斉木楠雄の超能力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 04:43 UTC 版)
本作の主人公である斉木は、生まれつきで強力かつ様々な超能力を使用できるが、制約や欠点を伴う使い勝手の悪いものも多い。斉木の身体の成長と共に超能力も次第に強大化し、小5の頃にそれがピークに達する。それ以降は自分でも制御できなくなり、上記の制御装置で能力を抑えている。 テレパシー 人など動物の思考を受信したり、逆に自分の思考を送信する能力。 受信は自力では制御不能で常に他人の本心が聞こえる。それ故、斉木は2歳にして人間に絶望したことがある。虫のような小さな個体ほど思考は読みづらい。また、燃堂のように何も考えていない人の心を読むことができない。逆に、明智のように考えすぎている人間に対しては一部分しか読み取れない。周囲に多数の人がいる場合、大量の思考が1度に聞こえるため、心の声を聞き取りにくくなる。さらに、本人も気づかない潜在意識(性的嗜好など)は聞こえない。先述のゲルマニウムリングなどゲルマニウムを含む物を装着するとこの能力は遮断される。現在の受信範囲は半径200m(制御装置が外れた状態では地球全域)。 斉木は、自分の超能力を知っている人物や動物に対しては主にこのテレパシーで意思疎通をしている。天使のささやき(エンジェル・ウィスパー) 罪の犯した相手にテレパシーで語りかけ、天使(善の心)に成り代わり良心を刺激する。 虫の知らせ(バグ・ニュース) テレパシーで擬似的な「虫の知らせ」を相手に送り、アドバイスなどをする。 強制以心伝心 自身を中継して他人の本心を別の人に送信する。 好感度メーター テレパシーで好感度を0~100の間で数値化する能力。相手との関係や人間性で大きく変化する。 テレパシー一斉送信 相手に一つの膨大な思考を送り、対象者の思考を著しく妨害する。 脳内子守歌 脳内に子守歌を流し相手を眠らせる。だが、効果には個人差がある。 イミディエイト・テレパシー 対象者に手で触れて、テレパシーで音声に加え視覚情報を送る。 サブリミナル 天使のささやきと似た能力。テレパシーで相手に複数の単語をささやき暗示を掛ける。小説1巻に登場。 念力(サイコキネシス) 意思の力だけで物を動かしたり破壊するなど、使用用途が非常に多い能力。大きな力の要る動作は問題ないが、日常的な軽い動作には力の調整が難しい。火事場のバカ力 対象者の攻撃に合わせて念を飛ばすことで威力を大幅に上げる。アシスト 火事場のバカ力の応用。念力で対象者のパワーやスピードを上げ、しばらく疲れずに作業を続けられる。小説2巻に登場。 サイコビット 念力で自身の周囲に複数の岩を浮かせる。触れた相手にダメージを負わせたり、遠方に飛ばして攻撃できる。『J-STARS』では斉木の主力技として登場。 制限解除サイコキネシス 空中から巨大な光の球体を放って攻撃する技。名称は『J-STARS』で判明。小島を丸ごと消滅させるほどの威力がある。霊体には通用しない。 透視 物体を透過して視認する能力。 視る秒数によって透過度が上昇し、人間なら3秒で服が、5秒で皮膚が透けて視える。透過は制御できないが、瞬きや視界から外すことでリセットされる。制御装置がない状態では、皮膚・衣服を挟まず直に骨まで透視する。なお、この能力の影響で斉木は幼少時から裸体を見慣れており、女性の裸体にも性的興奮を一切覚えない。 予知 未来を知る能力。 頭痛や夢を見ることで突発的に発動する。予知の内容は断片的で、実際の状況は自分で推理するしかないが、稀に出来事の一部始終を見ることが出来る。なお、夢の中では斉木が超能力を失っているが、これが実現したことは1度もない。 テレポート / アポート 物体を転送したり、逆に遠方から物体を引き寄せる能力。二つの力は常に同時に発動しており、すなわち交換する形となる。 対象の物体同士金銭的に等価であることが発動の条件(等価交換)だが、±10%以内の誤差は許される。そのため価値が高い物との交換を繰り返せば、より価値が高い物を入手できる。 なお、人体は0円として扱われ、服装・所持品などで価値が判定される。価値がつく以前の品は、価格に関係なく0円として扱われることもあれば、法外な値段もそのままの額で取り扱われることもある。 千里眼 遠方を見る能力。寄り目にすることで発動するが、それによって他者から不審に思われ、変顔として認知されることもある。肉眼で直接見たことがある場所でないと視ることができない。 幽体離脱 自分や他人の魂を体外に解き放つ能力。取り出した他者の魂は、44秒以内に肉体に戻すか憑依させないと成仏する。また、この能力を使えば物理攻撃が効かない幽霊にも干渉できる。憑依 幽体離脱応用能力。他人の肉体に取り憑く能力。 入れ替わり 幽体離脱応用能力。他人と人格を入れ替わる能力。 瞬間移動 自分自身や他人を瞬時に移動させる能力。 映像や写真で見た場所にも移動できるが、1度使用すると再度の使用には3分間(実写映画版では10分)のインターバルが必要。連続瞬間移動 連続使用にインターバルが必要ない瞬間移動。小説2巻で並行世界の斉木が制御装置を外して使用する。 パイロキネシス 分子振動を活性化させ発熱させる能力。 細かい温度調節は難しいが、発火させたり顔を赤面させたりと、比較的幅用途の幅が広い。斉木は風邪を引いたときにこの能力で自身の体温を上げ、ウィルスを一気に殺菌している。 氷結能力 対象物を凍らせる能力。 念写 特定の人や物などの現状を紙に投影する能力。 所要時間は1分だが、その間に僅かでも雑念が生じるとそれが念写されてしまうため、難易度が高い。 復元能力 1日前に時間を巻き戻して壊れた物を直す能力。 周辺にある物の時間も一緒に巻き戻り、人間に使うと1日前の体に戻る。同じ対象には1日1度しか使えないため、1日より前の状態には戻せない。また、死者を生き返らすことはできない。制御装置が外れている状態では7年前の状態に戻すことができ、同じ対象に1日3回使えるようになる。また、斉木の超能力の成長によっては、戻せる時間を自由に選べる。 マインドコントロール 常識に干渉し、あらゆる不自然なことを自然に思わせる能力。 人間の精神・身体や宇宙全体に影響を及ぼすこともできる。使用には制御装置を外す必要がある。この能力は不可逆的で、使用すると元に戻すことはできない。周囲への影響が多大であるため、斉木はこの能力の使用には特に慎重である。 サイコメトリー 手で直接触れた物の残留思念を読み取る能力。 自発的に発動を制御できない。物によっては触れると精神的苦痛を受けるため、斉木はこの能力を最も嫌い、普段は肉眼では視認が困難な極薄な透明の手袋をつけて物に直接触れないようにしている。 なお、他人に直接触れると他人の感覚を共有する為、霊能力者の鳥束に触れることで幽霊を視認できる。逆探知 サイコメトリー応用能力。通話中の電話機に使うことで、通信先を特定することが出来る。 透明人間 自分の姿を透明化し、自らの存在を周囲に悟られないようにする能力(ただし、霊能力者の鳥束のみ視認が可能)。 透明化しても実体は存在し、物理的行動もできる。1分間の所要時間に斉木が物質に触れている場合、その物質も一緒に透明化する(人間も可)。透過の制限時間は10分間。また透明化中、他人に触れられたら解除される。透明化中は他の能力(テレパシーを除く)を使えない。女体化の際は、制御装置のみ透明化している。 発汗能力 皮膚から汗を自在に放出する能力。運動後に自分が疲れている様子を周囲に印象付ける。 記憶消去 相手の1分間分の記憶を消す能力。 頭を「バールのようなもの」で殴り、別の記憶を相手に置換するが、どのような記憶になるかは人によって異なる。 変身能力(トランスフォーメーション) 自分の身体を他の生物に変身させる能力。性別を変えることもできる。 所要時間は2時間だが、実在する個体にはなれない。人以外に変身すると能力の制御が難しくなる。斉木は誕生以前からこの能力を無意識に使用し、誕生時には女児の姿となっていた。幼児化 変身能力の応用。変身能力によって身体を幼児化させる。 催眠 対象者の姿を周囲に別の誰かと思い込ませる能力。斉木本人には使用不可能。 石化 斉木と目を合わせた人間を石にする能力。普段は眼鏡をかけて抑制している。 石化した人間は1日経つと元に戻り、石化時の破片は体から剥がれ落ちてすぐに消える。石化した人間は死者に準じ、復元能力でも石化を解除できない。石化した人間が壊れても復元能力で元に戻せるが、同じ対象に1日1回しか使用できないため、石化解除前にもう1度破壊されたら2度と元の姿に戻れない。 縮小化 / 巨大化 自身の身体を縮小したり巨大化させる能力。 縮小化は早いが巨大化は遅く、1度縮小化すると巨大化で元のサイズに戻るまでに1時間を要する。身体的能力は変身したサイズによって異なるが、空中浮遊以外の超能力は使用できる。巨大化は無意識に「80mになりたい」などと口にすると、目標サイズになるまで巨大化し続ける。 呪い 特定の人物の将来を不幸にする能力。 対象者に触れ呪いをかけることで発動し、解除もできる。呪いの内容は斉木の判断次第で変更可能。 タイムリープ 時空を超えて過去や未来を往来する能力。能力には以下の2種類が存在する。この能力は、両親が出会った20年前にタイムスリップした際に身に付いた。 一つは自分の意志とは関係なく突発的に短時間過去に戻ることを繰り返すもの。斉木曰く常人にとってのしゃっくりと同じ頻度で発生する。精神状態を無にすることでループから離脱できるが、場合によっては離脱に何度もループを要する。 もう一つは斉木が任意に5年前以前の過去に戻るもの。同じ人間が同じ世界に2人存在していることを誰かに気付かれた瞬間、過去の世界から強制的に追い出されるため、斉木は変身能力で姿を変えている。また、現在に帰る時は過去に滞在した分の時間が進んだ時点に戻る。 演奏中止レーザー カラオケの演奏を強制停止させる能力。目から他者には見えない光線が出る。 空中浮遊 文字通り空中を浮く能力。 熱々のラーメンを食べても眼鏡が曇らない超能力 眼鏡の曇りを防ぐ能力。小説1巻で使用。 サイコホールド 前方長めに電流を出し、当たった相手を拘束する技。『J-STARS』で登場。 幻覚 実体のないものを相手に見せる能力。一瞬しか出せないのであまり役に立たないが、精神的に弱った相手には効果がある。 バイロケーション 分身(ダブル)によって自身のコピーを作る能力。 分身は本体の力と能力のほぼ全てを受け継ぐが、分身を重ね続ける度に外見・人格の精度は落ちて別人と化し制御も難しくなる。一人につき分身1体しか出せず、複数出す場合は分身に分身を命令させるしかない。発動には多大なパワーを使用するため、制御装置を外す必要があるが、1度発動させれば装着し直しても消えることは無い。制御装置による力の弱体化や本体のダメージは分身にも反映されるが、分身が受けたダメージは本体に影響しない。分身はテレパシーで思考を共有し、一瞬で消すこともできる。
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