爆破未遂事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:50 UTC 版)
1938年(昭和13年)、支那事変の影響でアメリカやカナダの対日感情は悪化していた。同年1月20日シアトル港内に停泊していた「日枝丸」に爆破未遂事件が発生した。 港内の桟橋で他人の服を抱えた挙動不審な男を警察が職務質問したところ、「日枝丸」に爆弾を仕掛けるために海に入った主犯の男を待っている旨の供述をした。付近の海面を捜索した結果、主犯の男の水死体とダイナマイト300本と時限装置を設置した筏が見つかった。時限装置はなぜか予定時刻の30分前で止まっていた。低温の海で凍死していた主犯格の男は、カナダ ビクトリア在住の29歳大学講師であることが判明した。共犯の男は詳しい事情を知らず、共産主義者や中国機関による関与も疑われたが、結局背後関係は不明でその後も不安を抱えながらシアトル航路は維持された。
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