LE-7Aロケットエンジンの燃焼試験
H-IIAロケットのメインエンジンLE-7Aの燃焼試験を実施
宇宙開発事業団(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))では、21世紀の主力ロケットとなるH-IIAロケットの開発を行っていました。その一環としてH-IIAロケットの第1段エンジンである「LE-7A」エンジンの開発が進められ、1997年3月から実機型エンジンの燃焼試験を種子島宇宙センターの吉信地区にある地上燃焼試験設備で行いました。もともとは、LE-7エンジンの燃焼試験を行うために整備された施設でしたが、一部を改修してLE-7Aエンジンでも燃焼試験が実施できるようにしてあります。この試験設備ではエンジンを打上げ時と同じ垂直姿勢で固定し、連続約350秒間の燃焼試験が可能です。
種子島宇宙センター吉信地区にあるLE-7Aエンジンの地上燃焼試験設備
試験を繰り返し、信頼度を高める
実機型エンジンでの試験は、2機のエンジンを使用しました。1997年3月から5月にかけて行われた試験では、性能の確認、350秒間の長秒時試験、スロットリング試験など合計7回、約1,390秒間の試験が行われました。その際に主噴射機のエレメントに損傷が見受けられたため、1997年9月からはその損傷への対策を施した主噴射機を使用し、1998年2月までに合計8回の試験を実施、実機型エンジンでの燃焼試験を終了しています。
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