アラクノフォビアとは? わかりやすく解説

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クモ恐怖症

(アラクノフォビア から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/03 15:34 UTC 版)

多くのクモは危害がないが、クモ恐怖症を持つ人はクモの側にいるとパニックに陥ったり、不安になったりすることがある。場合によってはクモに似た物でもパニック発作を起こすことがある。上の絵には"小さなMuffet嬢(en)童謡に登場する主人公がクモに驚いて怯えている場面が描かれている。

クモ恐怖症(クモきょうふしょう)とは単一恐怖であり、クモに対する異常な恐怖感を抱くことを指す。学術的には英名であるアラクノフォビア (Arachnophobia) と呼ばれることが多いが、正式な診断名ではない。なお、このページには絵1枚の他にはクモの写真やイラストは掲載されていない。

多くの場合、クモ恐怖症を持つ人のクモに対する反応は他人には理解しがたい。クモ恐怖症を持つ人は、クモがいそうな場所にいたり、クモの存在やクモの巣のみを見るだけでパニック発作を生じ、発汗、過度な悪感、頭痛、心理的ストレス、嘔吐、失神、心停止、最悪の場合ショックによる死に至る場合がある。世間的な認知度は低く、当事者以外の者との価値観の相違が大きいがために当人への理解が及ばず思わぬ衝突や被害を招くことがあり、決して軽視してはならない。

クモ及びクモの巣の存在そのものへの恐怖であり、生体の大小と恐怖の度合いは比例しない。そのため「クモは人間にとっての害虫を退治してくれる存在であるから恐れる必要はない」などのアドバイスは当人にとっては的の外れたものといえる。

クモ恐怖症、閉所恐怖症ヘビネズミに対する恐怖症がなぜ進化の過程で生まれたのかについて、はっきりとしたことは分かっていない。進化心理学によると、毒グモの存在からクモに対する恐怖に発展したり、クモに対する恐怖が生まれやすくなったという。クモに対する恐怖の度合いは人によりさまざまで、強い恐怖を抱く人は恐怖症を伴いやすいとされる。

クモは比較的小さいため、生体の大きさという観点から見れば、ふつう恐怖とされる基準には当てはまらない。しかし、毒グモの中には、命を奪うほどの毒を持っている種類も存在する。

クモ恐怖症の人は、自分が噛まれないように周囲にクモがいないことを注意深く確認する。したがって、クモ恐怖症を持つ人はそうでない人と比べ、生存の可能性は高いといえるだろう。しかし、この進化心理学の学説は、クモに対する恐怖とホモサピエンスの時代に存在した危険な動物に対する恐怖とを比較したときに、クモ恐怖症の人がクモに対して抱く恐怖の方がはるかに強いため、論拠としては弱いものである。

クモ恐怖症に対する配慮

コンピュータゲームにおいては、クモ(またはそれに準ずる生物)を別のものに置き換える機能を用意している作品もある。たとえば、『ホグワーツ・レガシー』(2023年発売)の場合、蜘蛛型の敵を別の形状に置き換える「蜘蛛恐怖症モード」というオプションが発売後のアップデートで追加されている[1]。また、小さくなった人間の冒険を描いた『Grounded』(2020年発売)では、敵キャラクターとして登場するクモの見た目を6段階でデフォルメできる「Arachnophobia Safe Mode」がある[2]

その一方、吸血鬼ものの『V Rising』ではボスキャラクターの"Ungora the Spider Queen"を引き合いに恐怖症の人への配慮が欲しいという声が寄せられた際、提案に同意する声やMOD対応を期待する声のほかに、作品の世界観を表すためには、Ungoraの見た目を変えるべきではないという意見が多く寄せられた[2]

参考文献

脚注

  1. ^ Kawase, Ayuo (2023年5月5日). “『ホグワーツ・レガシー』最新アプデで「蜘蛛怖い人」向け機能追加。一番出てくるアイツが「ハリー・ポッター」らしく変更”. AUTOMATON. 株式会社アクティブゲーミングメディア. 2025年3月4日閲覧。
  2. ^ a b Kurosawa, Yuki (2022年5月27日). “「ゲーム内のクモ」扱い難しすぎ問題で開発者ら悩む。お約束の敵キャラでも、のっぴきならない恐怖感”. AUTOMATON. 株式会社アクティブゲーミングメディア. 2025年2月25日閲覧。

関連項目


アラクノフォビア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 13:56 UTC 版)

ソウルイーター」の記事における「アラクノフォビア」の解説

死神敗北したアラクネ自身ネットワーク駆使して結成した死武専を倒す為の強大な組織組織図によれば基本的にアラクネ中心に諜報部」、「職人改造部」、「武器調達部」、「破壊工作部」、「突激研究部」、「アラクネ親衛隊」、「電動愛好部」の7つ部署存在確認されている。拠点はババ・ヤガーという城。 アラクネ・ゴーゴン 声 - 根谷美智子 蜘蛛魔女ゴーゴン三姉妹長女メデューサの姉。姉妹仲は悪い。 変身能力を持つ魔女の魂を使って最初に武器作り出した、いわば魔武器の母。その為、魔女からも裏切り者として両陣営から追われていた。800年前に死神から身を隠すため自分の体を蜘蛛にしバラバラにして行方をくらます本体の魂こそ、協力者である里のゴーレム中に残していたが、体である蜘蛛全世界散っており、それ自体強力な情報網となっていた。800年かけて死武専対抗しうる組織アラクノフォビアを密かに創り上げ身体である蜘蛛集結させ復活する肉体棄て自分自身狂気そのもの化し鬼神である阿修羅取り込もう企んでいたが阻止され肉体棄てたことにより攻撃力不足し死亡したモスキート 声 - 稲垣隆史 アラクネ執事で、アラクノフォビアの大幹部800年上前からアラクネ仕えている。 山奥レッドカーペット敷き最高級リムジンアラクネ迎えに来たが、ギリコによって屋根部分破壊される。そのギリコ行動に「価値の分からん俗な不良め」とかなり激昂していたり、アラクネ目の前で喧嘩したりなど彼とは仲が非常に悪い。正体老いた化け物もしくは吸血鬼で、鼻を伸ばして相手の血を吸い取る。今の姿を自嘲する通り普段小柄だが、昔の姿を思い出すことでその頃の姿になることができる。 キッドたちとの戦い敗北後、前から気に入らない存在であったノア800年前の姿で戦い挑むも、その力を発揮できないまま倒され死亡したギリコ 幹部1人。魔凶器人形技師で、本体チェーンソー詳細は「#ギリコ」を参照ミフネ 声 - 津田健次郎 多数日本刀駆使する流派無限一刀流」の使い手である用心棒。 元は魔女アンジェラ用心棒だったが、アンジェラの身の保護引き換えにアラクノフォビアの用心棒になる。相当の子供好き彼の強靭な魂は普通の人の99個分にあたり、「剣神」と称されている。武器職人軍隊一人壊滅状態追い込み銃撃をもあっさり見切るなど、恐るべき実力を持つ。 読み切り時にブラックスター戦い、隙を突かれ敗北魔道具開発研究所再戦した際、妖刀モードものともせず完勝成長してババ・ヤガー城討伐遅れて復帰したブラックスター再会し、彼を武人認め2度対決で出さなかった本気を出して戦ったが、壮絶な死闘の末敗れブラックスターに武の意思託しアンジェラへの謝罪言葉を残して死亡したアンジェラレオン 声 - 齋藤彩夏 魔女であるが、幼いため魔力が弱い。そのためミフネ用心棒として守ってもらっている。 カメレオン魔女であり姿を消す魔法使えるが、まだ不完全で体の一部消え切らず見えてしまっている。 ババ・ヤガーの城陥落後は、彼女が幼いこともあって死武専保護され精神ショック与えられるのを避けるためにミフネの死は原作最終回の頃までは伝えられていなかった(ただし、原作最終回ではすでにミフネの死を理解していて、ブラックスターミフネ親代わりになっている同時に、彼から「もしも最強なくなった自分の魂を取れ」と彼女に約束をしている)。 フィッシャーキング 声 - 喜多川拓郎 魔道具永久ゼンマイ」を奪還するためにアラクノフォビアから派遣され怪人。頭は悪いが、破壊力だけは桁外れキッドとの戦い敗れ魔導師エイボン死神様の関係を明かそうとするが、言い終わる前に死人殺されるリサ 声 - 牧口真幸 スピリット行きつけキャバクラ店員魔女1人で、アリサと共にモスキートスピリットから聞き出した情報信憑性の低いものばかりだったが)を垂れ流ししていた。しかしメデューサ送ったリスト魔女だとバレ連行された。 デスサイズには親身に接しているが、短所不甲斐なさベラベラ喋りだして、デスサイズを(自業自得とはいえ)傷つけるなど、あまり気遣い出来ない魔女との交渉のために死武専捕縛された。 アリサ 声 - 小池いずみ リサ友人キャバクラ嬢メデューサリスト載っていた魔女1人リサと共に捕まって連行された。 魔女との交渉のために死武専捕縛された。

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