取り巻く人物
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三弦 亜紀楽(みつる あきら) 声 - 藤原夏海 バッハを崇拝し、付き従う女性。黒い髪に赤いメッシュが入っている。語尾に「〜っス」と付ける。フルネームは第1期18話で判明した。元は響吾の助手として「アルケロイド」の開発を手伝っていた。 学生時代から人工知能の開発に秀でており、「アルケドール」のデータを解析・発展させた「ミツルロイド」を作りだす。部下に「ミュージシャン志望の若者を連れて来い」と命じた結果、奏助が来てしまったが、「音羽館の住人」という好都合から奏助が文化祭で作った曲を聴かせ音羽館に送り込むも暴走し、騒動を巻き起こした。 実はバッハの目指す「新しい世界」を正しく理解しておらず、バッハに心酔するあまり「バッハの曲だけが響き、誰もがバッハを崇拝する世界」こそが「新しい世界」だと曲解し、オクトヴァで大事件を起こしてしまう。バッハのムジークで機能が停止し回収され、改良が加えられた「ミツルロイド改」でバッハ以外の7人のクラシカロイドの代わりとしてオクトヴァを起動し、全人類をバッハ化させようとしたが、バッハ自身にオクトヴァを破壊されて失敗。ミツルロイド改もオクトヴァを破壊しにきたベトとモツに全て倒され、計画が完全に破綻した後にバッハから「お前は何も分かっていない」とデコピンを食らった。全ての騒動が収束した後は改心し、チャイコとバダの2人が活動するアイドルユニット「クラスキークラスキー」の優秀な付き人(マネージャー)となり、ライブの様子を満足気に舞台袖から見ている。 第2期でも引き続きマネージャーをしている。第1期に比べると冷静になり、チャイコ達に嫌味を言ったり独断で暴走する事も無くなった。響吾の助手としてクラシカロイドの開発にかかわっていた関係か、チャイコ・バダとともに変装したワーグナーを見て「どこかで見たような気がする」と疑念を抱いていた。覚醒したムジークで強奪したバッハのムジークを使うワーグナーを前に冷静でいた。「ソルクラ」としての活動が無期限停止になったチャイコとバダの代わりに「八音として不適格」と切り捨てたワーグナーにマネージャーとしてつき従うことになってしまう。 ワーグナーの我儘に辟易しながらも「アルケー社の業務」として粛々とマネージャー業務を行う一方、ワーグナーに気づかれぬよう水面下でバッハと連絡を取りあい、チャイコ・バダの2人にクラクラの新曲を渡した。バッハがアルケー社に帰還するのを信じ、マネージャー業のストレスの発散として以前に作り上げたミツルロイドをベースに新たに「ミツルロイドMk-Ⅲ・バッハカスタム」を制作。アルケー社ビルのロビーで警備員に止められている3人をワーグナーの下へ向う後押しした。 バッハに対しては憧れや羨望・尊敬だけでなく恋愛感情を抱いているような描写も見受けられる。 三弦 亜遊夢(みつる あゆむ) 声 - 坂泰斗 第2期から登場。 亜紀楽がクラクラのマネージャーになった後に新たにバッハの側近になった男性で、亜紀楽の弟。髪に青いメッシュが入っており、青いメガネをかけ亜紀楽と同様、語尾に「~ッス」が付く。 バッハがワーグナーによって追い出された後もアルケー社に勤務しており、響吾、日芽歌と一緒に帰還したバッハを目撃し、亜紀楽にそのことを告げる役割を果たした。 海月(うづき) 声 - 日笠陽子 歌苗と同じクラスの高校一年生の友人。水泳部員。 品行方正を絵にかいたかのような性格。第1期では最後までそのキャラを崩す事は無かったが、第2期3話では合コンの幹事への異様な拘りから、それまでとは打って変わって弾けた一面を見せた。王様ゲームで不正を働いたモツに対して厳しい態度をとり、自ら幹事を買って出た。しかし最終的にはリスト達を連れて戻って来たモツやベトに合コンは台無しにされた。この際に出会ったワーグナーに好意を寄せており、ワーグナーがアイドルデビューをしてからは、彼の大ファンになっている。 ワーグナーが怒りやショックから暴走し、アルケー社をヴァルハラ城へ変貌させた異常事態の際は彼の安否を心配している。ワーグナーが音羽夫妻と共に旅立つ際には彼に「海月お姉さん」と呼ばれ、号泣しながら見送った。 友達A / 詠子(えいこ)、友達B / 美衣子(びいこ)、友達C / 椎子(しいこ) 声 ‐ 篠田みなみ(友達A / 詠子)、和多田美咲(友達B / 美衣子)、泊明日菜(友達C / 椎子) 海月と同伴する歌苗の友人たち。高校一年生、水泳部員。第2期3話で名前が判明した。詠子は小柄でツインテール、美衣子は背が高いボブカット、椎子は後ろ髪を結った少女。歌苗の誕生日パーティーでモツのムジークを見てから、3人ともモツの大ファンになった(自称「モツ様親衛隊」)。第1期19話では、モツと共に呪いの黒鳥に連れ去られてしまう(ベトからは「ふしだらな存在」と言われていた)。勝手に音羽館に遊びに来ていることがある。理栖斗とワーグナーのファンでもある。 キング 声 - 子安武人 第1期第5話に登場。歌苗に電話で「大事なものを返していただきたい」と伝えた黒服の男。その正体はチャイコのムジークの力で人間の姿になった、彼女のペットのネズミ。「大事なもの」とはクラシカロイドの事なのだが、歌苗には借金の催促と捉えられてしまった。無数の黒服(同じくネズミが変化したもの)を率いて音羽館を襲撃するも、ベトのムジークで召喚されたコウテイペンギン達の返り討ちに遭い、元のネズミに戻って逃げ出した。 名前のモデルは「くるみ割り人形」に出てくるネズミの王様から。名前通り「王」を自称していたが、王を統べる「皇帝」には敵わなかった。 モツの母(ママン) 声 - 井上喜久子 第1期第7話に登場。モツが眠っていた時に見た幼少の頃の夢に登場。彼同様下ネタ系の面白い行動が大好きで、幼いモツとオナラをする真似をし合って喜んでいた。モツが若き日にママンと死別した際の哀しみの記憶が、後述する子鹿への過度な保護行動をとらせた。 子鹿 第1期第7話に登場。モーツァルトが遊びに出かけた山で見かけた、親と死別したシカの子。モツは子鹿を守ろうと、山に入り込んだ人々を脅かして近寄らないようにしていた(この行為が誤解を呼び、「ナゾの珍獣“ ハマゴン ”」のウワサがハママツ市民の間に伝播する)。その後、落雷の衝撃で倒れたことが、モツが子鹿が死んだとショックを受けて「レクイエム」のムジークを発動させるキッカケとなる。しかし実は気絶しただけで、ムジーク演奏終了後には意識を取り戻し、モツを踏みつけて元気に森の中へ帰っていった。 ジョリー 声 - 水瀬いのり 第1期第10話に登場。三弦が作り出したバーチャルアイドル制作アプリ「アルケドール」にショパンのムジークによって疑似人格と知性が芽生えて生まれた「バーチャルクラシカロイド」。当初はショパンと親身に接していたが、徐々にショパンの曲と自分の歌声で生まれた曲を勝手に動画サイトの投稿したり、バーチャルアイドルとして勝手な行動をとる。しかしその真意は自分がトップアイドルになる事でショパンの曲を皆に認めさせる為だった。その結果、三弦に回収・解析されそうになるが、ショパンのムジークに妨害される。しかし、パッド君によればジョリー自身は「アルケドール」に「ムジーク」というウイルスに感染したようなものである為、ショパンのムジークによる「除去」は消滅を意味していた。それでも誰かも分からない相手の物になるよりもショパンの手で消させられる事を選び、彼のムジークで消滅した。 その後、ショパンは新たに「ジョリー2」というアルケドールを作成(ただし、こちらはムジークを使っていないため疑似人格や知性はなく、デザインも落書きのようなもの)。また、第1期25話にもわずかながらに段ボールと一緒に「ジョリー2」が登場している。 名前のモデルはジョルジュ・サンドから。彼女の消滅後、ショパンは「また君を失った…」と言った(史実でもショパンはサンドと別れている)。 ロットバルト 声 - 櫻井孝宏 第1期第19話、第2期16話に登場。チャイコのムジークによって音羽館に出現した巨大なハシビロコウで自称「悪魔の鳥」。歌苗達を「恋をすると終わりを迎える世界」に閉じ込めた。見た目はハッシーをそのまま巨大化させたもので、音羽館の住人達からは「ハッシーだよね?」と疑われ「ロットバルト…だよ」と狼狽気味に受け答えたが、歌苗達には完全にハッシーだと認識されていた(実際にハッシーだったのかは明確にされていないが、少なくとも本来のハッシーはムジーク発動中に一切姿を見せていない)。 なお、ロットバルトとは「白鳥の湖」に出てくる悪魔であり、オデット姫にそっくりな偽物を生み出して王子と結婚させるよう画策する。公演の脚本次第では王子に倒される。チャイコが発動させた「白鳥の湖」は実はこのハッピーエンドの脚本に基いたものであり、恋をした者が迎える「終わり」とは死ではなくムジークからの解放だった。 三原 まり(みはら まり) 声 - 本渡楓 第2期第8話に登場。モツが街で出会った7歳の女の子。母親(声 - 中原麻衣)がいる。ハママツのマスコットキャラクター「ギョウナくん」が大好きで、同級生の女の子からもらったキーホルダーを大事にしている。「大きくなったら結婚しよう」というモツの約束を受け入れ、急遽音羽館に転がり込み、花嫁修業と称して家事ができるようになろうと努力していた。 実はハママツから違う街へ引っ越すことが決まっており、父の仕事の都合で繰り返される転校への嫌気から、ハママツに留まろうとしていた。しかしモツがムジークで結婚式を実現し、音羽館の住人達に祝福された事で引っ越しを受け入れ、モツと再会を約束して去って行った。 名前のモデルはマリー・アントワネットから。史実ではモーツァルトはシェーンブルン宮殿にて幼き日のマリー・アントワネットに「大きくなったら僕のお嫁さんにしてあげる」と言ったという逸話があり、モツ自身もマリーとまりの姿を重ねているところがあった。 葵 理栖斗(あおい りすと) 声 - 中村悠一 第2期第10話に登場。ハママツ駅前のデパートに「リストピアノ教室」を開いた長髪のイケメンピアニスト。その甘いマスクや言動から、見学や体験教室にきた女性客やチャイコとバダを虜にしていた。そのことを知ったリストは「自分の名前が勝手に使われている」と憤慨しピアノの弾き語り対決を申し込むも日頃の練習不足から惨敗。そもそも理栖斗の名前は本名であり、フランツ・リストの名を騙った訳ではなかった。 しかしリストが嘗ての「社交界の華」と持て囃されていた自身と今の理栖斗の姿を重ねた事で再戦を挑まれ、ワーグナーの差し金により理栖斗ファンクラブの女性客が大半を占める中で再び弾き語り対決に持ち込まれる。筋トレやピアノの特訓を重ねたリストに実質的な敗北を喫すると、お金と女性にモテたいがためにピアノ教室を開いていた本性を露わにする。勝負自体はリストが鍵盤を破壊してしまった(史実でもそのような逸話がある)為に最後まで演奏できなかったことで敗北宣言をされるが、直後にリストのムジークでモテたい・お金が欲しいという煩悩(鐘)を打ち砕かれ、丸坊主になってしまう。しかしリストに手を差し伸べられた事で改心。その後、ピアノ教室はリストと理栖斗の2人が共同で運営をしており、教室名も「フランツ・リストピアノ教室」に変わった。 相田(あいだ)、舞原(まいはら)、モコ 声 - 村田太志(相田)、木村昴(舞原)、赤﨑千夏(モコ) 第2期第21話に登場。歌苗や奏助と同じ高校に通う、漫画研究会の生徒たち。相田は特撮ヒーローが好きな男子、舞原はプロレスが好きな男子、モコは古風な口調が特徴的な歴女。3人とも自分の趣味を周りの人に理解してもらえずに悩んでいたが、ショパンが自身と音羽館の住人たちをモデルにして描いたネット漫画「フレディ・マジョルカの優雅な憂鬱」(通称・フレマジョ)を読んでショパンのファンになり、彼を「フレフラ先生」と呼び、英雄として称えた。ショパンとは意気投合したが、漫画の聖地巡礼として音羽館を訪れた時にショパンの本性を知ったことで失望してしまう。しかし、ショパンのムジークによって憧れの姿に変身したことで希望を取り戻し、再びショパンを慕うようになった。その後、漫画雑誌「月刊EYE・MY・MOCO」を自作し始めた。
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