整合騎士
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「ソードアート・オンラインの登場人物」の記事における「整合騎士」の解説
ベルクーリ・シンセシス・ワン / ベルクーリ・ハーレンツ 声 - 諏訪部順一 整合騎士長。アリスからは小父様と呼ばれ、慕われている。UWの創作当初からセントラル・カセドラルの壁に据えられていた神器「時計」の針で作られた「時穿剣」を有し、敵の動きを予測し先に虚空を切っておくことにより、その場に移動したときに相手に斬撃を浴びせる、つまり未来を斬る技「空斬(カラギリ)」を操る。 整合騎士の長であり、最古の整合騎士であるが、自分たち整合騎士の出自や公理教会のあり方に疑念を感じていた。洞察力も優れ、キリトのソードスキル(アインクラッド流剣術)が見世物の次元に堕ちた人界の剣技と異なり、文字通りの命のやり取りである実戦的な技であることも見抜いていた。 カセドラルにてユージオと対峙、剣の能力で一度は圧倒するも、彼の相討ち覚悟の攻撃を受け敗北、その後ユージオの口から整合騎士の真実と、自身が300年前にルーリッド村を拓き、初代衛士長となった剣士であったことを聞かされた直後、元老長チュデルキンに用済みと見なされ神聖術によって石に変えられる。アドミニストレータとチュデルキンが打倒された後は石化が解け、公理教会の実権を一時的に握って来る最終負荷実験から人界を守護するために、急遽再編した軍を鍛え上げて備えようとする。決定的な戦力不足は否めない状況だったが、虚礼を廃した人界軍は士気も高く、制約だらけの中でなしうる限りの準備を整えた。 最終負荷実験である異界戦争では「時穿剣」の武装完全支配術によって、敵飛空戦力《ミニオン》を目論見通りに全滅、アリスがベクタに拉致された際には単身追跡し、片腕を斬られ飛竜「星咬(ホシガミ)」も殺されながらも、自らと「時穿剣」の天命全てを賭けた過去を斬る奥の手「裏斬(ウラギリ)」でベクタを撃破し、救出したアリスを背負いながら息を引き取った。アドミニストレータに対しては疑心こそあったが、彼女に仕えていたこと自体は悪いものではなかったと思っており、死に際には自らの記憶に刻まれた彼女や星咬と邂逅した。 UR編では、エオラインの口から後に断絶してしまった貴族のハーレンツ家の生まれであることが明かされた。 ファナティオ・シンセシス・ツー 声 - 生天目仁美 整合騎士副騎士長にして、ベルクーリの副官。鎧兜で顔を隠しているが実は妙齢の美女。本人的には性別を隠しているつもりでも仕草の端々からは女らしさが薫り、彼女に心酔する下位騎士もいる。一千枚の大鏡より生み出された神器「天穿剣」を用い、「武装完全支配術」は剣先から光線を放つというもの。UWの騎士としては異例な連続技を得意とする。 昔は顔を隠していなかったが、美しい女であるという理由だけで今まで戦ってきた男達が皆自分に対して手加減をしてきたことに強いコンプレックスを持ち、兜で顔を隠すようになり、戦法も剣での打ち合いを極力避け、連続技や武装完全支配術を使うようになった。後輩でありながら自分よりも強い上、美しい素顔を堂々と晒しながら戦うアリスにも嫉妬を抱くが、アリスはアリスでファナティオの女らしさに勝てないというコンプレックスを持っていたため2人は馬が合わず、一緒に揃うと場の空気が緊迫し、険悪な雰囲気となる。一方で、上司であるベルクーリには思慕の念を抱いており、髪の手入れや薄めの化粧などをしつつもそれらを兜で覆い隠していた。 カセドラルを登るキリトとユージオの前に立ちふさがり、性差別をせず正々堂々と向かってくるキリトと死闘を繰り広げる。最終的にユージオの武装完全支配術によって敗れ瀕死の重傷を負うが、キリトの願いを受けたカーディナルによって治療のために引き取られた。その甲斐あってアドミニストレータ没後時点で全快しており、自分が女であることを気にせず本気で剣を交わし戦ったキリトに対し感謝の気持ちを抱くと共に、長年のコンプレックスを振り払って兜を外し、女性としての振舞いを隠さなくなった。異界戦争の開戦前にはベルクーリに思いを告げて結ばれ彼の子を宿し、開戦後は後方の守備につき、十侯の一人であるシグロシグをその手で仕留めた。 異界戦争後は人界統一会議において、ベルクーリの跡を継ぎ新たな整合騎士団団長に就任し、彼の忘れ形見となった一人息子のベルチェを育てている。 デュソルバート・シンセシス・セブン 声 - 花田光 整合騎士の1人で剛毅な堅物。神器である焔の弓矢「熾焔弓」を操る。禁忌目録を犯した子供の頃のアリスを連行した張本人であり、ユージオからは並々ならぬ憎しみを抱かれている。 元々はノーランガルスの北辺境を守っていたが、幼いアリス、後に整合騎士アリスとなる少女を連行した功績によりセントラル・カセドラル守護の任を与えられるが、本人はアドミニストレータにより記憶を消され、アリスのことはおろか自身の功績がなんであったのかすら覚えていなかったが、シンセサイズされる以前に暮らしていた妻の記憶は微かに覚えていた。 カセドラルに侵入したキリトとユージオを迎え撃つが、ユージオの秘奥義連携の前に敗れる。その後、自分たち整合騎士が元々人間であったこと、そして自分が8年前、禁忌目録を犯したアリスをルーリッド村から連行していたことを知らされた。 カセドラルでの戦いが終わってからは、ベルクーリの下で異界戦争に備え、戦争時は疲労や負傷に苦しめられながらも、十侯のシボリを倒すことに成功した。 戦後は人界統一会議の重鎮として活動しているが、仕事をサボるキリトに頭を悩ませている。 シェータ・シンセシス・トゥエルブ 声 - Lynn 整合騎士の女性。「無音」の二つ名を持ち、何でも斬るという曰くのついた神器「黒百合の剣」を所持している。無口で表情に乏しく、全くと言っていいほど他者と会話しない。その本質は「何もかも斬りたい」という欲望に満ちており、他人と距離を置いていたのは「加減ができず相手を殺してしまうこと」を忌避していたためだった。 異界戦争の折に暗黒界の拳闘士団団長であるイスカーンと闘い、互角の力量で引き分け互いの力を認め、イスカーンがベクタに翻意し、アスナたちに助力した際にはイスカーンと共にアメリカからログインしてきたVRMMOプレイヤーたちと戦うが、その最中に自分が本当に求めていたものが「斬りたくない大切な存在」であることを悟った代償として神器を失い、イスカーンと共に死を覚悟するが、オークの一団を引き連れたリーファの救援によって命拾いし、その後ガブリエルと戦うキリトの心意を目にし、イスカーンと共にキリトに祈りを託した。 異界戦争後はイスカーンと結婚して一人娘のリーゼッタを授かり、オブシディアにて人界統一会議の全権大使として飛竜「宵呼(ヨイヨビ)」と共に駐在している。神器喪失以降は固有武器を持たなくなったことから「無手のシェータ」と呼ばれており、暗黒騎士団の客員師範として騎士団の総本部の道場で十数人程度の弟子たちを育てている。 四旋剣(しせんけん) ファナティオ配下の下位整合騎士で、白い鎧と兜を纏っている。個人での戦闘能力はそれほど高いわけではなく、複数人での連携を前提としている。全員ファナティオを尊敬している。 ダキラを始め、ジェイス・シンセシス・トゥエニスリー(声 - 柚木尚子)、ジーロ・シンセシス・トゥエニフォー(声 - 上田瞳)、ホーブレン・シンセシス・トゥエニシックス(声 - 大町知広)の4人で構成される。ホーブレンのみ男性で、残りの3人は女性である。ダキラ・シンセシス・トゥエニツー 声 - 桜木可奈子 茶髪で顔にそばかすがある女性騎士。同性愛者であり、それを教会に懺悔したことでカセドラルに連行、シンセサイズされた。記憶を封じられた後もかつて恋した相手への恋慕は残り、どことなく面影のあったファナティオにそれを向けながらも、その感情を長年押し殺していた。 ダークテリトリー軍との戦闘中、シグロシグの攻撃からファナティオを庇って致命傷を負い、心に秘めていた想いを打ち明けて死亡した。 レンリ・シンセシス・トゥエニセブン 声 - 田村睦心 緑髪の少年の姿をした騎士。投擲剣型の神器「雙翼刃」を所持しているが、騎士になる以前に無二の友を誤って殺めてしまったトラウマがシンセサイズ後も残った結果、「武装完全支配術」を使うことができず、アドミニストレータからは「失敗作」と判断され封印されていた。 キリトとユージオの反乱の際に封印を解かれるも、完全に覚醒した時は既にアドミニストレータが消滅した後であり、そのままダークテリトリーとの戦争に突入、当初は恐怖から戦線を放棄し、人界守備軍の後方部隊に隠れていたが、そこにいたキリトを守ろうとするロニエとティーゼの姿に、同じように戦おうとするキリトに心を動かされて奮起し、襲い掛かってきた十侯のコソギを記憶解放術で撃破、そしてアリスたちと共に「囮部隊」として進軍、最後まで飛竜「風縫(カゼヌイ)」と共に戦い戦争を生き抜いた。 異界戦争後は想いを向けていたティーゼにプロポーズし、「ユージオのことが忘れられない」という彼女にそれでも構わないと告げるも、返事を保留されている。 リネル・シンセシス・トゥエニエイト、フィゼル・シンセシス・トゥエニナイン 声 - 木野日菜(リネル)、小原好美(フィゼル) 二人組の見習い整合騎士。外見年齢は10歳程度。アドミニストレータによる蘇生神聖術の実験台の生き残りであり、天命凍結術が施されているため、幼い容姿のまま成長せずにいる。人殺しの技術が高く、元々の28番と29番目の整合騎士を殺害し、現在の地位についた。 出会ったキリトとユージオを油断させ、彼らを麻痺毒の剣で捕らえるも、失言と武器の帯刀からキリトに正体を見破られ、逆に自分の毒剣により麻痺させられてしまい、ファナティオとの戦いの後、ユージオから解毒薬を飲まされて助けられた。その後は「なぜキリトが自分たちを生かしたのか」を考えるようになり、その答えを見つけるために異界戦争に参加。 戦後は二人揃って見習いから正式な整合騎士へと昇格し、情報局で偵察任務などに精を出している。 アリス・シンセシス・サーティ 8年前に連行されたキリトとユージオの幼なじみ。詳細は「#アリス」を参照 エルドリエ・シンセシス・サーティワン / エルドリエ・ウールスブルーグ 声 - 益山武明 脱獄したキリト達の前に現れた美貌の整合騎士。かつてUWにいた大蛇を物質変換した鞭の神器「霜鱗鞭」を所持する。アリスを師と仰いでおり、騎士達の序列の中では最も新しいとされる。 本人によると「1ヶ月前に天界より召喚された」とのことだが、実際はソルティリーナやウォロを破り四帝国統一大会で優勝した大剣士。たまたまエルドリエの名前を覚えていたユージオに記憶を刺激され、母親の記憶を無理に思い出そうとした結果、意識を失ってしまう。カセドラルでの戦いが終わった後はベルクーリの下で軍の再編を行っているが、キリトとの戦いに影響を受けたのか変化が見られ、以前の上の言うことには従順だった頃と違い自分の考えで行動するようになっている。アリスを慕っているが故に、そのアリスを変えたキリトについては敵愾心を抱いており、心を失ったキリトを介護するアリスと再会して以降はいつもキリトの扱いに対して厳しい態度をとる。 異界戦争においては、人界軍を全滅させうる大規模術式に対し武装完全支配術によって術式を自分一人に集中させて、自らがオーバーキルされることで他者への被害を食い止めるという壮絶な戦死を遂げ、遺された霜鱗鞭はアリスが回収した。飛竜「滝刳(タキグリ)」は主の死後もベルクーリやアリスを助けて最後まで戦い続け、最終的に雨縁共々ガブリエルに倒されたが、死ぬ寸前にキリトが卵に戻したことでアリスのフラクトライトに付随する形で存在している。 ユージオ・シンセシス・サーティツー キリトとアリスの幼なじみ。詳細は「#ユージオ」を参照
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整合騎士(インテグレーター)
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公理教会に所属する武官であり、人界最高位の秩序執行者。闇の軍勢から人界を守る守護者とされる。いずれも神器級の武器で武装し、さらに「武装完全支配術」という超高等神聖術を習得している。
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