減資(げんしりょくせいさく)
発行済みの株式数を減少させたり、株式の額面金額を引き下げることで、会社の資本金を減らすことを指す。
減資には、名目的減資と実質的減資の2つの種類がある。「名目的減資」とは、業績不振で大きな赤字を抱えている企業が実際の資産に合わせて資本金を減らすこと。資産そのものが減るわけでないので名目的というわけだ。減資した分は企業が欠損の穴埋めに使い、株主には返ってこないので「無償減資」ともいう。
他方、「実質的減資」とは、資本金の減少と同時に資産も減らすこと。過大資本を切り離し、減らした資本金は株主に還元される「有償減資」になる。
減資を実施するには、株主を保護するため、株主総会の特別決議を経る必要がある。また、債権者を保護するため、一定期間、債権者からの異議申し立てを待たなければならない。
経営再建中のダイエーは、減資を実施して欠損金の処理にあてる再建計画を検討している。減資分はさらに、赤字店舗の閉鎖や関連事業の売却などのリストラで発生する損失に備えるようだ。
(2002.02.26更新)
資本減少
減資
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