Ionosphere Sounding Satellite - bとは? わかりやすく解説

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うめ2号

分類:人工衛星


名称:電離層観測衛星「うめ2号」/Ionosphere Sounding Satellite-b(ISS-b)
小分類:地球観測衛星
開発機関・会社:宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関会社:郵政省通信総合研究所
打ち上げ年月日:1978年2月16日
運用停止年月日:1983年2月23日
打ち上げ国名機関:日本/宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:N-I
打ち上げ場所:種子島宇宙センター(TNSC)
国際標識番号:1978018A

うめ2号は、うめの予備機で、打ち上げ1ヵ月後に不具合起こしたうめの後継機として、改善加えられ打ち上げられました。短波通信効率的な運用のために電離層観測行なうことが目的で、1978年4月下旬から郵政省通信総合研究所によって運用され、約1年半ミッション遂行しました。ミッション終了後も観測データ収集続け海外通信などに必要な電波予報改善重要な役割果たしました

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
直径約94cm、高さ約82cmの円筒形で、重量は約141kgです。
観測装置は、電離層観測装置(トップサイド・サウンダ)、電波雑音観測装置プラズマ測定器イオン質量測定器搭載してます。

2.どんな目的使用されるの?
電離層臨界周波数や、電波雑音源の世界的分布観測電離層上部空間におけるプラズマ特性と、正イオン密度測定目的開発されました。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
軌道投入後、約2ヵ月間の初期運用行なった後、1978年4月下旬から郵政省通信総合研究所による、運用開始されました。約1年半ミッション期間が終了した後も観測データ収集続け海外通信などに必要な電波予報改善重要な役割を果たすとともに超高層物理学分野にも大きく貢献しました1983年2月23日発生電力低下により運用終了しました

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
うめがあります

5.どのように地球を回るの?
高度981kmから1,228km、傾斜角69.4度、周期107分の円軌道です。スピン安定方式姿勢制御します

参考文献:大林辰蔵監修日本宇宙科学19522001東京書籍


うめ2号

(Ionosphere Sounding Satellite - b から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 00:17 UTC 版)

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電離層観測衛星「うめ2号(ISS-b)」
所属 NASDA, RRL
主製造業者 三菱電機
公式ページ 電離層観測衛星「うめ」
国際標識番号 1978-018A
カタログ番号 10674
状態 運用終了
目的 電離層の観測
観測対象 電離層
計画の期間 5年
設計寿命 1年半
打上げ場所 種子島宇宙センター大崎射場大崎射点
打上げ機 N-Iロケット4号機(N4F)
打上げ日時 1978年2月16日13:00 (JST)
運用終了日 1983年2月23日
物理的特長
本体寸法 直径: 0.935 m
高さ: 0.82 m
質量 141 kg
発生電力 60 W
姿勢制御方式 スピン安定方式
軌道要素
周回対象 地球
軌道 略円軌道
近点高度 (hp) 972 km
遠点高度 (ha) 1,225 km
軌道傾斜角 (i) 69.4 度
軌道周期 (P) 107 分
搭載機器
TOP 電離層観測装置
PIC 陽イオン質量測定器
RAN 電波雑音観測装置
RPT プラズマ測定器
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うめ2号英語: Ionosphere Sounding Satellite - b, ISS-b)は宇宙開発事業団 (NASDA) が打ち上げた人工衛星(電離層観測衛星)である。

目的

当機は打ち上げ1ヶ月で故障した「うめ」の後継機であり、ミッションの内容もほぼ同じである。電離層を観測し、短波通信の効率的な運用に欠かせない電波予報と警報に利用することを目標とした。また、その観測能力を生かして国際磁気圏観測計画 (IMS) に参加した。IMSには他に「きょっこう」「じきけん」も参加している。

特徴

基本的な設計・構成はうめと同一であるが、バッテリーの発熱を少なくした他、バッテリーの熱放散を良くするように電源系の改修を行うなど、うめで問題となった箇所に改良が加えられている。

開発

元々うめの予備機として開発されていたものであり、1975年6月には設計が終了しており、サブシステムも1976年3月までに製作を完了していた。しかし、うめが1976年4月2日に故障したことから改良の必要性が生じ、1977年3月までにバッテリーを除くサブシステムの改修・受入試験を実施、残るバッテリーも同8月にフライト品が完成し、10月には衛星が完成した。

運用

1978年(昭和53年)2月16日にN-Iロケット4号機で種子島宇宙センターから打ち上げられ、高度約1,000km、軌道傾斜角約70度の円軌道に投入された。およそ2ヶ月間の初期運用を行ったのち、郵政省電波研究所に運用を引き継いだ。

1979年10月に当初予定していたミッションを終了したが、衛星自体はその後も観測を続け、1983年2月23日に太陽電池の劣化による発生電力低下のため運用を終了した。

成果

海外短波通信などに必要な電波予報の改善に重要な役割を果たした他、超高層物理学の分野にも大きく貢献した。

関連項目

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