曲・舞とは? わかりやすく解説

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くせ‐まい〔‐まひ〕【曲舞/久世舞】

読み方:くせまい

南北朝時代から室町時代流行した芸能。鼓に合わせて謡いつつ、扇を持って舞ったもの。白拍子舞が母体といわれ、その音曲謡曲入って曲(くせ)となった

幸若舞のこと。室町中期以降幸若舞が特に隆盛となり、曲舞を代表するようになったのでいう。

能の金剛喜多流で、蘭曲(らんぎょく)のこと。


曲舞

読み方:クセマイkusemai

(1)白拍子舞から派生したもの、大日姿の声聞師などが演じるもの。
(2)幸若舞別称

別名 久世舞


曲舞〈三十番/(車屋本)鳥養道晰筆〉

主名称: 曲舞〈三十番/(車屋本)鳥養道晰筆〉
指定番号 2007
枝番 00
指定年月日 1960.06.09(昭和35.06.09)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 文禄四年素月節付奥書
員数 1帖
時代区分 桃山
年代 1595
検索年代
解説文: 桃山時代作品
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書跡・典籍:  景徳伝燈録  智証大師伝  智証大師伝  曲舞  更級紀行  曽我物語  曽我物語

曲舞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 23:34 UTC 版)

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曲舞(くせまい)は、中世に端を発する日本の踊り芸能のひとつで、南北朝時代から室町時代にかけて流行した。単に「舞」と称することもあり、「久世舞」「九世舞」などとも表記する[1][注釈 1]幸若舞の母体になったである。

概要

曲舞の起源は不詳であるが、15世紀末から16世紀初頭にかけて成立したとみられる『七十一番職人歌合』には白拍子と対にして描かれており、両者の服装囃子などの共通点から、平安時代末期に成立した白拍子舞に源流を求める見解がある[1]

曲舞は、ストーリーをともなう物語に韻律を付して、と伴奏をともなう歌舞であり、踊り手には稚児と男があった[2]。児舞は水干大口立烏帽子の服装、男舞は水干にかわって直垂を着用して、を手にもつスタイルを基本とした[1]。また、男装した女性による女曲舞もあった[1]

謡曲の『山姥』や『百万』は古来の曲舞の様相を現代に伝えるとの評がある[1]一方、室町時代の中期以降は、特にその一流派である幸若というスタイルで継承されてゆくこととなった[1]

脚注

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注釈

  1. ^ 「舞舞」「舞々」の呼称も確認されている。「口宣舞」の表記もある。高山(2004)など

参照

  1. ^ a b c d e f 高山(2004)
  2. ^ 「曲舞」日本辞典

参考文献

  • 高山茂「曲舞」小学館編『日本大百科全書』(スーパーニッポニカProfessional Win版)小学館、2004年2月。ISBN 4099067459

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