初代LA300S/310Sとは? わかりやすく解説

初代(通算8代目)LA300S/310S(2011年 - 2017年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 07:29 UTC 版)

ダイハツ・ミライース」の記事における「初代通算8代目)LA300S/310S(2011年 - 2017年)」の解説

カッコ内は初代ミラ(ミラクオーレ→無印ミラ)からの通算ダイハツが持つ既存技術徹底的に見直し車両構造見直しによる車両軽量化トランスミッション改良エンジン改良などで、従来比で40%燃費性能改善した『e:Sテクノロジー』を採用したエンジン圧縮比の向上やインジェクター噴霧微粒化等により燃焼効率高め、「i-EGRシステム」を採用するなど、細部にわたる改善を行うことでメカニカルロスを極限まで低減。さらに、電子スロットルによる協調制御採用することで、運転状況に応じて最も効率良い状態を維持するCVTオイルポンプ高効率化によって排出量を高めCVT制御圧も低圧化することで動力伝達効率を向上。これによって変速ギア比最適化ハイギア化)することでエンジン負荷低減された。 ボディ安全性快適な乗り心地保ちながら、シェルボディ骨格合理化。さらにインパネなどの樹脂部分薄肉化シート骨格の軽量化など内装部品軽量化アイドリングストップCVT軽量化行ったことで、ミラ2WDCVT車に比べ、約60kgの軽量化実現。さらに、フロントのコーナー形状改善床下流速減速を行うことで空気抵抗抑え前述軽量化ベアリングブレーキ改善を行うことで転がり抵抗低減された。 さらに、ムーヴコンテ一部グレード搭載されているアイドリングストップ機構eco IDLE(エコアイドル)」も全車標準装備されているが、ミライースの「eco IDLE」はガソリンエンジンCVT車で世界初となる停車アイドリングストップ機能追加ブレーキをかけ、速度が7km/h以下になる自動エンジン停止してアイドリングストップ時間増やしたことで燃費を向上。また、専用部品減らしたことで軽量化コンパクト化実現した。 これらの技術により、JC08モード燃費において、2WD車で30km/L、4WD車でも27km/Lの優れた低燃費性能実現したいずれも発売当初)。 一方で機能垣根越えた徹底的な低コスト活動実施部材配置形状材料選定仕様見直したことで部品数の削減や約60kgの車体軽量化により原価低減活動行ったことで、車両本体価格79.5万円消費税込・「D」)から122.0万円消費税込・「Gf」)までのリーズナブルな価格設定実現している。 ミライース発売以来累計19台以上の販売記録し、ミラシリーズ全体販売量伸ばす要因となったことで、2012年2012年1月 - 12月)はミラ・ココアを含むシリーズ合計新車販売台数218,295台を記録無印ミラ押さえてミラシリーズの筆頭車種躍り出た総合ではプリウスシリーズ(トヨタ自動車)には及ばなかったものの、軽自動車部門では首位獲得となった(ただし、年度単位(2012年4月 - 2013年3月)では年度単位開始月から好調だったホンダ・N-BOX逆転新車販売台数第1位を獲得している)。 2011年9月20日 販売開始CMキャラクターにはブルース・ウィリス起用グレード体系当初2WD車4グレード4WD車2グレードの計6グレードで、ボディーカラー後述の「D」を除き8色、トランスミッションCVTのみである。類似グレード間で2WD4WD価格差を抑えるために4WDのみ標準装備となる装備追加する替わり2WDでは標準装備となる一部装備省略している関係で4WD2WDグレード名に「f」が付く別グレード扱いとなっている。 「D」はドアアウターハンドル・バックドアハンドル・鏡面可動式手動式ドアミラーブラック採用14インチスチールホイール(センターキャップ付)を装備して簡素化図りながらも、マルチインフォメーションディスプレイ自発光式デジタルメーターデュアルSRSエアバッグABSEBD機能付)、エアコン、パワーウィンドゥなど必要最低限装備備えたオーディオレス仕様(フロントスピーカー非装備)の最廉価グレードで、受注生産車である(ボディカラーホワイトのみ)。 「L」はドアアウターハンドルをシルバーに、バックドアハンドルと鏡面可動式ドアミラーカラードそれぞれ変更し、パワードアロック、インテグレートCD・AM/FM付ステレオ&10cmフロントスピーカー+AUX端子14インチフルホイールキャップを追加装備した普及グレード。 「X」と4WD車の「Xf」はドアミラー電動格納式変更(「Xf」はさらにヒーテッド機能追加)し、スモークドガラス(リアドア・リアクォーター・バックドアウィンドゥ、「X」のみ)、エコドライブアシストディスプレイ、セキュリティアラーム、クリーンエアフィルターキーレスエントリー追加装備し、インテリアにメッキパーツを採用した充実グレード。 「G」と4WD車の「Gf」はメッキグリル、ドアミラーターンランプ、革巻ステアリングホイール運転席シートリフターチルトステアリングSRSサイドエアバッグVSCプッシュオートエアコン14インチアルミホイール(「G」のみ)を追加装備して安全性快適性高めとともに、「スマートドライブパック(オート格納式ドアミラー(「Gf」はオート格納式ヒーテッドドアミラー)、リバース連動リアワイパー(「G」のみ、「Gf」は標準装備)、キーフリーシステム、プッシュボタンスタートの組み合わせ)」をオプション追加できる最上級グレードである。 2011年10月3日2011年度 グッドデザイン賞』を受賞2011年11月 仕様変更。「D」・「L」を除く全グレードでオーディオレスのオプション設定追加。なお引き続き「D」では標準装備加えてスピーカーも非装備)、「L」では設定なし。 2012年5月10日 一部改良。「G」・「Gf」に後席ヘッドレスト標準装備(その他全グレードにもディーラーオプションにて設定能化)。他にヘッドランプデザイン変更し、リアコンビランプのストップランプ彩度アップした併せて車両本体価格を「X」と同価格に設定した4WD車の新廉価グレードLf」を追加装備内容は「L」に準じているが、リバース連動ドアワイパー、リアヒーターダクト、寒冷地仕様標準装備される代わりに、ドアアウターハンドル、バックドアハンドル、ドアミラーオーディオは「D」と同じ仕様(ドアアウターハンドル・バックドアハンドルはブラックドアミラー鏡面可動式(材着黒色)、オーディオレス仕様及びフロントスピーカー非装備)にグレードダウンされている。なお同日より、トヨタ自動車ピクシス エポックとしてOEM供給開始した2012年10月1日 発売1周年記念した特別仕様車memorial edition」(メモリアルエディション、以下「メモリアル」)を発売。「L」・「Lf」・「X」・「Xf」の4グレード用意しており、「L」・「Lf」にはベースグレードではディーラーオプションとなっているキーレスエントリー、「X」・「Xf」に標準装備されているメッキオーナメント付ウレタンステアリングホイールとセキュリティアラームを特別装備。「X」・「Xf」にはベースグレードではディーラーオプションとなっているリアヘッドレストと「G」・「Gf」に標準装備されているメッキグリルを特別装備するとともに、「X」は「G」に標準装備されている14インチアルミホイールを、「Xf」は「Gf」や「X」に標準装備されているスモークドガラス(リアドア・リアクォーター・バックドアウィンドゥ)をそれぞれ特別装備した。ボディカラー専用色2色を含む9色を設定した2012年12月21日 富士重工業(現・SUBARU)へプレオ+(プラス)(ミラOEMプレオ派生車種)としてOEM供給開始。これにより3姉妹車種となる。ちなみにプレオ+のカタロググレードの一部前述メモリアルベースとなっている。 2013年8月19日 マイナーチェンジエポックプレオ+も同日マイナーチェンジ)。「e:Sテクノロジー」が進化しパワートレーンEGRクーラー採用により再循環させる排出ガス温度低減したことで異常燃焼抑制し点火タイミング最適化によりガソリン噴出量を少なくすることで低燃費貢献し同時にクリーンな排出ガス維持する「クールドi-EGR」を採用するとともにチェーンの低フリクション化やCVT制御見直しによる更なるハイギヤ化により低燃費走り両立車両フロントバンパー前方からくる風を素早くスムーズに後方へ流す「エアロコーナー」と称するデザインやタイヤディフレクタを採用。さらに、2WD車は空力性能改善の為フロアアンダーカバーやローダウンサスペンションを採用4WD車はリアデファレンシャルギアを改良した。エコマネジメントは「eco IDLE」の停車アイドリングストップタイミングを約11km/h以下に早めエコ発電制御オルタネーター発電効率が高い高性能型に変更したことで燃費効率高めJC08モード燃費2WD車は33.4km/L、4WD車は30.4km/Lにそれぞれ向上した安全性能強化され、60km/h以上で走行中に強くブレーキ踏み込んだ場合ブレーキランプ点灯同時にハザードランプ自動点滅することで後続車注意を促すエマージェンシーストップシグナルを全車採用するとともに5代目後期型ムーヴ採用した低速衝突回避支援ブレーキ機能、誤発進抑制制御機能先行車発進お知らせ機能VSC&TRC4つ機能構成される衝突回避支援システム、「スマートアシスト」(以下「スマアシ」)を一部グレード採用した。 その他、静粛性乗り心地高めたファン&リラックスドライブコンセプト」の採用、インパネセンター部(G/Gf"SA"のみ)およびフロントグリルデザイン変更、リアコンビランプのクリアクリスタル化を行いシート表皮グレー変更メモリアル好評だったため、L系グレードとX系グレードメモリアル特別装備品を全て標準装備化し専用色だった「アーバンナイトブルークリスタルメタリック(オプションカラー)」と「ライトローズマイカメタリック」は「D」を除く全グレード設定できるカタログカラーとなったボディカラーは「D」を除く全グレード変更行い、「シェルローズ」を廃止する代わりに、「シャイニングレッド」を追加しメモリアル専用色のカタロググレード化により10色展開となったグレード体系一部変更し最上位グレードの「G」・「Gf」はスマアシ採用加えキーフリーシステム標準装備化、キーフリー電池残量警告灯の追加、グレードアップシート生地採用なども行い、「G"SA"」・「Gf"SA"」に改名するとともにスマアシ標準装備した「L"SA"」・「Lf"SA"」・「X"SA"」・「Xf"SA"」を追加した。最廉価グレードの「D」は装備追加行いながらも、さらなる低コスト化により、車両本体価格5万値下げし、74.5万円通常オプション設定寒冷地仕様標準装備する北海道地区76750円)となった2014年5月8日 特別仕様車「スマートセレクションSA」を発売。 「L」・「Lf」・「X」・「Xf」・「G"SA"」・「Gf"SA"」の6グレードベースに、スマアシ(「G"スマートセレクションSA"」・「Gf"スマートセレクションSA"」はベース車に標準装備)、スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)、スーパーエアクリーンフィルターを標準装備しながら購入しやすい価格設定にした。 2014年7月9日 一部改良エポックプレオ+も同日一部改良)。 「e:Sテクノロジー」を進化しパワートレーン高圧縮比化(11.3→12.2)、吸気ポート改良、高着火スパークプラグ採用したことで熱効率高め高圧縮比化に伴うノッキング回避のためにアトキンソンサイクル化して、デュアルインジェクタを採用したことでポンピングロス低減燃焼安定化同時に実現車両ではタイヤディフレクタをリアタイヤ前に採用したことで走行時の空気抵抗を更に低減。「エコ発電制御」は発電制御見直したことで減速時発電量をより高め加速走行時の発電抑制することでエンジン負荷低減し低燃費化貢献。これらにより、JC08モード燃費2WD車は35.2km/L、4WD車は32.2km/Lにそれぞれ向上した。ただし、高圧縮化とアトキンソンサイクル導入で、最高出力最大トルク数値がやや低下している(52PS/6.1kg・m → 49PS/5.8kg・m)。 さらに、X系グレードと「G"SA"」・「Gf"SA"」にはブラックシート表皮採用した「ブラックインテリアパック」をメーカーオプション設定した。本オプション適用した場合グレードにより、16cm 4ドアスピーカー(「G"SA"」のみ)、助手席用シートアンダートレイ(「G"SA"」・「Gf"SA"」)、革巻ステアリングホイール(メッキオーナメント付、X系グレード・「Gf"SA"」)、プレミアムシャインブラックのオーディオパネル(X系グレード)がそれぞれ追加装備される。 2015年4月8日 一部改良及び特別仕様車「X"Limited SA"」・「Xf"Limited SA"」を発売最上位グレードの「G"SA"」・「Gf"SA"」にフィルム用いた独自のラッピング工法である「Dラッピングカーボン調成形PVC貼付ブラック)」をルーフ採用するとともにブラック塗装ドアミラー、Bピラーブラックアウト、メッキアウタードアハンドルを採用したメーカーオプション「2トーンパック」を新たに設定(シャイニングレッドとパールホワイトIII設定時に設定可能。「G"SA"」・「Gf"SA"」ではフェスタイエローは2トーンパック選択時の選択可)。併せて坂道での再発進をサポートするヒルホールドシステムを全車標準装備し、アイドリングストップシステムは再始動条件変更しブレーキペダル離すだけでなく、ステアリングを切ることでエンジン再始動ができるようになった特別仕様車「X"Limited SA"」・「Xf"Limited SA"」は「X」・「Xf」をベースに、スマアシ標準装備加え外観はダークメッキグリルと専用14インチアルミホイールを装備内装ではブラックシート表皮とプレミアムシャインブラックのオーディオパネルを採用したボディカラーには本仕様専用色の「フェスタイエロー」を設定し、「フェスタイエロー」とカタログカラー2色の計3色は、上述の「2トーンパック」のオプション設定も可能である。 なお、バックドア張り付けられていた「eco IDLEエンブレム廃止された。 2015年10月26日 ミラ誕生35周年記念した特別仕様車「35th Anniversary ゴールドエディション SA」を発売。 「X"SA"」・「Xf"SA"」・「G"SA」・「Gf"SA"」をベースに、外観フロントグリルゴールド&ダークメッキ仕様に、ドアアウターハンドルをゴールド仕様それぞれ変更し専用デザイン14インチアルミホイールと専用Anniversary エンブレム(フロントフェンダー・バックドア)を装備内装メーカーオプション「ブラックインテリアパック」の一部標準化し、オーディオパネルをプレミアムシャインブラックに(「X」・「Xf」のみ、「G」・「Gf」はベース車に標準装備)、シート表皮ブラックそれぞれ変更したほか、ベース車に標準装備されているインテグレートCD・AM/FM付ステレオフェイスプレートゴールド変更した2016年7月 特別仕様車「35th Anniversary ゴールドエディション SA」、またボディーカラーでの「アーバンナイトブルークリスタルメタリック」及び「フェスタイエロー」をそれぞれ廃止2017年4月1日 仕様変更燃費基準区分変更対応し2WD車は「平成32年燃費基準+40%」、4WD車は「平成32年燃費基準+30%」をそれぞれ達成した2017年5月8日 2代目モデル発売に伴い販売終了。 (参考2019年7月29日 後付け安全装置つくつく防止」に初代ミラ イース用が追加設定された(同日5代目ムーヴ用も設定)。 ソナーセンサー、コントローラーインジケーターなどで構成されており、ペダル踏み間違えた際などに起こる急発進抑制する。なお、マイナーチェンジで「スマアシ」が採用される前の2013年8月までに生産され車両対象となる。 D(前期型2011年9月 - 2012年5月 X memorial edition Gf前期型2011年9月 - 2012年5月 Lf中期型2012年5月 - 2013年8月 Xf "リミテッドSA"(後期型) X memorial edition リヤ Xf "SA"(後期型) (eco IDLEエンブレム廃止前)2013年8月 - 2015年4月 エンジン

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