スオムス義勇独立飛行中隊
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「ストライクウィッチーズの登場人物」の記事における「スオムス義勇独立飛行中隊」の解説
別名「いらん子中隊」。1939年に編成された実験的部隊。スオムス防衛を目的とする。後に改組されて北欧方面の防衛と502JFW、503JFWの後衛を担う第507統合戦闘航空団「サイレントウィッチーズ」となった。 穴拭智子(あなぶき ともこ) 声 - 下地紫野 誕生日:12月5日 / 年齢:16歳(『スオムスいらん子中隊』・『いらん子中隊ReBOOT!』1巻時点)/ 身長:160cm / 原隊:扶桑皇国陸軍飛行第1戦隊(『零1937』『ケイズ・リポート』第1巻)→扶桑皇国陸軍明野飛行学校実験中隊(『スオムスいらん子中隊』) / 階級:少尉→中尉(『スオムスいらん子中隊』第2巻/『いらん子中隊ReBOOT!』第3巻末以降) / 使用機材:キ27 九七式戦闘脚→キ44二式戦闘脚「鍾馗」プロトタイプ / 使用武器:八九式7.7mm固定機銃、扶桑刀「備前長船」 / 使い魔:キツネ(名前は「コン平」) 通称「扶桑海の巴御前」。扶桑海事変で活躍したエースであり、武子・圭子と共に「扶桑海の三羽烏」と呼ばれていた。刀剣を用いての接近格闘戦を身上とし、必殺技「ツバメ返し」による活躍が映画化されて国民的スターとなる。性格は超がつく生真面目で堅物。責任感が強く、それゆえに視野狭窄におちいりがちである。一方で案外雰囲気に弱く、流されやすい面もある(元同期の加東圭子にもその欠点をこぼしていた)。そのため糸河に強引に迫られたり、ハルカやジュゼッピーナに襲われてもあまり抵抗できない。本人はあくまでノーマル性癖を主張していたが、ハルカ達に迫られるうちに自ら疑いを抱くようになっている。 扶桑海事変で挙げた功績にも関わらずカールスラント派遣メンバーに選ばれず、辺境のスオムスに送られることになってしまう。めげずに手柄を立てようとするも、義勇独立飛行中隊のあまりのヘッポコさとやる気のなさに絶望、更にスオムス行きが親友の武子の進言による物だった事を知り自暴自棄となる。しかし、スオムスでの戦いを通し、仲間と共同して戦うことの重要さに気づいてゆく。のちにエルマから指揮官の地位を譲られ、義勇独立飛行中隊の中隊長(第2代)となる。 1944年、スオムスを離任して帰国。 『ストライクウィッチーズ』第8話で、芳佳は智子をモデルとした扶桑人形を杉田からお礼としてもらっている。 迫水ハルカ(さこみず ハルカ) 声 - 花守ゆみり 誕生日:4月1日 / 年齢:14歳(『スオムスいらん子中隊』・『いらん子中隊ReBOOT!』1巻時点) / 身長:153cm / 原隊:扶桑皇国海軍横浜航空隊(『スオムスいらん子中隊』)、横須賀航空隊(『いらん子中隊ReBOOT!』) / 階級:一等飛行兵曹(1939年)→中尉(1945年) / 使用機材:A6M1十二試艦上戦闘脚 / 使用武器:九九式一号20mm機関銃、九九式二号20mm機関銃、8mm拳銃(護身用)(以上『いらん子中隊』)、ルイス機関銃(『いらん子ReBOOT!』) / 使い魔:タヌキ / イメージモデル:なし 通称「味方撃ちの迫水」。智子と一緒にスオムス派遣部隊の一員となった少女。智子に憧れてウィッチを目指したが、射撃・格闘・航法全部下から数えて一番というダメ隊員っぷりで、これではカールスラント方面の激戦に耐えられないと辺境のスオムスに送られることになった。ダメウィッチであることをのぞけば、お菓子作りが趣味で弓道が特技の一応普通の女の子である。しかし、智子に対しては単なる憧れではなく、性別を越えた感情を抱いており、一時アホネンの元にいた時に「テクニック」を覚えてしまう。やがて智子に所構わずスキンシップを行い、毎晩夜ばいを仕掛けるようになってしまった。時々「コト」を済ませた翌日には智子に対しジゴロみたいな口調で会話をしたりする。逆に智子とジュゼッピーナの「関係」など、他の女性と親密な関係に気付いた時には過剰に嫉妬深い性格となり、智子に容赦なく追求し、ジュゼッピーナに殺意すらはらんで決闘を申し込んだりと、物語が進むにつれその言動は段々とエスカレートしている。 ド近眼であり、ビン底のような度の強いメガネを使っているが、智子にメガネをかけた姿を見られたくないという理由から、戦闘中でさえいざという時にしかかけない。 コミック『キミとつながる空』では、義勇独立飛行中隊を改編した507JFWでの姿が語られる。小説『ブレイブウィッチーズPrequel』では義勇独立飛行中隊中隊長代理を務めており、後に507JFW戦闘隊長に就任する。 エルマ・レイヴォネン(Elma Leivonen) 声 - 田中あいみ 誕生日:6月4日 / 年齢:15歳(『スオムスいらん子中隊』・『いらん子中隊ReBOOT!』1巻時点) / 身長:162cm / 原隊:スオムス空軍第3機械化歩兵大隊第2中隊 / 階級:中尉(1939年) / 使用機材:G50→Bf109E(『いらん子中隊』第2巻以降)/ 使用武器:ブレダ-SAFAT 12.7mm機関銃ほか / 使い魔:ミンク / イメージモデル:なし コールサインは「ひばり(キウル)」。義勇独立飛行中隊の隊長。天然ボケで、何も無い所ですっ転ぶことができるほどのドジ娘。あらゆる行動がスベりまくり、極めて臆病な上に発想がすぐにネガティブになってしまう。しかし、仲間のみんなや祖国を守りたいという意思は誰よりも強く、落ち込んでも立ち直りが早い。スラッセン陥落後に隊長の座を智子に譲り、以降はのびのびと戦っている。エイラとは先輩後輩の仲である。「みんな、がんばろうね」が口癖。 『スオムスいらん子中隊ReBOOT!』では、中隊長退任後は前線で戦いつつも部隊の補給・後方業務に手腕を振るうようになり、隊員のために上層部とも交渉するしたたかさを身に着けている。 ウルスラ・ハルトマン(Ursura Hartmann) 声 - 野川さくら 誕生日:4月19日 / 年齢:11歳(『スオムスいらん子中隊』・『いらん子中隊ReBOOT!』1巻時点)→16歳(1945年)→17歳(1945年末) / 身長:148cm(1939年)→154cm(『ストライクウィッチーズ2』) / 原隊:カールスラント空軍第3防衛飛行中隊(『スオムスいらん子中隊』/『いらん子中隊ReBOOT!』) / 所属:ノイエ・カールスラント技術省 技術開発部局(『ストライクウィッチーズ2』) / 階級:曹長(1939年)→中尉(1945年) / 使用機材:He 112、Fw190A-0タイプA-0、各種試作機 / 使用武器:MG131、M151/15、他各種試作機材 / 使い魔:アナグマ エーリカの双子の妹で、眼鏡を掛けている事を除くと容姿は瓜二つだが、姉とは対照的に全ての行動原理がマニュアル主義なため意図に体が追いつかず、特に射撃が不得意。興味のある物事を除けば極めて寡黙で、周囲の状況を一切意に介さず、読書や奇妙な研究に没頭している。しかし、研究に凝りすぎて幾度も実験し居住区の部屋を3つも爆破してしまった。悔しい時など唇を噛むクセがある。 そのため天才的な姉に対して多少のコンプレックスを抱いていたが、「いらん子中隊」の一員として協調性や戦闘技術を学んで戦果をあげたことで払拭している。大型ネウロイに用いる空対空ロケット弾(のちのフリーガーハマーの原型)を開発したことで技術面の能力が認められ、のちに隊を離れて技術士官・中尉としてノイエ・カールスラントの技術省に移った。 『ストライクウィッチーズ2』第4話では、ジェットストライカーMe262の開発者として登場した。 『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』Vol.1では、ジェットストライカーなど新兵器のテストのためサン・トロンの基地を来訪し、ピンチに陥ったエーリカのもとへ駆けつける。 『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』では9話から登場。ロケット型ネウロイに対抗できる新型ユニットMe163「コメート」を用意。「オペレーション・サウスウィンド」に際しては美緒の頼みで震電の整備を行い、ベルリン解放戦(ヴィクトーリア作戦)にも美緒の指示で居合わせることとなった。 エリザベス・F・ビューリング(Elizabeth F Beurling) 声 - 行成とあ 誕生日:12月6日 / 年齢:18歳(『スオムスいらん子中隊』・『いらん子中隊ReBOOT!』1巻時点) / 身長:165cm / 原隊:ブリタニア空軍第403飛行隊 / 階級:少尉 / 使用機材:ハリケーンMk.II→スピットファイアMk.V(『いらん子中隊』第3巻以降) / 使用武器:ブラウニーMk.1、グルカナイフほか、ブレン軽機関銃 / 使い魔:ダックスフント ブリタニア連邦内ファラウェイランドの出身で、ブリタニア空軍きっての問題児として有名なウィッチ。 協調性に欠け、独断専行や命令不服従・上官反抗をしては営倉に入ることを繰り返し、また、銃殺刑になりかけたことも数回あった。しかし優れた飛行技術と異様なまでの撃墜への執着を見せる強引な射撃から「銀狐(シルバーフォックス)」のコールサインで呼ばれたほどの歴戦の勇士でもあり、戦いの腕は確かである。過去のある出来事のために自分の死に場所を求めており、常に厭世的な雰囲気を漂わせていた。しかし、次第に智子をサポートする役目に己の居場所を見出し、その言動も和らぎつつある。視野狭窄に陥った時の智子や他の隊員を的確にサポートできる程の冷静な判断力から実質的に義勇独立飛行中隊の副官的立場となっている。暇さえあればタバコを吸っているヘビースモーカーでもある。バイク(ブラフシューペリア SS100)に乗ったりもする。酒が好きでキャサリンやウルスラを連れて昼間から酒場で飲んでいた時期もあった。 『アフリカの魔女 ケイズ・リポート』3巻ではマルタ島戦線の救援として登場し、ドッリオやノイマンら現地のウィッチ達と共闘した。 キャサリン・オヘア(Katharine O'hare) 声 - 井坂瞳 誕生日:3月13日 / 年齢:17歳(『スオムスいらん子中隊』・『いらん子中隊ReBOOT!』1巻時点) / 身長:167cm / 原隊:リベリオン海軍航空母艦レキシントン所属第3戦闘中隊 / 階級:少尉 / 使用機材:F2Aバッファロー→F4Fワイルドキャット(第3巻以降) / 使用武器:M1919(『いらん子中隊ReBOOT!』)、M1917リボルバーほか / 使い魔:アライグマ テキサス出身の底抜けに能天気なポニーテールの巨乳田舎娘。海と空両方に憧れて海軍に志願したが、空中機動のセンスが絶無であり、配属された空母レキシントンの搭載機(ワイルドキャット32機)を事故で全損させ、部隊のウィッチたちをも負傷させてしまった。この事件により、彼女は「クラッシャー(壊し屋)オヘア」として全リベリオン軍に知られるようになり、これ以上戦わずして貴重な機体を壊されてはかなわないと、海軍は彼女をスオムス送りにしたのである。そんな経緯にも拘らず彼女本人は全く気にしておらず、無駄に明るいムードメーカーっぷりを発揮している。ウルスラとは仲がよく、ともに行動することも多い。ストライカーの頑丈さゆえに、義勇独立飛行中隊の防御を受持つことが多い。語尾に「~ね」とつけたり「~ねー」という癖のある喋り方をする。 ジュゼッピーナ・チュインニ(Giuseppina Ceinni) 声 - 齋藤小浪 誕生日:2月27日 / 年齢:16歳(『スオムスいらん子中隊』3巻、『いらん子中隊ReBOOT!』2巻時点)/ 身長:158cm/ / 原隊:カールスラント空軍第四航空軍第二大隊、ロマーニャ空軍第97急降下爆撃航空群第239飛行隊/ / 階級:准尉(1939年)/ / 使用機材:G.50/ / 使用武器:ブレラ SAFAT12.7mm機関銃/ / 使い魔:ヤマネコ/ スラッセン奪回後に義勇独立飛行中隊の補充兵としてスオムスにやってきた新メンバー。カールスラントの最前線で戦う優秀なウィッチだったが、ある時ネウロイの勢力圏内で撃墜され、行方不明となる。生存は絶望視されたが、1週間後徒歩で帰還した。しかし、記憶が失われており最前線では使い物にならないためにスオムス行きとなった。全ての記憶がないにも拘らず、なぜか初対面の智子のことを知っており、おまけに訓練で見た戦闘技術をまるでコピーするように身に付けていく。やがて智子に対して「あなたのすべてが知りたい」と接近してくるようになり、ハルカの激しい嫉妬を買うことになる。本来は陽気で積極的な性格で、智子のことも元々憧れており、加えて同性趣味であった。記憶を取り戻した後は、当然の如くハルカを相手に智子を巡っての争奪戦を繰り広げている。ハルカからは「パスタ准尉」と呼ばれている。 記憶を失う前は戦闘もさることながら爆撃の名手であり、爆弾を水面に跳ねさせて喫水線上にある目標を撃破する「チュインニ方式」(いわゆるスキップボミング)の創始者である/。
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