J-STARSとは? わかりやすく解説

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ジョイントスターズ


ジェー‐エス‐ティー‐エー‐アール‐エス【JSTARS】


E-8 (航空機)

(J-STARS から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/09 06:21 UTC 版)

E-8 ジョイントスターズ

E-8 J-STARS(Joint Surveillance and Target Attack Radar System ジョイントスターズ)は、アメリカ空軍が保有する軍用機の一種。レーダーで敵地上部隊を探知、識別し、味方地上部隊を指揮・管制する。対地版早期警戒管制機(AWACS機)とも呼べる機体である。J-STARSのSTARSは直訳すると「監視および目標攻撃レーダーシステム」となる。

本機は空から地上を監視・管制するという性格の機体であるため、空軍と陸軍の共同で計画された。J-STARSのJ (Joint)は、この共同計画を意味している。

概要

E-8 J-STARSは、中古のボーイング707-320を買い上げたうえで、ノースロップ・グラマンが任務に必要な装備を追加するという方式で製造された。1985年より開発が開始され[1]、母機となる2機が取得された。初飛行は1988年12月22日で、実用的な改修を経た作戦能力獲得後、1999年には旧ユーゴスラビア解体に伴う諸紛争においてNATO主導で実施されたアライド・フォース作戦や、21世紀に入ってからのイラク戦争などで実戦において活躍している[1]

前部胴体の下に、細長いフェアリングを設け、ここに対地監視用の側方監視レーダー・AN/APY-3を装備している[1]。これを使用することにより、地上にいる車輌の動きがリアルタイムで機上のコンソール画面に表示される。このAN/APY-3は、地上の精密な観測を目的とした合成開口レーダーモードと、移動目標の追尾を優先させたドップラー・レーダーモードを使い分けることができる。後者は高速な走査ができる反面、精密な監視を苦手とするが、それでも車両速度などによって装輪車と装軌車を区別出来る場合もあるといわれる。かつてはレーダーの性能が不足しているため、地上車輌のような小型目標を捕捉・追尾するのは難しかったが、精度の高いビームを発振可能になり、さらに、得られた情報を処理するコンピュータの高性能化が実現したため、実戦投入できるようになった。

E-3E-767が航空機の動きを探知するのに対し、E-8は地上の車輌に目を配る。また、車輌の移動パターンを基にして、相手が何者なのかを推測することができる。当然、敵にとっては重要目標になるため、この機体は厳重な護衛を必要とする。ただ、E-8が収集したデータは無線を通じて口頭で伝えられるため、聞き間違いをする可能性があり、また、地上の各戦闘員は自身で状況を組み立てる必要がある。この「人間の介在」が問題点である。陸上戦における新時代を切り拓いたE-8は、冷戦終結における西側諸国の勝利に貢献したが、本格的な非正規戦争に直面した2010年頃からは、無人偵察機との連携も含めた迅速かつ高度なデジタル化が可能となる後継機種が構想されている。

2022年2月から退役が始まり、2023年11月4日にジョージア州ロビンス空軍基地で行われた退役式典をもって、全機が退役した[2]

各型解説

E-8A
試作型のE-8A1988年12月22日に初飛行し、2機が試験を繰り返していたが、湾岸戦争直前の1991年1月12日サウジアラビアへ派兵され、停戦までの間イラクでの監視飛行を続けた[1]
試作機でありながら高い実戦評価を得た本機は、その後量産型E-8Cへと発展した。E-8Aは2機とも改修されてE-8Cとなった。
E-8B
中古機の改造であった試作型E-8Aに対し、機体ごと新造する量産計画に与えられた呼称。F-108エンジン搭載。開発中止[1]
E-8C
量産型。E-8Aと同様にボーイング707を改造して製造されている[1]。この中にはミネベア航空が売却した-300Cも含まれる。

後継機

ボーイング767-400ERを母体としたE-10の開発が進められていたが、結局実証試験のみで開発は中止され、試験結果を元に既存機の改修を行うこととなった。

2015年6月、ロッキード・マーティンは、アメリカ空軍のE-8(JSTARSリキャピタリゼーション・プログラム)を低リスク及び低予算で実現するために、 レイセオン及びボンバルディアと提携を結んだと発表し、ようやく具体化したE-8(JSTARS)の後継機のベースとなる機体には、ガルフストリーム社のビジネスジェットを元にした改造案が提案されている。 それと同時に、イギリス空軍(RAF)が既に導入している「Sentinel R1」と似たコンセプトモデルが発表された。イギリス空軍所属の機体は英国の航空ショーなどで機動飛行を実施しており、E-8よりも高い機動性を見せている。

ボーイングではP-8をベースとしたP-8 AGSも提案している。

脚注

  1. ^ a b c d e f 『世界航空機年鑑2007-2008』酣燈社、2007年、113頁。ISBN 978-4873572703 
  2. ^ US Air Force retires E-8C JSTARS”. janes.com (2023年11月10日). 2024年8月20日閲覧。

外部リンク



J-Stars

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/24 15:08 UTC 版)

トライアクシス J-STARS
TRIAXIS J-STARS
創設:1985年(39年前)
加盟:1989年シーズン
リーグ
Xリーグ・X1 Area
チーム名
  • TRIAXIS J-STARS(2020-現在)
    • J-Stars(2019)
    • エコリングJ-Stars(2018)
    • 富士ゼロックス J-Stars(1985-2017)
ホームタウン
大阪府
チーム情報
愛称 J-STARS
チームカラー   ダークグリーン
  ゴールド
  イエロー
メインスポンサー 株式会社linkworks(TRIAXIS)
GM 古山雅一
ヘッドコーチ 上端寿和
公式サイト https://j-stars-football.com/

トライアクシス J-STARS(英表記:TRIAXIS J-STARS)は、日本大阪府に拠点を置くアメリカンフットボールクラブチームXリーグ1部のX1 Areaに所属する。

歴史

1985年に富士ゼロックス(現:富士フイルムビジネスイノベーション)グループ大阪地区にて結成された(プライベートリーグである御堂筋リーグに加盟)。なおXリーグには富士ゼロックスの名を冠するクラブチーム、富士ゼロックスミネルヴァAFC(現富士フイルムミネルヴァAFC)があったが、特に人材交流等はなく、別個のチームとして活動している。

1989年に社会人協会加盟、準加盟リーグにて優勝。

1990年に2部Aリーグ優勝、入れ替え戦に勝利し初の1部昇格を果たす。

1991年から1部リーグに所属し最高順位4位になるも、1993年1部リーグ削減(12チーム→6チーム)により2部降格となった。

1994年から1999年まで2度入れ替え戦に出場も昇格はならなかった。

2010年に入れ替え戦で勝利して18年ぶりの1部昇格するも、1年で降格。

2012年から3年連続で入れ替え戦に出場いずれも敗れるが、西宮ブルーインズがX2に自主降格したためX1に昇格。

その後再びX2降格、2017年にはX3に降格となった。

2000年・2003年・2004年・2009年には西日本社会人選手権大会には優勝を経験している。

2018年よりメインスポンサーがエコリングに変更されたため、チーム名も「エコリングJ-Stars」に改称された[1]

2019年はエコリングの撤退によりチーム名「J-STARS」として活動していた。

2020年よりLINKWORKSがメインスポンサーとなり、「トライアクシス J-STARS」に改称された。

秋季リーグ戦成績

  • 1996年X2ウエスト 3勝2敗 3位 
  • 1997年X2ウエストB 3勝2敗 2位
  • 1998年X2ウエストB 3勝2敗1分 4位 X3リーグ自動降格
  • 1999年X3ウエスト 5勝0敗 1位 X2リーグ昇格
  • 2000年X2ウエスト 4勝1敗 2位
  • 2001年X2ウエスト 3勝2敗 2位
  • 2002年X2ウエスト 2勝2敗 4位
  • 2003年X2ウエスト 1勝4敗 5位
  • 2004年X2ウエスト 2勝3敗 4位
  • 2005年X2ウエスト 4勝1敗 2位
  • 2006年X2ウエスト 3勝2敗 3位
  • 2007年X2ウエスト 3勝2敗 3位
  • 2008年 X2ウエスト 2勝2敗1分 4位
  • 2009年 X2ウエスト 4勝1敗 2位
  • 2010年 X2ウエスト 4勝1敗 1位、X1-X2入替戦(名古屋サイクロンズ)に勝利しX1昇格
  • 2011年 Xウエスト 1stステージ 5敗 6位・2ndステージ 1勝1敗 6位、X1-X2入れ替え戦(阪急ブルーインズ)に敗れX2降格
  • 2012年 X2ウエスト 5勝 1位、X1-X2入れ替え戦(西宮ブルーインズ)に敗れX2残留
  • 2013年 X2ウエスト 4勝1敗 1位、X1-X2入れ替え戦(名古屋サイクロンズ)に敗れX2残留
  • 2014年 X2ウエスト 4勝1敗 2位、X1-X2入れ替え戦(西宮ブルーインズ)に敗れるも西宮のX2自主降格によりX1昇格
  • 2015年 Xウエスト 1stステージ 5敗 6位・2ndステージ 2敗 8位タイ 総合17位タイ、X1-X2入れ替え戦(サイドワインダーズ)に敗れX2降格
  • 2016年 X2ウエスト 2勝3敗 4位
  • 2017年 X2ウエスト 1勝4敗 5位 、X2-X3入れ替え戦(オーパーツ福岡SUNS)に敗れX3降格
  • 2018年 X3ウエスト 5勝 1位 入替戦出場 X2昇格
  • 2019年 X2ウエスト 4敗1分 6位 入替戦出場
  • 2020年 X2WEST 3敗 コロナの影響で短縮開催  
  • 2021年 X2WEST 1勝4敗 6位
  • 2022年X2WEST 3勝2敗 3位
  • 2023年X2WEST 4勝1敗 2位 X1AREA WEST昇格(出典:日本社会人アメリカンフットボール協会 X2試合情報 2021〜2023) (出典 :1996年~ 2007年 2018年~ 2020年分を X LEAGUE 2024 OFFICIAL DATA BOOK 56ページから追加)
  • 2024年 X1AREA WEST 1勝3敗 3位 

脚注

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