メデューサ一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 13:56 UTC 版)
メデューサ・ゴーゴン 声 - 桑島法子 死武専に保健医として潜り込んでいた蛇の魔女。作者によると「髪型は保険医の時は右巻きで魔女の時は左巻き」である。クロナの実母で、クロナに黒血の武器ラグナロクを埋め込んだ張本人。 魔法を使う時の呪文は「ネークスネーク コブラコブブラ」。矢印型の矢、「ベクトルアロー」や、上に乗ったものを矢印の方向に吹き飛ばす「ベクトルプレート」などを得意とし、近接しての格闘戦にも特化するなど魔女の中では屈指の力を持っていた。 自分と同じタイプの研究者であるシュタインを仲間に誘うなどしていた。初代鬼神復活を企て成功。その際シュタインとの激闘の末に敗れ魂ごと消滅したかに見えたが、自分の体内で飼っていた蛇の中で魂を再構築し、少女レイチェル(後述)の体を乗っ取り復活した。 狡猾な策士家タイプだが「自らの目で見た物しか真実にできない」と言うように、リーダーでありながら死武専でのスパイ活動や最前線での足止め等の危険な任務は自ら引き受ける。復活後はより策略家の側面を強め、アラクノフォビアと死武専を陰ながら出し抜き続けており、ロスト島における両者の対決を裏で操り本物の「BREW」を手に入れる事に成功する。 その後は死武専に協力する姿勢を見せる。次いでアラクネが根城とするババ・ヤガー城攻略の指揮権を獲得し、マカと共にアラクネと交戦。マカがアラクネを倒したのを確認すると、棄てられたアラクネの身体を乗っ取ることで一連の行動の真の目的であった完全復活を果たし逃亡。そしてクロナの記憶を奪い、さらに道化師を造り出しクロナの黒血と融合させるなど、さらなる暗躍を続ける。 黒血の実験の一環として、クロナに死武専東ヨーロッパ支部を襲撃させる。その際、完璧に呼吸のあった職人とペアを組むデスサイズスを圧倒し、さらにウクライナにおいて街一つをまるごと覆うほどの黒血による狂気を見て実験が最終段階に至ったことを確信。ただでさえ精神的に不安定であったクロナに、それまでとは正反対の優しく暖かい「母親らしい」言葉をかけることでクロナの精神を揺さぶり、「最後の拠り所」である母親、すなわち自分を殺害するよう仕向ける。事切れる瞬間に黒血の完成を確認して狂喜、その最期の言葉は「大好きよクロナ」であった。ベクトルアロー 黒い矢印のような物を刃にして大量攻撃する。 ベクトルプレート 矢印に乗った物をその方向へ吹き飛ばす。 ベクトルストーム 矢印を自分の周りに巻きつけて身を守る。 ベクトルブレード 矢印を剣にして持って攻撃する。 ベクトルブースト 矢印の方向にかかる力を2倍にする。 クロナ 声 - 坂本真綾 メデューサの子供。実母メデューサに全身の血をラグナロクが溶かされた黒血と入れ替えられたために、武器であるラグナロクを体内に持つ職人。一人称は僕。中性的な容姿と服装から性別は不明。「魔剣」とも呼ばれる。 口癖は「合点了解です」(メデューサから命令を受けるとこう返す)と「……との接し方がわからないよ」。後者の口癖通り、内向的で閉鎖的な極度の人見知り。主にラグナロクの虐めなどで自らのストレスが頂点に達すると急に口調が荒む。 母による虐待的洗脳で幼少の頃から愛に飢えた人生を送っていたが、マカとの戦いで孤独と狂気に染まっていた精神が安定した。死武専に体験入学した際、マカに勧められて書いた詩はブラック☆スターでさえ暗くなる威力。 マリーにも少なからず好意を持っているようだが、ゾンビとの接し方が分からないため、死人は苦手。 マカと仲間達の温かな励ましで友達意識が生まれ、素直になり笑顔も見せ始めたが、メデューサが接触したことにより、無理矢理スパイ行為をさせられることになった後、行方不明になる。マリーに盗聴器を飲ませた後は罪悪感で人知れず涙を流していた。メデューサはアラクノフォビアに捕まっていると言っていたが、実際はメデューサに連れ戻されていた。メデューサに記憶を操作され、マカを始めとする記憶を全て消されてしまい、性格も以前に増して狂気的となっている。 メデューサの実験として、メデューサを捜索していたブラック☆スター組と交戦する。 その後、メデューサの命令で死武専東ヨーロッパ支部を襲撃、ツァーリとフョードル及びウクライナの街を黒球に変える。襲撃後メデューサの元へ戻るクロナだったが、メデューサに優しい言葉をかけられたことによって「自分だけずるいよ、僕に捨てさせた愛情とやらをまだ持ってるんだもん」「あんたの言われた通りに全てを捨てたんだぞ」と逆上、メデューサを滅多刺しにして殺害してしまう。これにより、狂気に完全に取り込まれることを防いでいた最後の拠り所であった母親を失うこととなり、黒血はメデューサの言う「完成」を見ることになる。 上記死武専東ヨーロッパ支部襲撃の件及びウクライナの街襲撃の件により死神様のリストに加えられ処刑対象となり、さらにその処刑命令はスパルトイに下された。そしてサンタ・マリオ・ノヴェラ教会でマカと再会。マカの必死の説得ももはや意味を成さず、鬼神を取り込むため月に向かう。 そして月面戦争終盤に参加。ノアと交戦中のスキをついて阿修羅を取り込み、メデューサの狙い通り鬼神として完成する。しかし狂気そのものである阿修羅を取り込みきれず、逆に中に取り込まれてしまう。阿修羅の中で、何もかも失い、捨てながらもマカにもう一度会いたいと願う自身とその執着心を嫌悪していたが、黒血を利用して阿修羅の内部に入り込んだマカに「それは人を信じてるということ」と看破され、マカだけは信じることができる自分に気がつく。そして、マカを信じるならばマカが信じる人たちを信じることもできるということに気がつき自信を取り戻す。自身の黒血とBREWを使って、阿修羅もエイボンの書も書に封印されている「力」の旧支配者もまとめて封印する案を提唱、黒血が月をまるごと覆いクロナも封印されることとなる。しかしマカを信じ抜いたクロナに封印されることへの恐怖はなく最期に考えたことは「また会おうねマカ」であった。 悲鳴共鳴 スクリーチα ラグナロクとの悲鳴共鳴で遠距離攻撃を仕掛ける技。 スクリーチβ 自分の上方に向かって飛び出すスクリーチα スクリーチγ 魔剣にスクリーチαを帯刀させる。そのままそれで攻撃する。 スクリーチδ 自分の周囲を取り囲む範囲攻撃型スクリーチα。複数召喚可能 ブラッディー・ニードル クロナから出た黒血を針のようにして攻撃する技。 ブラッディースライサー クロナから出た黒血を刃のようにして攻撃する技。 ブラッディーコート クロナから出た黒血を盾のようにして身を守る技。 ブラッディランス クロナから出た黒血を巨大な円錐状にして相手に飛ばす技。 狂血(きょうけつ) クロナから出た黒血で相手を飲み込む技。飲まれた相手は狂気を飲み込み、狂気に溶け、狂気で球状に固まる。 ツァーリとフョードルを事実上殺害したのはこの技。造られた球からは高濃度の狂気を発する。このことはメデューサにも予想外だったらしい。 ラグナロク 声 - 姫野惠二 クロナとペアを組み、その体内に黒血として潜む武器で、本体は両手持ちの柄に両刃の黒刀。アニメではフェンシングのように片手持ちで扱われている。口が無いように見えるが、顔の下の方に大きな口がある。 意地が悪く捻くれた性格だが、一応クロナの言うことを聞く一面もある。口調はかなり下品で、クロナがその意味を理解できないほど。クロナの背中から出てきていることが多く、竜のような姿に変わり飛行することもできる。 クロナと共に死武専に保護された際は死神様に今まで奪ってきた魂を没収されたため体が縮み、刀身も細くなった。そのせいかクロナへの虐めが多少ライトとなり、落ち着くようになった。 誰の味方もするつもりも無いようだが、どうしても素直になれない面も伺える。また、マカに飴をやると言われて急に協力的になったことから、甘い物好きのようである。 悲鳴を上げて、その振動で振動剣のように刀身を震わせることも出来る。 フリー(魔眼の狼男) 声 - 西凜太朗 大魔女「魔婆様」の左目、魔眼を奪い取り200年間投獄されていた狼男。「伝説の狼男」として本にも載っているらしい。投獄の際に名前を奪われたらしく、「フリー」と名乗る前はエルカ達から「魔眼」と呼ばれていた。現在の名は自らを持って自由の身であるという意味を込め名乗ったものである。口癖は「ああ! ……さ!!」。ドジを踏みやすい性格。 その肉体は不死身かつ強靭。退魔の波長以外では体を斬られても貫かれてもすぐに修復される。人型から狼男に変身でき、魔眼による魔力で強大な氷の魔法と空間魔法を操る。魔法を使う時の呪文は「ウールッフウルブス ウルフウルブス」。身体能力がかなり高く、近距離戦に於いては「闘狼拳(とうろうけん)」という格闘技を使う。 昔見た映画の影響でスプーンを使って脱獄するのに憧れ、本当は逃げ切れたにもかかわらずわざわざ捕まったが、食事がすべて箸だったため失敗。 義理堅い性格で、死神とその法を嫌い、脱獄の手助けの礼もあってメデューサに協力している。 なお、エルカ達と同様彼もまたアラクノフォビアに潜入しているが、他のメンバー達と違い外部での作戦には同行していない。魔道具『錠前』を破壊する際にはまたドジを踏み、キッドのいる8番塔に到着。モスキート撃破のため共闘し、隙をついて魔道具の破壊に成功した。 魔女との交渉のために死武専に捕縛される。ソウルプロテクトによる狂気の供給妨害作戦には魔婆様とともに空間操作魔法を行う役として参加。その後も魔女と共に人間と共存の道を歩んでいるようだが、魔婆様から奪った左目は返却していないようである。 エルカ=フロッグ 声 - 福圓美里 カエルの魔女。カエルに変身する能力を持っており、デス・シティーに潜入した際にはこの姿でいることが多かった。 メデューサを潰そうとして返り討ちに遇い、体内に彼女の号令一つで宿し主を裂き殺す蛇を何匹も入れられ、脅されてやむを得ず協力している。だが破壊行動は好きなので、やや協力的な姿勢も見せ、メデューサの事も一応尊敬している様子。 オタマジャクシ型の爆弾「おたまボム」や、乗って移動もできる巨大なおたまじゃくし「オタマ=ジャクソン」を使う。「おたまボム」は出来立てだと威力が低いらしい。 魔法を使うときの呪文は「カエロッグフロエル ゲコエルフロッグ」。変身魔法、高度な演算魔法を使える事から魔女の中でも上級と推測される。強力な空間操作魔法を扱えるも、その制御が苦手なフリーとは好相性。 魔女との交渉のために死武専に捕縛された。ソウルプロテクトによる狂気の供給妨害作戦には、演算魔法により魔婆様とフリーの空間操作を補助する役として参加。さらにその後の阿修羅との戦いで魔女と死武専が個人として協力して戦う様を誰よりも早く見せることとなる。 ミズネ 声 - 牧口真幸 ネズミの魔女で姉妹の総称でもある。 かつては6人姉妹だったが、長女はメデューサによって殺害される。その後メデューサが妹達を協力させるべく、長女を殺したのは死武専であるとエルカに吹き込ませ、それ以来真実を知らずに協力し続けている。 単独では小柄な容姿かつ「チチチ」としかしゃべらないが、姉妹が合体する事でかなりの美女に変身し、まともにしゃべることも可能となる。その姿は合体数によって変わる。ブレアと対峙した際は猫とネズミによる、キャットファイトよろしく女の戦いを繰り広げていた。合体前の形態では、ビーム髭が攻撃手段。さらに、姉妹一人一人がネズミに変身する事も出来る。 変身魔法を使えることから、魔女の中でも上級と推測される。 黒の道化師 メデューサによって、鬼神と魂の共鳴をさせ鬼神を手に入れることを目的に創られた道化師。ボル7工場の道化師とは異なり、純道化師ではない。 狂気感染能力(ただし、純道化師に比べると弱い)や戦闘、黒血硬化の能力を兼ね備えており、またそれらの実験体である。クロナのように流血した黒血を武器にすることもできる。 アフリカ中部の街から帰還していたキリク達の前に出現し、交戦。結果的にキリクの共鳴連鎖によって倒されたが、キリクの瞬間最大火力に耐えられる実験結果を残すことになる。
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