八十稲羽商店街(やそいなばしょうてんがい)
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「ペルソナ4」の記事における「八十稲羽商店街(やそいなばしょうてんがい)」の解説
かつては地元の人々に愛される商店街であったが、物語の始まる頃にはジュネス進出により客が流れてしまい、多くの店が閉店している。住人は客を奪われたことには不満だが、地域活性に一役買っているジュネスに複雑な感情を抱いている。 『ペルソナ3 ポータブル』の女性主人公編では部活合宿の際にジュネス出店より1年前の商店街が見られ、その時点では小規模ながらも活気あふれる雰囲気であった。 MOEL石油(モエルせきゆ) 商店街南口入り口にあるガソリンスタンド。主人公が八十稲羽へ来て最初に立ち寄った際には、気さくな店員が対応した。大通りに面しているのにもかかわらず、あまり流行っていない。 四目内堂書店(よめないどうしょてん) 屋号は店主の本名からそのままとられたもの。実は開業してから職種にふさわしくない名前だと気が付いた。店の名が有名になるとそれを気にして、いまでは店主の趣味の本しか置かなくなっている。 だいだら.(だいだら“ぼっち”) 店名は、最後の“.”もふくめて、だいだらぼっちという。金属細工店という触れ込みであるが、扱っているのはどうみても危険な武器防具の数々。これらはすべて、店主(声 - 江川央生)のアートである。ときどきうれしそうに自作の“アート”を振り回す姿が目撃されるが、顔に派手な刀傷をつけ、頑固で無骨な主人が怖くて誰も通報できない。そんなことに気付かない主人は、周囲のよそよそしさを寂しがっているという。なお、彼の「アート」を理解する人間は少数だがおり、『ゴールデン』では八十神高校に通う弟子も登場する(無印版では弟子入りを突っぱねている描写がある)。実はかなりの冷え性で、工房の火種がないと生きていけない。 戦闘で得たシャドウのドロップアイテムを一定数売却することで、新しい武器や防具を作成し、販売してくれる重要な施設でもある。なお、なぜかテレビの中から持ち出した素材を知っており(現実にはありそうにない物体ばかりにもかかわらず)、『ゴールデン』では記憶喪失のため出所不明なマリーの私物の鑑定を行って見せた。 ゲームでは必須の存在であるが、アニメでは鳴上たちが武器を携帯しないため第13話まで全く出番がない。登場時に花火職人でもある(「花火もアート」と言っており、ゲーム版でも本業として続けている模様)ことが判明する。 丸久豆腐店(まるきゅうとうふてん) 昔ながらの製法が支持されて、ジュネス出店後も生き残った数少ない店の一つ。久慈川りせの実家。 屋号の由来は本名の久慈川からだが、周囲からマルキュウさんとしか呼ばれないため、本当の苗字はあまり知られていなかった。りせの祖母が一人できりもりしていたが、よる年波から開店時間が縮まり、休業の日が増えていた。孫のりせが戻ってきてからは彼女が手伝うのでフル稼働である。朝一番の水揚げは登校前の彼女の仕事。その噂が広まったため、付加価値を求めて早朝から男性客が列をつくるようになった。 四六商店(しろくしょうてん) / スナック紫路宮(スナックしろく) 古くからこの地に店をかまえる雑貨屋で、店名は創業時に薬売りを営んでいたため、よく効く薬の代名詞であるガマの油売りに由来する“四六のガマ”からとられた。現在は恰幅のいい子供好きのおばちゃん(声 - 鍋井まき子)が一人で切り盛りする何でも屋。雨の日は全商品を2割引きで買うことができる。 主人公は「ぼっちゃん」と呼ばれ気にかけられているが、いつも変なもの買っていくため心配されている模様。また、クマが好物であるホームランバーを買うのもここであり、真冬でも大量に買い込みに来る(クマは自分が如何にアイスが好きであるかを熱弁している)。 店の前には自販機(飲むとHPまたはSPが微量回復する飲み物が買える)とカプセルガシャポンがある。ガシャポンのほうは雨の日でないとダイヤルが回らない(敵に一定数値の属性ダメージを与えるアイテムが入っている)。 アニメではだいだらの店主同様出番がなかったが第13話で登場。夏祭りでかき氷の屋台を出していた。 『ゴールデン』では、昼のみ雑貨屋として営業し、夜はスナックとなっている。 愛家(あいや) 「アイヤー」など怪しい中国語が特徴の店主が有名な、上海帰りの本格中華をうたった地元の中華飯店。だが経営しているのは地元稲羽の中村さん夫婦で、元々は何代も続いた油屋だった。味はほどほどだが大ボリュームが売りで、特に雨の日限定で出されるご飯3kg・肉3kgのスペシャル肉丼は完食すれば無料だが達成困難(残した場合は3000円)。食べるメニューの種類に応じてステータスの各項目が上がる。なお肉の種類は「本格中華だから羊頭狗肉アル」と店主がからかうが、れっきとした豚肉。 口調は、以前読んだ「THE 麺道」という本の影響だと本人談。 上記のように、テレビアニメ版では店を経営する中村夫婦の娘・あいかが八十神高校に通っているという設定が付け加えられており、あいか自身も出前などがない場合は店の仕事を手伝っている。『ゴールデン』では店主から話題には出るものの、毎回ニアミスで会うことはない。 惣菜大学(そうざいだいがく) 昔は下着屋だったが、今の店長の代に突然肉屋に鞍替えした。しかし、肉だけ売っていても繁盛しないと気付き「お袋の味」を売りにした惣菜屋へ再び転職。しかし都会とちがって稲羽市民はお袋の味に飢えていないため、これもさっぱり売れなかった。近年では町おこしに便乗した実在不明の「稲羽牛」を使用した(という触れ込みの)ビフテキメニューを作成。学生からの支持は厚いが、本格的なステーキハウスには適わず行き詰まりを感じているという。なおビフテキ串の8割は牛肉だが、残り2割は企業秘密。白鐘直斗はそれが肉ですらない可能性も指摘している(実際肉のように作った精進料理などもある)。 巽屋(たつみや) 明治期に地元の清浄な鮫川の流れを用いて開業した老舗の染物屋。パーティーメンバー巽完二の実家。技術は確かと評判で、先代の店主は全国的に有名な染物職人であった。その名声は今も伝わっており、ジュネス進出後も危なげなく健在である。天城屋旅館に染物を卸しているため、昔から天城家と親交がある。 小西酒店(こにしさけてん) 古くから続く酒屋であったが、ジュネス進出で存亡の危機にある。事件の第二被害者・小西早紀とコミュメンバー小西尚紀の実家。その後、日本酒を原料とした化粧水を販売するなど、創意工夫を重ねている模様。幻の芋焼酎・森欄丸の取扱店。 丸竹模型店(まるたけもけいてん) ジュネス進出により閉店してしまった模型店。現在店主ら夫妻は農業にハマっているとのこと。ただし祖父が興した模型店を潰したこと、子供たちの笑顔が店で見られなくなってしまったことから未練もあるようで、模型製作を主人公に依頼してくる。娘が八十神高校に在籍しており、彼女からも依頼を受けることが可能。 天城屋旅館(あまぎやりょかん) 稲羽市商店街のバス停からバス一本で行ける老舗旅館。パーティーメンバー天城雪子の実家。温泉の泉質は酸性ラドン泉。客室は全30室、そのうち半数が離れとなっており、稲羽の山と自然を堪能できる名店として全国区の知名度を誇り、メディアにも何度も取り上げられている。地野菜と渓流魚など八十稲葉の素材をつかった料理も売りの一つ。板前の間では「お嬢さんにお使いさせるべからず」が常識になっている。 稲羽市立病院(いなばしりつびょういん) 商店街のバス停から行ける総合病院。精密検査や急患の受け入れ、長期入院など一通りの医療行為を行える設備が整っている。完二の父はこの病院に緊急搬送されてそのまま亡くなっており、完二にとってはトラウマとなっている場所である。 イベントでたびたび訪れることになるほか、清掃員のアルバイトおよび上原小夜子との悪魔コミュはここで進行される。 辰姫神社 巽屋のすぐ隣の石段を登った先にある神社。御祭神は豊玉昆売命(トヨタマヒメノミコト)で、ご利益は開運や安産、水難除厄など。人気の少ない神社だが、夏休みや大晦日には催しが行われてそれなりに人が集まる。裏山では精力増強などの効果がある葉っぱが取れたらしい。 隠者コミュを完了させるとおみくじがひけるようになり、直接会わずとも友好度を上げることができるようになる(ランクアップは不可能)。『ゴールデン』では、隠者コミュ開始時点で使用可能(夜も利用できるが、雨の日は不可)。また、釣りに使う虫の調達や釣った魚と石の交換なども行える。
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