特殊防衛チームXio
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:25 UTC 版)
「ウルトラマンX」の記事における「特殊防衛チームXio」の解説
大空 大地(おおぞら だいち) 本作品の主人公。怪獣との共存を望む心優しい20歳の青年。Xioの研究開発セクション・Xioラボの研究員だが特捜班のメンバーでもあり、怪獣との実戦にも赴いて分析や作戦立案を担当する。 15年前のウルトラ・フレアの影響で姿を消した考古学者の父・鷹志と物理学者の母・遥を探すため、研究員となった。この時の形見であったゴモラのスパークドールズを現在も大切にしており、遥が遺した電波受信機を通して宇宙からの「声」(宇宙から降り注ぐ電子を音に変換したもの)を聞いている。 怪獣デマーガとの戦いの中で謎の声によって神秘の光と一体化し、ウルトラマンエックスとして地球の脅威に立ち向かう。それ以降、スパークドールズに圧縮した怪獣をいつか元に戻して共存できる方法を発見するという夢を抱く。単なる理想主義者ではなく、怪獣と人間が共存できるのかというエックスの疑問に対しても前向きに答えるほか、「攻撃と捕食」の感情しか探知できず知的生命体の恐怖を餌にするスペースビーストに対しては即座に駆除の判断を示している。 高所恐怖症であり、初めてエックスとユナイトした際はかなり動揺している。また、本人は体力が不足しているらしく、第4話でのアスナとの格闘訓練や第13話でショウによる剣術特訓では圧倒されていた。第16話ではユナイトしようとするところをテレビクルーに目撃され、危うく秘密を露見されそうになっている。 第21話でアスナに今まで黙っていたことを謝罪し、エックスとのユナイトを経てグリーザに敗れ、エックスと共に生死不明になる。最終話でアスナの想いに応えたエクスラッガーによってエックス共々復活してグリーザに勝利した後、改めてエックスと共にXioへ帰還したが、自分が今までエックスであることを黙っていた罰として、神木や橘からすべての件についての始末書(報告書)を書くことを命令されてしまう。 劇場版では、ザイゴーグを倒した後にエックスから突然の別れを告げられるが、デザストロの襲来をきっかけに再びエックスと共に戦うことになる。 山瀬 アスナ(やませ アスナ) 特捜班の実戦隊員にして本作品のヒロイン。当初は19歳であったが、第3話で20歳の誕生日を迎えた。格闘技と地上戦に長け、大地の護衛役としてバディを組む。厳しい性格だが、普段はおしゃれにこだわるなど年頃の少女らしい一面も見せる。ランドマスケッティの操縦を担当する。 幼少時は父親から剣道をやらされており、地区で一番強かったが(宇宙人ほど強くはない)、試合で初恋の男子を負かして泣かせてしまったという過去がある。その経験から、自身は「女の子が普通でいられない世界なんて間違っている」と認識しており、この認識を基におしゃれをするようになる。そのため、自分の髪や私物を汚された場合には激しい怒りを露わにする。 当初は大地の行動を理解できずトラブルに巻き込まれてばかりであったが、次第に戦いの中で焦燥感を抱く彼のことを気遣ったり、ゴモラとの関係にも深く理解を示していく。サイバーゴモラの実戦投入後は自分で運用して戦うことも多く、ゴモラがダークサンダーエナジーを浴びて暴走した際は体を張ってゴモラの心に自身の想いを訴えかけたほか、最終話では大地を無の世界から救い出すため、エックスのカラータイマーに広がる電脳空間へ突入した。 風間 ワタル(かざま ワタル) 特捜班のメンバー。24歳。お調子者で不器用だが正義感が強い性格。射撃の名手かつ抜群の運動神経の持ち主で、高校時代はラグビー日本代表として活躍していた経歴を持ち、現在もXioのラグビーチームに所属している。また、宇宙飛行訓練の成績が優れていたため、スペースマスケッティの操縦も担当する。 経験のない物事には躊躇するが、うまくいくと興奮する傾向にある。『ローマの休日』をはじめとする、恋愛ものの映画を好む一面もある。幼馴染の菜々子に恋心を抱いていたが、彼女がハヤトと親密になったため、人知れず失恋した。 かつての自分と同様にラグビー選手として活躍している弟・イサムがいる。 貴島 ハヤト(きしま ハヤト) 特捜班のメンバー。24歳。クールでストイックな性格。ワタルとは同期入隊であり、互いに認め合いながらも時に衝突することもあるライバル関係。スカイマスケッティの操縦を担当している。第16話のXio取材テレビ番組放映後には、ほとんどしゃべっていないと愚痴っていたが、大地から「いつものこと」と言われていた。第21話では、実家が長野の老舗手打ち蕎麦屋であることが語られている。 三日月 マモル(みかづき マモル) Xioラボの天才科学者。20歳。グルマンの発明の設計を担当する。パズルと数学が得意。滅多なことでは感情を荒らげない。語尾に「っしょ」「っす」と付けるのが口癖。エキセントリックな性格のルイと比べると常識的な性格をしており、第16話ではグビラの出現に興奮して近づこうとする彼女を制止し、逃走を促した。演ずる原田隼人は、もともとはワタル役候補でオーディションを受けたが落選。しかし、原田の持つキャラクターに好感触を感じた田口監督の意見により、マモルのキャラクターを原田寄りに調整したうえでキャスティングされることとなった。 高田 ルイ(たかだ ルイ) Xioラボのメンバーで、数々の発明を海外留学宙に手掛け、マモルにスカウトされてXioに入隊した18歳の天才少女。個性的なファッションに身を包むムードメーカーで、愛称は「ルイルイ」。了解した時の「ガッテンテン」など、独特な言葉使いも多い。エレキングがお気に入り。第5話では、出会ったウルトラマンゼロに「ゼロ様」と呼ぶほど惚れ込んで終盤には一緒に写真を撮り、SNSにアップしていた。企画当初は「天才肌で影のある美少女」というイメージであったが、オーディションで台詞を言いこなせたのが百川晴香だけであったため、それに合わせて突き抜けたキャラクターとなっていった。 山岸 タケル(やまぎし タケル) Xioオペレーション本部の管制・通信などを担当する専任オペレーター。職務に忠実で、毎日のボイストレーニングを欠かさない。こよなく小動物を愛し、料理を得意とする。第22話では、神木隊長やチアキと共にエックスのカラータイマーを死守するため、実戦に参加した。 松戸 チアキ(まつど チアキ) Xioオペレーション本部の怪獣の出現エリアをアナウンスする専任オペレーター。趣味の音楽でタケルと意気投合している。第22話では、神木隊長やタケルと共にエックスのカラータイマーを死守するため、実戦に参加した。 橘 さゆり(たちばな さゆり) Xio日本支部特捜班副隊長。40歳。情報分析・作戦立案を担当する。Xioの母親的存在であると同時に、自身もまた女児2人を育てる母親である。元ハイパーレスキュー隊員という経歴の持ち主。怪獣災害に対しては人命救助を第一とし、そのためなら怪獣撃滅もやむなしという考えを持つ。 チーム星雲と暗黒星団チームのラグビー試合の時には神木とともに興奮していたが、自分以上にテンションを上げる神木に若干引いていた。 第20話では、カナダにいた娘のピンチに際してウルトラマンネクサスに適能者(デュナミスト)として選ばれ、ネクサス アンファンスへ変身してベムラーと戦った。自分がウルトラマンに変身したことに戸惑い、一時は任務を離れて勝手に家族を助けたとして自らを謹慎処分とするように神木に頼んだが、大地や娘たちの言葉に吹っ切れた。その後は、ダークサンダーエナジーによって凶暴化したバグバズンブルードに対し、ネクサス ジュネッスに変身してエックスと共闘する。バグバズンブルードの撃破を経てネクサスと分離した後、エックスの正体であると気付かないまま、大地にネクサスからの伝言を伝えた。第20話で橘が変身するという展開は、橘の主役回がなかったことと、『ウルトラマンネクサス』で副隊長・西条凪がネクサスに変身する展開が中途半端に終わっており、女副隊長という共通点から想起された。 神木 正太郎(かみき しょうたろう) Xio日本支部特捜班隊長。48歳。「敵を倒すのではなく理解に努める」という信念の持ち主であり、犯罪を犯した宇宙人が相手でも、あくまで情に訴えて事情聴取を行っている。宇宙の亡命者であるゴールド星人tE・rUを巡っては、考え方の違いで上官の南川と衝突したこともある。 普段は冷静だが、チーム星雲と暗黒星団チームのラグビー試合の時には橘とともに興奮して歓声を上げていた。 物語開始の11年前は航空自衛隊のエースパイロットであり、任務が重なった結果、妻の雪の最期を娘の裕美に看取らせてしまったという悲痛な過去を持つ。それ以来、隊員服の胸ポケットには自戒として、裕美の描いた彼女の悲しみを表現した一枚絵を持ち歩いている。 第15話でサイバーゴモラを運用した際は、ボクシングのような動きでゴメスと互角の戦いを繰り広げた。 ファントン星人グルマン 詳細は「ウルトラマンメビウスの登場怪獣#『ウルトラマンX』に登場するファントン星人グルマン」を参照
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