力では及ばない事態に瀬名が逆転の一手を打つこともあり、憎まれ口をたたき合いながらもいいコンビとなっている。また、甘いもの好き。 防衛大学校情報工学科卒業後、統合自衛隊に入隊というエリート街道を進むが負傷で退職。その後は国家公務員試験に合格して警察庁に入庁し、後にダイハチへの配属となる。ダイハチメンバーでは、唯一爆弾処理の実績を持つ。 一見完璧に見えるが統合自衛隊時代に付き合っていた、凡河内みほを苦手としており彼女と別れた後も逃げるように転職をしており彼女が接触してくるたびにトラウマの如く恐怖を覚えるようになってしまっている。 ウィルウェアは遠距離射撃特化タイプ・エルフΣを着用し、コードネームはオスカー1を使用。 当初はダイハチへの配属をおもしろく思っていない知性派に過ぎなかったが、荒川がどうにか人間味を持たせようとした結果、現在の設定となった。 第二期では警察を辞め、名古屋にある清掃会社の社長となる。本人曰く天職であり充実した日々を送るが、ある事件発生の折「民間警察」という特例を利用し、ダイハチに「出向」という形で戻ってきた。 花咲里あさみ(かざり あさみ) 声 - 小澤亜李 本作の主人公の一人。ダイハチに配属されたてのウィルウェア装着者の女性隊員。警部補。年齢は19歳。海外で就学していたためもあって口調は英語をはじめとする外国語交じりであり、感情が高ぶるとその頻度もさらに高まる。未成年の時点で警部補まで登り詰めた天才であることから、ダイハチのメンバーを更生する目的で配属されたところ、逆に彼らに振り回されて戸惑ってしまう。黒騎には気に入られているが、瀬名には「黒騎以上の問題児」と評されている。第二期においては「破壊神」「警察庁で一番始末書を書いた警官」とエスカレートしていて、黒騎達からはダイハチ配属時からかなり悪化していると評価されている。特に第7話での盗撮事件では自分も被害に遭ったことで、鬼神のごとく暴走。犯人を射殺することを進言する。 ウィルウェアは最新型多機能タイプ・ファインファミリアを着用し、コードネームはオスカー6を使用。 当初はあさみに相当する人物は設定されておらず、ダイハチを説明する狂言回し役として後から設定されたうえ、谷口には「メインの話に絡めなくて構いません」とまで言われていたが、「切れ者に見えるけれどもポンコツ」であるあさみの変化もミニテーマとして設定されたため、荒川は「一人前に成長していく姿が共感を与えられる」点を重視している。 2期開始時点では警部に昇進し大阪府警へ栄転しており、そこで設立された第五特別公安課第三機動強襲室第九係(通称:ダイク)に所属しそこでダイクの係長兼ウィルウェア装着者をしている。ダイクでのコードネームはブレイン。 星宮はるか(ほしみや はるか) 声 - 石上静香 ダイハチのオペレーター兼ウィルウェア装着者の女性隊員。巡査部長。ダイハチの女性陣では大きい方のバストサイズの持ち主であるため、あさみに注目されることもある。科学や医学などに加えて、バスや鉄道、自販機などに異様に詳しく、これらの話題となると饒舌になる。非番時は鉄道をよく見に行っている。 ウィルウェアは索敵能力タイプ・メーティストラクチャーibukiを着用し、コードネームはオスカー3を使用。 前述の博識さは荒川に足された要素であり、当初は一番しっかりしているだけのオペレーターだったが、非番時の行動を描きたいという要望や捜査時に違う視点から糸口をつかめるようにしたいという要望から、現在の設定となった。 舩坂康晴(ふなさか やすはる) 声 - 大川透、小松未可子(少年時代) ダイハチの係長兼ウィルウェア装着者。警部。メンバー内では最年長で、室長をはじめとするメンバー全員の過激な言動のフォロー役となっている。また、各方面に強力なコネを持つネゴシエイターでもある。かなりの巨大ロボット好き。 物語開始の4年前は前線に立つ刑事であり、非合法のカジノを取り締まろうと伝説の女性ギャンブラー「ブラッディマリー」を追っていたが、彼女の正体が未成年の少女であることを知り、あえて取り逃がす。しかし、その責任を取らされて左遷された結果、ダイハチへ配属された。 ウィルウェアはパワータイプ・甲徹陣七竈を着用し、コードネームはオスカー4を使用。 当初の設定ではダイハチの室長で警視正だったが、荒川が「舩坂がトップにいると『パトレイバー』っぽくなってしまう」と考え、谷口へ依頼して凛と立場を入れ替えさせた。 山吹凛(やまぶき りん) 声 - 倉田雅世 ダイハチの室長兼ウィルウェア装着者。警視正。小柄な身体に頭が切れて弁も立ち、正義や人情よりも職務を重んじる冷徹さを持っているが、私生活はかなりズボラ。妹の陽と同居している。妹には所属先を生活安全課と偽っている。ダイハチの立場の弱さもあって、任務終了後は迷惑をかけた各部署に頭を下げてまわり、そのたびに嫌みを言われている。 ウィルウェアはスピードタイプ・プリマヴェーラパンテーラを着用し、コードネームはオスカー5を使用。 現実世界での警視正は最速でも採用後15年の経過が必須である(詳細は警視正#任官を参照)が、本作ではダイハチの設立時に特例として凛が室長に任命され、警視正へ昇進している。学生時代に稲城と交際しており結婚する所まで進んでいたが、警察官の道を選んだため破談している。 当初の設定ではダイハチの係長で警部だったが、前述の理由から舩坂と立場を入れ替えられたうえ、体形も荒川の好みで小柄に設定された。 天野円(あまの まどか) 声 - 大西沙織 ダイハチのオペレーター。巡査。地味で無口な女性隊員。必要最低限のことしか口にせず、あさみへの自己紹介の時はモニター画面の表示を介して名乗っていた。辛いものが好きで、特にレバニラを好む。 かつては幼い弟や妹を守るためにブラッディマリーとして非合法カジノで暗躍していた過去を持ち、舩坂に取り逃がされてから紆余曲折を経て現在に至る。第5話では東京へのミサイル発射を盾にした犯罪者・小野寺良(おのでら りょう / 声 - 白鳥哲)とのポーカー勝負で窮地に追い込まれたダイハチを救おうと、失職を覚悟のうえで再びブラッディマリーになるが、事件解決以降もメンバーには円として受け入れられ、失職せずに済んだ。ミュトスが逮捕された後、ダイハチを去る。 第2期では天野秘密探偵事務所を設立、ダイハチの民間協力者として、違法な手段を含む様々なアプローチでの事件の調査を行っている。 荒川には口数の多いはるかとの対比として無口と設定されたが、それはメインとなる回で一気にしゃべるという想定にもとづく。なお、ブラッディマリーとしての設定は第5話の脚本を担当した井上敏樹によるものである。 協会さん 声 - 鳥海浩輔 ダイハチのメカニック。ウィルウェアの整備と調整を担当。運用の平等を図るべく、ダイハチと業務提携中の日本外骨格協議会から派遣されてきた民間の技術者。「協会さん」はダイハチのメンバーによる通称に過ぎず、本名は「佐渡波平」(さど なみへい)と申告してある。しかし黒騎には偽名と思われており、本人も黒騎の追及に曖昧な態度を取っている。軽口で話すお調子者であり、ウィルウェアの調整を目的に偽の出動命令をあさみに出した結果、機動強襲指揮車両で下着姿となった彼女にセクハラとたしなめられたこともある。 谷口の「小難しい要素」を生真面目な人が演じるとどうしても重苦しくなるため、「チャラチャラした感じの人が語った方が良かろう」という要望にアニメーションキャラクターデザインの西田亜沙子が応えてデザインされた。 エミリア・エデルマン 声 - 田村ゆかり 2期より登場する新メンバー。人事交流によりポーランド警察より配属された金髪美少女。ウィルウェアの装着者でありダイハチではオスカー7を使用。 過去の任務でケンタウロスユニットを装着したウィルウェアが故障し、身動きが取れないまま3日間閉じ込められた経験を持つ。それ故ウェアの装着は彼女のトラウマとなっている。優秀ではあるもののウェアの装着を伴う任務を避けるようになったため、ポーランド警察にはお荷物扱いされていた。ダイハチへの配属も厄介払いのためという事情がある。 配属当初は現場でウェアを脱ぎ捨ててしまうなどトラウマの影響が強く残っていたが、瀬名の指導により狙撃をこなすようになるなど徐々に克服していった。 2期最終話ではトラウマの原因であるケンタウロスユニットを再び装着。恐怖を完全に払拭できてはいなかったが、宇宙に向かう黒騎のアシストを懸命にこなした。 鏑木まりも(かぶらぎ まりも) 声 - 田中あいみ 2期より登場する新メンバーの少女。階級は巡査部長。視線恐怖症の気があるため、有事中は他者の視線に電子的なモザイク加工を施せるデータグラスを装備する。ただし、データグラス装備中は気が大きくなり問題発言をすることもままある。テレビ電話でも本人は映像に映らずマリモの映像を写している。
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