カーマイン基地(士官)
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「三千世界の鴉を殺し」の記事における「カーマイン基地(士官)」の解説
少尉以上の階級を持つ機動歩兵科の士官について記載する。 ワルター・シュミット(声:関智一) 第六連隊第二大隊に所属する女たらしの大尉で、現在2度目の離婚紛争中だが、どこか憎めない。ルシファードに最初に友好的な立場を示した士官だった。 幼い頃母親に捨てられた経験を持ち、クマのぬいぐるみに関するトラウマがある。また、引き取られた先で、義母に誤解からひどい仕打ちを受けたことで、女性に対する不信感を抱くようになる。カーマイン基地への左遷も、上官の妻に手を出したから。 ルシファードの後押しにより、現在離婚紛争中のメリッサとの復縁を進められており、彼女とトラウマについて語り合い復縁するまでの様子が単行本15巻で描かれている。 ロザリンド・バーガー(声:山田みほ) 第六連隊第三大隊第三中隊長大尉。ベリーショートヘアの金髪・碧眼と白い肌が特徴。さばけた性格の持ち主。作中ではロザリーと呼ばれることも。 ライラとバンカー中佐の騒ぎに証人として立会い、女性兵士を軽視する中佐の暴言を聞き流せず、ライラとともに物騒な手段で中佐を黙らせようとしたが、副官に止められた。 エルトン・グレッグ(声:若本規夫) 30代だが前髪が薄い、ワルターと同じ大隊に所属する大尉。髪の毛が長いことで着任早々のルシファードに絡み、決闘騒ぎになる。 中隊長以上の人間が集められたとある会議で「パープルヘヴン」に関する議題が出た際、新作小説の主人公にされてしまったルシファードに、相手役としてリクエストされた。 アンリ・ラクロワ(声:立木文彦) 銀河連邦宇宙軍の中佐(年齢は50代後半)。カーマイン基地の副司令官でルシファードの良き理解者でもある。妻子持ちで特に愛妻家として知られる。ルシファードの事を気に入り、無礼講の祝勝会の際に、ルシファードに「恋人キス」を仕掛けたり、妻と娘のお土産にすると豪語した事もある。なお前述のサラディンとは昔馴染みで、名前で呼び合う。血の気が多かった昔はかなりのやんちゃもやったらしい。 司令官であるブレッチャー大佐(声:拡森信吾)の舵取り役で、「今の司令官は前任者よりはマシ」と思っている節がある。 本編終了後を描くドラマCD付属のプチ文庫では、大佐に昇進しカーマイン基地の司令官となった。 アレックス・マオ(声:堀内賢雄) 第六連隊の連隊長。ルシファードの直接の上官であり、情報部に二重軍籍を持つ(階級は中佐)。既に第一線は退いているが、ある任務のため情報将校という身分を隠してカーマイン基地に着任した。外見は肩まで伸ばした髪をオールバックにした優男だが、実際はライラが「タヌキ親父」と評するほど侮れない男である。また、O2に鍛えられた情報将校らしく優秀だが、その例に漏れず性格がどこかねじれているのも特徴。 O2の元部下ということで、ルシファードと親しげにしているため、パーヘヴの相手役となる。このことで、サラディンからは嫉妬された。 ブライアン・バンカー(声:平勝伊) 血の色が透けて見えそうなほど白い肌に刈り込んだ金髪を持つ第四連隊長で、階級は中佐。ドミニク・バンカーの夫。大柄な上、基地内にあるジムへ通い、トレーニングを欠かさないためマッチョ体型で、ライラを含めた一部の女性兵士から、影で「白ゴリラ」と呼ばれている(妻であるドミニクですら、そう表現したことがある)。 ルシファードの長髪にいい印象を持っておらず、「もしルシファードが彼の連隊に配属されていたら丸刈りにされている」とも言われていた。 左遷前副官だった妻の片目を見るたびに、自分が左遷されたきっかけを思い出すため逃避し続けていた。ある事情から間男になってしまったルシファードに怒りを覚え、軍人にあるまじき男尊女卑の思想からライラに対しても暴言を吐いたため、ぶち切れたライラに伸された挙句、ルシファードと一対一で殴り合いの決闘をするが、全身打撲等、全治1ヶ月の重傷を負い敗北。 パトリック・ラッセル 第二連隊に所属する中尉で、中隊長であるトーマス・シュナイザー大尉の副官。蜂蜜色の金髪と「天使のような」と評される微笑みを武器とする連隊のアイドル。ルシファードとはあまり違わない年齢のはずだが、外見はシリアスモードのマコトより幼い印象の美青年。 可愛い外見に似合わずダークな性格で、ルシファードの着任以来、密かにライバル視していたが、上官たちと一緒に彼に絡んだ際にやり返されたことで惚れ込み、ことあるごとに迫るように。しかし甘ったれた物言いをはじめとする態度のせいで、マコト同様鬱陶しがられている。後に、その言動がいわゆる「キャラ作り」の結果であることをルシファードに見抜かれ、極秘プロジェクト解散時に都市警察のガーディアン護衛任務を命ぜられた。 情報機器の扱いに長けているため、ルシファードがリーダーの極秘プロジェクトに参加することに。ただ、最初の印象からか、ルシファードの信頼度はマコトより低い。
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カーマイン基地(その他の兵士)
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機動歩兵科以外の士官と、下士官について記載する。 メリッサ・ラングレー(声:小林優子) 通信科第六通信中隊の隊長を務める女性大尉。きれいに巻いた赤毛が特徴。ワルターの元妻で、離婚して以来、ワルターにつらくあたっているものの、彼のトラウマに気付きそれを打ち明けられたルシファードには嫉妬している。 お嬢様育ちであり、少女時代はボディーガードが常にそばにいる生活を送っていた。自分の誕生日の少し前に、父親がクマのぬいぐるみを買っている姿を目撃したが、後にそれは腹違いの妹のためのものであることを知る。浮気を続ける父親とそれに対して何もしない母親に嫌気がさし、仕官しようと考えた。 入隊後に付き合ったとある兵士が、その除隊後になって結婚詐欺師であったことが発覚し、個人的に調査をした上で、ケリをつけるべく行動を起こし、家族の目の前で男を射殺しかけて殺人未遂容疑で逮捕された。しかし、メリッサ以外にも詐欺の被害者がいたこともあって「情状酌量の余地あり」と判断され、カーマイン基地へ左遷されてきた。 マコト・ミツガシラ(声:野島健児) 輸送科第二中隊所属の少尉(23歳)。前の任地でセクハラをされ、相手を半殺しにしたことで左遷された極度のメカフェチ。高校をスキップし学都惑星にある大学の工学部へ入学した秀才。親類に学都惑星で教鞭をとる人工生物学の教授がいる。 クールな態度で「メカ・ケルベロス」と称されるが、ルシファードの前では可愛らしくなる。ルシファードを「お兄様」と呼び、ルシファードには「マコ」と呼ばせ、同じメカフェチの観点から彼を口説こうとしている。なおメカ・ケルベロスの愛称は、地獄の番犬・ケルベロスが三つの頭をしていることから、名字のミツガシラに掛けた事に由来する。 電脳戦に強く、ある程度までならハッキングなどもできるため、ルシファードの極秘プロジェクトに参加。プロジェクトを二手に分けた後は、分室側でカーマイン市の都市警察に属する電脳部隊「ガーディアン」と行動を共にする。プロジェクト解散後は輸送科へ戻った。 グラディウス・ベル(声:尾又淑恵) ルシファードの中隊の兵士の一人で、六芒人の女性軍曹。六芒人と地球系のクォーターで、家の事情から入隊する。優性遺伝である六芒人の外見を持つ。ルシファードに惚れ込み、彼と恋人同士になることを夢見る乙女な部分もあるが、分隊長として部下の信頼は厚く、ルシファードもその実力を認める優秀な兵士で、ルシファードの勧めで士官学校への入学を目指し始める。 ニコラルーンの護衛中にアルジャハル教授に襲われ、片腕を切断され(ルシファードが治癒能力で治した)、脳に重傷を負った。その後、脳の方はサラディンの手術を受けてある程度回復し、ルシファードが目覚める2日前に自宅療養に切り替えて退院、自宅付近のリハビリ施設へ通い始めたらしい。 メイジャ・アダン(声:うすいたかやす) ルシファードの中隊に所属する小隊長の一人で、唯一の曹長。兵卒から叩き上げで軍歴も長い初老の男性で、6人の子供がいる。彼の愛娘・フロラの歌はルシファードのお気に入りとなっている。 ドミニク・バンカー(声:皆川純子) 需品科のトップである女性少佐。連隊長の1人であるブライアン・バンカーの妻で、元副官。戦艦乗船中にとある事件にかかわったことがきっかけで、夫婦ともども左遷されてきた。 8分の1ほど六芒人の血を引くため、やや赤みがかかった茶色の瞳を持ち、長身で戦闘能力も高い。赤茶の瞳は感情が高ぶると鮮血を思わせる真紅に変化する。特徴は前述の事件のときに失明した左目を覆うアイパッチ。インナーやストッキングなどと色をそろえている。 体格測定用の機械が壊れてしまったのを機に、需品科の女性陣を巻き込んでセクハラめいた測定を男性兵士に行い、自分から逃げている夫への鬱憤を晴らしていたが、ルシファードとやりあったことで吹っ切れ、特に親しい人用の愛称「D」を教え、呼ぶことを許した。 佐官の中では数少ない、ルシファードの極秘プロジェクト参加者であり、本部を動けないルシファードの代わりにライラと共に実働部隊の指揮を取ることに。 ボビー・ヘインズ(声:田村健亮) 第六通信中隊に所属する軍曹。「パープルヘヴン」の編集者である婚約者がおり、彼女のためにルシファードの着任当初にサラディンとの通話を盗聴しようとしてシメられたことがある。情報機器の扱いに長けており、その腕を買われて都市警察との電脳戦に参加。その後、ルシファードが立ち上げた極秘プロジェクトにも参加するが、スタート早々にとんでもない失敗をやらかしてしまう。 マルチェロ・アリオーニ(声:三宅健太) 憲兵隊の隊長で大尉。32歳。6年前に同僚に嵌められて左遷された。歓楽街などの粛清を行い、治安の安定を成し遂げた。暇をもてあまし、趣味で基地や流民街の情報を収集、独自に調査していたこともある。 通信端末を切った状態の彼と連絡を取るのは難しく、憲兵隊が彼の行きつけの店に協力してもらう形で行われている。ワルターとは対照的なワイルド系の男で、ワルターと同様女好きだが、自分のプライベートは女性と過ごすためにあると公言してやまないため、男の友人が少ない。 通信科兵士の発砲事件を機にルシファードとかかわりを持ち、そこそこのハッキングスキルや憲兵隊のアクセス権限を利用した情報収集に長けることを買われ、極秘プロジェクトの追加メンバーになった。以降は本部で後方支援を担当するルシファードの片腕的な役割を担う。 真面目な副官のリンゼイに対し好意を抱いているが、自分の行った粛清が原因で怪我をさせ、視力を奪ってしまったことを気にしている。ルシファードの口車に乗せられ、彼女に交際を申し込むことを誓った。その後、プロジェクト分室爆破未遂事件で重傷を負ったリンゼイがルシファードに癒され意識を取り戻した後に告白し、無事結ばれる。 リンゼイ・コールドマン(声:名塚佳織) マルチェロの副官で中尉。元は中央本部から派遣されてきたエリートで、予定では1年限定の着任だった。法務科の所属だったため、戦闘向きの体格ではない小柄な女性。6年前マルチェロが行った粛清に関わる裁判の際に起きた爆破テロで脳の視神経付近を損傷、サラディンの手術でも脳に刺さった破片をすべて取り除くことは出来ず、視力が低下したため現在は眼鏡をかけている。 マルチェロの指示で極秘プロジェクトの分室を警備中、手投げ弾のような爆発物の直撃をくらい、右腕を失うほどの重傷を負ったが、駆け付けたルシファードとガーディアン・レッドの連携により一命を取りとめた。また、その際古傷である脳の中の破片も取り除かれたため、病院で目覚めた時には視力が回復している。
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カーマイン基地
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バーミリオンの首都カーマイン市に存在する銀河連邦宇宙軍の陸軍基地であり、所属は惑星セラドンに本部を置くヴァンダイク方面軍。定期的に貨物船などが到着する宇宙港が併設されている。ここに着任することが左遷を意味している。都市警察からは「宇宙港の警備代行業者」と認識されている節もあり、衝突が絶えない。
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