銚子電気鉄道
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銚子電気鉄道株式会社(ちょうしでんきてつどう)は、千葉県銚子市に本社を置く鉄道会社である[2]。通称は銚子電鉄[2]、略称は銚電[3]またはCDK。同市内において銚子電気鉄道線(銚子駅 - 外川駅)を運営している[2][4]。本社所在地は同線仲ノ町駅構内[5](銚子市新生町2丁目297番地[2])。
注釈
- ^ 1907年(明治40年)に鉄道国有法により国有化され官線となる。
- ^ a b 債権者集会時点では、負債総額990億円に膨らんだ[14]。
- ^ 業務上横領容疑の元となった借金は銚子電鉄名義で無断で行われたものであり、「自分が社長をつとめる建設会社の経営状態が悪化しており、鉄道会社の信用を使えば銀行からの融資が引き出せるだろう」との目論見で行ったものとされている。銚子電鉄名義の借金は、個人の借金返済に充てるなど、全額を着服している。また内山は内野屋工務店破産後も銚子電鉄の工事を同社に受注させたことから、県と銚子市による補助金の支給と金融機関の新規融資停止を招き、鉄道経営に大きく響いた。
- ^ この時、銚子電鉄の通帳残高は200万円を切っており、職員の給料も全額払えない状況であったほか、裁判所へ倒産の手続きをしようにも裁判所への予納金さえ用意できなかったことが明かされている。
出典
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銚子電鉄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 01:37 UTC 版)
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銚子電鉄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 21:11 UTC 版)
「スーツ (YouTuber)」の記事における「銚子電鉄」の解説
2020年12月、長らく赤字経営が続いており、現在は食品事業などによって経営を維持していることで知られる銚子電気鉄道に対し、スーツが切符を大量に購入し1日だけの黒字を達成させるとともに、購入した切符にオリジナルのスタンプを押して同電鉄に寄贈した。同年7月、経営状況を少しでも改善しようと同電鉄がYouTubeでの活動を開始したところ、スーツが「このチャンネルはすごく面白い」と反応し、コラボが実現した。スーツは同電鉄社長の竹本勝紀から2020年度12月末までの1日あたりの赤字額が12〜13万円ほどであることを聞き、本社のある仲ノ町駅で14万円相当の切符400枚を購入。スタンプの押された大量の切符は乗客へのプレゼントとされ、これを求める乗客が殺到した。
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