E26系客車とは? わかりやすく解説

JR東日本E26系客車

(E26系客車 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/18 22:29 UTC 版)

JR東日本E26系客車
E26系客車
(2008年5月 尾久駅 - 上野駅間)
基本情報
運用者 東日本旅客鉄道
製造所 富士重工業
東急車輛製造
新潟鐵工所[備 1]
JR東日本大宮工場[備 2]
種車 カニ24形(カヤ27形)
製造年 1999年
1980年(カヤ27形)
製造数 12両
改造所 JR東日本大宮工場(カヤ27形)
改造年 2000年(カヤ27形)
改造数 1両(カヤ27形)
運用開始 1999年7月16日
運用終了 2025年6月30日[1]
主要諸元
編成 12両編成
軌間 1,067 mm(狭軌
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 110 km/h
全長 20,800 mm
19,500 mm(カヤ27形)
全幅 2,880 mm
2,900 mm(カヤ27形)
全高 4,070 mm
4,090 mm(カヤ27形)
車体 ステンレス鋼
普通鋼(カヤ27形)
制動装置 電気指令式併用自動空気ブレーキ
自動空気ブレーキ(カヤ27形)
備考
  1. ^ カヤ27形を含む。
  2. ^ 構体は新潟鐵工所にて製造(ノックダウン方式)。
第43回(2000年
ブルーリボン賞受賞車両
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E26系客車(E26けいきゃくしゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が1999年平成11年)に導入し、2025年令和7年)まで運用していた特急形客車寝台車)である。

本項ではE26系客車のほか、本系列向けの電源車であるカヤ27形についても記述する。

概要

1988年(昭和63年)に運転を開始した「北斗星」をはじめとする首都圏 - 北海道連絡の寝台特急について、設備を一新した新系列の客車群として1編成(12両)が投入された。JRグループが新造した初の新系列客車であり、日本の客車車両としては、本格的にステンレス車体を採用した唯一の系列である。JR東日本の特急型車両で、全車にステンレス車体を使用しているのは本系列のみである[注 1]

1989年(平成元年)に製作した24系客車「夢空間」の使用経験も参考にしてすべての客室を2人用A寝台個室で構成し、高水準の接客設備をもつ寝台列車として開発された。デザインは剣持デザイン研究所が担当している[2]

寝台特急カシオペア」用に導入され1999年4月8日付で新製[3]2000年(平成12年)に第43回鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した[4]

構造

この節ではE26系車両について記述し、カヤ27形については後述する。

各設備の配置については、上野駅から札幌駅に向かう進行方向右側を「海側」、進行方向左側を「山側」と記述する。

車体

車体はステンレス製軽量車体で、編成両端の展望室部のみ普通鋼製である。ラウンジカー(電源車)のカハフE26形を除いてボギー台車間をバスタブ式に床面を落とし込んだ2階建て構造としている。車内の配置は海側に個室を設け、通路は山側となる。通路部分は平屋部分と同レベルとされ、各個室は通路から直接小階段で連絡する。側窓は海側が各階の客室に窓を配した上下2段の配置で、通路となる山側は通常の1段配置である。側扉は車端部1箇所に片開式の引戸を設け、扉窓は楕円形である。

内装は木目調のパネルを多用し、建築技術の技法を採り入れて品質の確保とコストの最適化を図っている。

外装はステンレス地肌の無塗装、展望室部分はシルバーメタリックとされ、車体側面の吹寄せ部(中位の客室窓と同一の高さ)には「カシオペア」の5つの星の流れをイメージした5本帯(上から)を配する。編成両端のスロネフE26形、カハフE26形の車体側面には、列車名の"CASSIOPEIA"をデザインしたロゴマーク[注 2]を付す。

スロネフE26形・カハフE26形の展望室部は曲面で構成している。それぞれ異なる意匠であるが、どちらも上部に設けた庇状の部分に標識灯などの灯火類を収め、また腰部に愛称表示器を設けている。

正面の愛称表示器と各車側面の行先表示器はともにLED式である。

車内

客室設備は全車が2人用A寝台の個室とされ、一部の個室は予備寝台(エキストラベッド)を使用して3名で使用できる。

A寝台車のスロネフE26形・スロネE26形は中央部の個室を重層方式(メゾネットタイプ)とし、1階部分はツインベッドの寝室、2階部分はソファと化粧室を設けたリビングを配する。2階のソファは寝台に転換でき、3名での利用が可能である。スロネE27形は2デッキ構造で、階上・階下は別個に独立した個室である。2組の寝台は線路方向と枕木方向のL形配置で、窓際の寝台は収納して座席と兼用するソファーベッドである。車端部の平屋室は壁面収納式の予備ベッドを備え、3名での利用が可能である。

各室には各種放送やビデオなどを視聴できるAVシステムを設ける。トイレ洗面所は各室にユニット式のものを設け、一部個室では各室にシャワールームを併設する。

走行装置

ブレーキ装置は従来のCL方式(応荷重式自動空気ブレーキ)を踏襲しつつ、伝達速度の遅れにより生じる前後振動を解消するため編成内は電気指令式とした。機関車から空気圧による自動空気ブレーキの指令を受け取り、これを読替装置で電気信号に変換し各車に伝達する方式である[6]。CL方式としての作用も可能であり、これは後述の予備電源車連結時などに使用する。また滑走検知機能を併設し、車輪のフラット発生を抑え乗り心地の確保を図る。加えて編成両端のスロネフE26形・カハフE26形には留置ブレーキを備えている。

E26系客車の台車 TR250形(2007年8月 札幌駅)

台車は軸梁式の軽量ボルスタレス台車TR250・TR251系で、枕ばねは空気ばねを用い、ヨーダンパを装備する。基礎ブレーキ装置は踏面ブレーキとディスクブレーキを併用する。編成両端の2両はスロネフE26形の前位がTR251、後位がTR251A、カハフE26形の前位がTR251B、後位がTR251Cと各台車ごとに形式となっている。その他の中間車は全てTR250。

連結器は編成端部のみ密着自動連結器を装備し、中間部は電車と同様の密着連結器[注 3]である。各連結器には衝撃緩和のためゴム式のダブルアクション形緩衝器を併設する。なお中間部においては密着連結器に空気管(元空気ダメ管のみ)を備えているが、編成端部と同様に別途ホース連結器にて元空気ダメ管(MRP)とブレーキ管(BP)の2本を接続している。

その他設備

本系列は集中電源方式であり、サービス電源は12号車のカハフE26形(もしくはカヤ27形)から編成全体に供給される。

固定編成客車で初めて車両情報装置(モニタ装置)を装備し、サービス機器操作や列車状態確認などを車掌室で集中管理できる。

尾久車両センター - 上野間の推進回送に対処するため、スロネフE26形・カハフE26形の展望室部には前照灯ワイパーなどをはじめ、推進運転用の諸設備を設ける。

スロネフE26形・カハフE26形の展望室部は行き止まりの客室であることから普通鉄道構造規則に基づいて非常口が設けられている。非常口扉は車内外より開錠可能であるが、車外側の開錠装置蓋は通常は施錠されている。

形式

E26系

スロネフE26形
スロネフE26形
(2007年10月 札幌駅)
展望室をもつA寝台車で、1両 (1) が富士重工業で製作された[7]。上野方の編成端部、1号車に組成される[7]
大型の曲面ガラスを設けた展望室付個室「カシオペアスイート」を車端部に1区画、重層方式(メゾネットタイプ)の個室「カシオペアスイート」を中央部に3区画設け、定員は8名(最大11名)[7]、自重41.3tである。客用扉の隣接位置に車掌室を設ける。
また、2016年6月に、使用しなくなった無線機の撤去および前面窓ガラスの更新が行われた[8]
スロネE26形
スロネE26形
(2007年10月 札幌駅)
A寝台車で、1両 (1) が富士重工業で製作された[7]。編成の2号車に組成される[7]
車端部に「カシオペアデラックス」1区画、メゾネットタイプの個室「カシオペアスイート」を中央部に3区画設け、定員は8名[7]である。客用扉の隣接位置に共用トイレと公衆電話を設ける。
スロネE27形
2人用個室「カシオペアツイン」を備えるA寝台車で、編成の 4 - 11 号車に組成される[7]
車両中央部の階上に4室、階下に4室の個室を配し、両端部に平屋型個室を各々1室配する。出入台側の平屋型1室は壁面収納式の予備ベッドを設け、3名での使用ができる。各車は付帯する車内設備に差異があり、番号で区別される。
0番台
スロネE27形基本番台
(2007年10月 札幌駅)
1両 (1) が東急車輛製造で製作された[7]。8号車に組成[7]され、定員は20名(最大21名)[7]である。
車両端部にリネン類などを収納する業務用室を設ける。
また、2016年6月以降の運行に際しては、新在共用区間試験運転用の測定機器取り付け工事を実施されている[8]
100番台
スロネE27形100番台
(2007年10月 札幌駅)
1両 (101) が新潟鐵工所で製作された[7]。4号車に組成[7]され、定員は20名[7]である。
車椅子対応個室「カシオペアコンパート」を車端部の平屋部に配する。これは車椅子利用者のために室内空間を確保し、個室扉や洗面所などを大型化した個室で、寝台は通常の平屋型個室からソファーベッドを省いた配置の2段式である。
客用扉は車椅子対応のため、幅を拡大したものが設けられる。客用扉の隣接位置に車掌室を設け、監視用の側窓がある。
また、2016年6月以降の運行に際しては、乗務員室への無線機(子機)取り付け工事を実施した[8]
200番台
スロネE27形200番台
(2007年10月 札幌駅)
2両 (201, 202) が東急車輛で製作[7]された。編成の7・11号車に組成[7]され、定員は20名(最大21名)[7]、自重40.6tである。
車両端部に共用のトイレを設ける。
300番台
スロネE27形300番台
(2007年10月 札幌駅)
2両 (301, 302) が富士重工[7]で製作された。編成の6・10号車に組成[7]され、定員は20名(最大21名)[7]、自重41.1tである。
車両端部に共用のシャワー室を設けたため、200番台と比べて自重が0.5t増えている。
400番台
スロネE27形400番台
(2007年10月 札幌駅)
2両 (401, 402) が新潟鐵工所で製作[7]された。編成の5・9号車に組成[7]され、定員は20名(最大21名)[7]である。
車両端部にミニロビー(約4席相当)・自動販売機を設け、当該箇所には側窓がある。
マシE26形
マシE26形 海側の形態
(2007年10月 札幌駅)
マシE26形 山側の形態
(2007年9月 宇都宮駅)
1両 (1) が東急車輛で製作[7]された。本系列の食堂車「ダイニングカー」として、編成の3号車に組成[7]される。自重は41.1t。
2階建ての構造を活用し、1階部分を業務用室・通路とし、2階部分を食堂(定員28名)[注 4]としている。これは食堂と通り抜けの通路を分離し、乗客動線の交錯をなくすための配置で、快適な食事のための環境が整えられる。
厨房は車端部の平屋部分に設け、調理設備として冷凍庫・サラマンダー(電気ヒーターによって、グラタンなどの料理に仕上げの焦げ目をつける調理器具)・ディープフライヤーなどを備える。これは国鉄/JRの食堂車に初めて装備されたもので、各種メニューへの対応を可能としている。
車端部の側扉は業務用で、客用扉はもたない。側窓は両側の食堂部と通路部に設けられ、1階海側の業務用室部には採光用の小窓を2ヶ所に設ける。
カハフE26形
カハフE26形
(2007年10月 札幌駅)
1両 (1) が当時の新潟鐵工所が製造した構体を購入のうえノックダウン方式によりJR東日本大宮工場(現:大宮総合車両センター)で製作[7]された。「ラウンジカー」として、札幌方の編成端部、12号車に組成[7]される。
国鉄/JRの集中電源方式固定編成客車の電源車において、製作時から客用空間を併設した初の車両である[注 5]。車体中央部の床面を嵩上げし、高床としたハイデッカー構造で、床上部から編成端部までを共用空間のラウンジ・展望室(合計18席)としている。展望室は大型曲面ガラスを用いた密閉式で、スロネフE26形の展望室とは意匠が異なる。連結面側の車端部に業務用扉・車掌室・公衆電話・売店用スペースを設ける。
床下空間には発電設備として、定格出力390 psDMF15HZA-G(コマツSA6D140-H系)型ディーゼルエンジンと、定格出力440 V・容量440 kVA三相交流発電機とを2組装備する。
また、2016年6月以降の運行に際しては、北海道新幹線の青函トンネルを通過する為に改造を行い、施錠されたかつての電話室に「送受信架」と称する180cmのロッカー様装置が設置され、中には無線機器が搭載されている。また、電話室にあった機器が自動販売機側に移り、その結果自重が2t増加して52.5tとなっている[8]
電源車の故障時には運休となる可能性が高いことから、この車両に限り後述の予備車が備えられた。

カヤ27形

カヤ27形の後位側
(2020年12月 尾久駅)
カヤ27形の前位側
(2020年12月 尾久駅)
製造と車籍に加え、3度の改造によって計5枚もの銘板が並ぶ。
営業運転時のカヤ27形
(2007年9月 宇都宮駅)

E26系のデビューから約半年後の2000年(平成12年)2月25日に1両 (501) がJR東日本大宮工場で改造された[3]。カハフE26形の予備として使用するE26系専用の予備電源車で、種車は24系カニ24形 (510) である[9]。自重は51.5 t[10]

カハフE26形はラウンジが設けられていたが、本形式では構造上の都合から客室そのものが省略された[9]。このため旅客が車内に立ち入ることはできず、あくまでも予備電源車としての存在に留まる。設備としては車掌室・車販準備室・AV中央装置(BS放送・FM放送およびナビ機能)を備える[9]

本形式については24系はもちろんE26系からも独立した1系列として扱われており[11]、一部では「26系」との記載も見られる[12][注 6]

外観・車体
車体はほぼ種車の状態を維持しているが、外部塗色はE26系との連結時の美観を考慮して同車に極力揃えており、展望室部と同様のシルバーメタリック塗装をベースとして側面には5本帯と"CASSIOPEIA"のロゴマークを配している。
正面は営業運転時に円形テールサイン(機関車用のヘッドマーク[13])を取り付けることで列車愛称を表示するものとし、既存の列車名表示器を撤去した上で受金を新設している。
また屋根上にはBS・FMアンテナ、およびナビ用のGPSアンテナを新設した[9]
各種設備
車内では荷物室内の車掌室を撤去し全体を業務室とした上で、別途仕切りを設けて機器室を新設した[9]。機器室には床下から移設した蓄電池、ならびに真空トイレ用空気タンクを配置している[9]。業務室は車販準備室に相当するものとし、空調設備として温風暖房機と冷房装置を備えているほか、カートのスペースや冷蔵ケースを設け、またAV中央装置と車両情報装置を搭載している[9]
機器面では、ブレーキ装置はE26系と同じく滑走検知機能および留置ブレーキを付加しているが、電気指令機能は備えられていない[10]。よって本形式の連結時は編成全体でCL方式として作用させることとなる。台車は種車由来のTR66Cである。連結器はE26系との連結部(前位側)で密着自動連結器から密着連結器へ変更しているが[9]、後位側の連結器は従来通りの自動連結器である。その他ジャンパ連結器の栓受などに変更が生じている[9]。空気圧縮機は従来品を撤去し、スクロール式の装置を除湿装置とともに2台設置した[9]
発電装置は従来のままとし、出力431 psのSA6D140Aディーゼルエンジンと、440 V・350 kVAの発電機とを2組備えている[10]
経歴と運用
1980年(昭和55年)9月に新潟鐵工所で製造[14]、24系25形100番台の一員として、当初はカニ24 113を名乗っていた。
その後1990年(平成2年)10月に土崎工場で酷寒地対応(青函対応および耐寒・耐雪)の改造を施してカニ24 510となり[15]、さらに1993年(平成5年)に発電機関の更新[注 7]ならびに正面の非貫通化と白帯化が行われている。500番台では唯一金帯化がされておらず、また数少ない100番台ベースの非貫通車として異彩を放つ存在であった。500番台としては主に北斗星以外の「あけぼの」「日本海」「出雲」で使用されていた。
そして更新工事施工済であることから本形式の種車として抜擢され、2000年(平成12年)2月にカヤ27-501となった。カヤ27形としては2000年3月10日からの23日までの6往復で初登板[注 8][9]。12号車にあたる位置へ連結されるが、客室がないことから連結時には12号車がないものとして扱われる。ファンの間では本形式連結時のカシオペアを「カヤオペア」と呼ぶこともあった[16]
営業運転は結果的に2010年が最後であったが、E26系の引退まではいつでも走れるように機能が維持されており、いわゆるブルートレインとして製造された車両のうち本線走行が可能な車両としては実質的に最後の存在となっていた[17]

運用

1999年7月16日上野 - 札幌間の寝台特急カシオペア」として営業運転を開始した。1編成で運用する都合上、車両の検査時[注 9]は列車を運休としていた。

その後北海道新幹線開業に伴う青函トンネルの架線昇圧により、2016年(平成28年)3月21日(上野着)を最後に上野 - 札幌間の寝台特急としての運用を終了した(廃止扱い)[18][19][20]

「カシオペア」の運行終了後は北海道方面への団体ツアー列車として運用される予定と発表があり[21][22][23]、同年6月4日の「カシオペアクルーズ」から運行を開始し[24]、6月11日からは「カシオペア紀行」としても運行されていて、牽引機はEF81 81。[25]それに先立ち、2016年3月24日に青函トンネルを含んだ新幹線共用走行区間における新幹線用の信号保安設備対応工事でカハフE26-1、スロネE27-1、スロネフE26-1の3両が大宮総合車両センターへの配給輸送がなされ[26]、そのうち、同年4月6日にスロネE27-1・スロネフE26-1の2両が大宮総合車両センターから尾久車両センターに配給輸送で戻っている[27]

なお、「TRAIN SUITE 四季島」登場後北海道乗り入れ運用はそちらに譲る形で終了しており、その後の「カシオペア紀行」ではJR東日本エリアのみで運用されていたが、車両老朽化と機関車の削減に伴い、2025年6月30日をもって退役した[1][28]

退役後は1号車の「スロネフE26-1」のみ、さいたま市営桜木駐車場跡地に整備中の複合施設「桜木PPJ(仮称)」(2027年春竣工予定)にて保存・展示され[1][29]、残りは全て廃車解体される予定である。

編成表

E26系は12両編成1本が新製以来尾久車両センターに配置されている。カヤ27形の予備電源車1両も同じく尾久車両センターの配置である。

号車 形式番号 車種
1 スロネフE26-1 A寝台「カシオペアスイート」
2 スロネE26-1 A寝台「カシオペアスイート」・
A寝台「カシオペアデラックス」
3 マシE26-1 食堂車「ダイニングカー」
4 スロネE27-101 A寝台「カシオペアツイン」
車椅子対応室付
5 スロネE27-402 A寝台「カシオペアツイン」
ミニロビー付
6 スロネE27-302 A寝台「カシオペアツイン」
シャワー室付
7 スロネE27-202 A寝台「カシオペアツイン」
8 スロネE27-1
9 スロネE27-401 A寝台「カシオペアツイン」
ミニロビー付
10 スロネE27-301 A寝台「カシオペアツイン」
シャワー室付
11 スロネE27-201 A寝台「カシオペアツイン」
12 カハフE26-1 ラウンジカー
電源車
カヤ27-501 予備電源車
(連結時12号車なし)

脚注

注釈

  1. ^ 一部に採用している例としては、「TRAIN SUITE 四季島」のE001形(5 - 7号車)がある。本系列と異なり外板を平滑に仕上げた塗装車体であるため、外観上の特徴は薄い。これら以外の特急形車両は普通鋼またはアルミ合金製である。
  2. ^ フランスデザイナー、ナタリー・ジョルジュのデザインである[5]
  3. ^ 予備電源車への繋ぎ変えがある11-12号車間も同様である。
  4. ^ 4人用テーブル5脚・2人用テーブル4脚の構成で、3脚の2人用テーブルは1階通路の直上に設けられる。
  5. ^ 改造車両であれば、西日本旅客鉄道(JR西日本)が「あさかぜ」3・2号、「瀬戸」用向けに12系客車からの改造によるスハ25形300番台車両がある。
  6. ^ 一方で新車年鑑2000年版の本文(新車紹介記事)においては「E26系に編入」との記述がある。
  7. ^ 外観では側面ルーバーの撤去(埋め込み)、屋根上のファンの半減などの変化がある。
  8. ^ カハフ26形の前面ガラスにヒビが生じたため。
  9. ^ 繁忙期を避け、おおむね10月26日 - 12月7日前後に検査日程を設定する。検査の周期によっては必ずしも上記の日程によらない。

出典

  1. ^ a b c 寝台特急カシオペア号の「 (仮称)桜木PPJ」移設展示について”. JR東日本ニュース. 東日本旅客鉄道 (2025年9月3日). 2025年9月3日閲覧。
  2. ^ KDA 剣持デザイン研究所 作品年表(インターネットアーカイブ)。
  3. ^ a b 『鉄道ファン』2000年7月号(通巻471号)「JRグループ 車両データバンク1999/2000」
  4. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '01年版』ジェー・アール・アール、2001年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-122-8 
  5. ^ 寝台特急「カシオペア」号の運転開始について 東日本旅客鉄道、1999年4月2日(2024年6月16日閲覧)
  6. ^ 『鉄道ファン』1999年6月号(通巻458号)「新車ガイド1 JR東日本E26系特急形寝台客車」橋本克史 pp.11 - 22
  7. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 交友社 (1999年6月1日). 鉄道ファン「特集:短路線ミステリー2」新車ガイド:E26系 P11. 交友社 
  8. ^ a b c d 伊藤久巳、2016、「EH800・DF200の強力な援護あり E26系"カシオペア"いま再び」、『鉄道ファン』56巻(通巻665号(2016年9月号))、交友社 p. 76(JR東日本 大宮総合車両センター・担当者インタビュー)
  9. ^ a b c d e f g h i j k 『鉄道ピクトリアル』2000年10月号(通巻692号)新車年鑑2000年版「東日本旅客鉄道 カヤ27形」 p.48
  10. ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』2000年10月号(通巻692号)新車年鑑2000年版 車両諸元表 うちp.168
  11. ^ 鉄道ファン各年7月号「車両配置表」および「車両データバンク」(東日本旅客鉄道資料提供)
  12. ^ 鉄道ピクトリアル「新車年鑑」/「鉄道車両年鑑」各版 資料編(東日本旅客鉄道資料提供)
  13. ^ 『鉄道ファン』2019年11月号(通巻703号)「特集:カシオペア20周年 E26系車両解説」 pp.36 - 41
  14. ^ 『鉄道ファン』1981年2月号(通巻238号)「車両のうごき」うちp.121
  15. ^ 『鉄道ファン』1991年8月号(通巻364号)「JRグループ 車両のデータバンク90/91」うちp.61
  16. ^ 【本当にカシオペア!?】実は「元・ブルトレ」 謎の車両カヤ27 - 鉄道ホビダス
  17. ^ 旅客が乗れない「カシオペア」? めったに走らなかった「もう1両の車両」とは - 鉄道コム
  18. ^ 北海道新幹線設備切替に伴う列車の運休について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2015年12月18日https://www.jreast.co.jp/press/2015/20151212.pdf2015年12月21日閲覧 
  19. ^ 北海道新幹線設備切替に伴う列車の運休について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年12月18日https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/151218-1.pdf2015年12月21日閲覧 
  20. ^ 鉄道ファン編集部、2016、「2016.3.26 JRグループダイヤ改正北海道新幹線開業!」、『鉄道ファン』56巻(通巻662号(2016年6月号))、交友社 pp. 16-17(さよなら"カシオペア")
  21. ^ E26系「カシオペア」車両を使用した臨時列車を運転します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2016年4月6日https://www.jreast.co.jp/press/2016/20160403.pdf2016年4月8日閲覧 
  22. ^ 細沢礼輝 (6 April 2016). “寝台特急カシオペア、再び北海道へ 上野発着ツアーで”. 朝日新聞 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2016年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2016年4月8日閲覧.
  23. ^ 杉山淳一 (8 April 2016). “寝台特急「カシオペア」が復活、次は東北・北海道新幹線の高速化だ”. ITmedia ビジネス. ITmedia. 2016年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2016年4月8日閲覧.
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  25. ^ “【JR東】〈カシオペア紀行〉運行開始”. 鉄道ホビダス. 14 June 2016. 2016年7月18日閲覧.
  26. ^ 鉄道ファン (雑誌) (24 March 2016). “E26系3両が大宮総合車両センターへ”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社. 2016年4月13日閲覧.
  27. ^ 鉄道ファン (雑誌) (7 April 2016). “E26系2両が尾久へ”. railf.jp(鉄道ニュース). 交友社. 2016年4月13日閲覧.
  28. ^ “寝台列車「カシオペア」、6月完全引退…車両老朽化・機関車減少で長い旅路に幕”. 読売新聞. 2025年3月29日閲覧.
  29. ^ 寝台特急「カシオペア」車両の保存が決定! “鉄道のまち”に1両を移設展示へ 残りの客車はどうなる?”. 乗りものニュース. メディア・ヴァーグ (2025年9月3日). 2025年9月3日閲覧。

参考文献

  • 電気車研究会鉄道ピクトリアル』2000年10月号(通巻692号)「新車年鑑2000年版」
    • 「東日本旅客鉄道 E26系『カシオペア』」鈴木貴継(東日本旅客鉄道運輸車両部車両課) pp.44 - 47
    • 「東日本旅客鉄道 カヤ27形」跡部忠志(東日本旅客鉄道東京支社運輸車両部設計課) p.48
    • 資料編(車両諸元表および1999年度車両動向)
  • 交友社鉄道ファン
    • 1999年6月号(通巻458号)「新車ガイド1 JR東日本E26系特急形寝台客車」橋本克史 pp.11 - 22
    • 2019年11月号(通巻703号)「特集:カシオペア20周年」
  • イカロス出版 イカロスMOOK 名列車列伝シリーズ 11 『寝台特急 北斗星&カシオペア+ブルトレ客車 part2』 1999年
  • 井上孝司、2016、「E26系客車のディテール」、『j-train』Vol.60、イカロス出版 pp. 28-44

関連項目


E26系客車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 09:39 UTC 版)

プラレール」の記事における「E26系客車」の解説

E26系カシオペア - 単品セット品で発売。スロネフとカハフが製品化された。牽引機EF81EF510EF81牽引旧製品、およびセット品がある通常品(S-41)、2000年発売発売終了

※この「E26系客車」の解説は、「プラレール」の解説の一部です。
「E26系客車」を含む「プラレール」の記事については、「プラレール」の概要を参照ください。

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