その他・杜王町の住人
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「ダイヤモンドは砕けない」の記事における「その他・杜王町の住人」の解説
杉本 鈴美(すぎもと れいみ) 声 - 広橋涼 / 原紗友里 コンビニ「オーソン」と薬局「ドラッグのキサラ」の間にある(実際には存在せず地図にも掲載されていない)小路に出現する、少女の幽霊。 1983年8月13日、自宅において両親や飼い犬アーノルドと共に、吉良吉影に殺害された。享年16。吉良の顔を見ていないため、正体までは知らない。それから15年間、犯人の危険性を街中の人に伝えるため、地縛霊となって現世に留まっている。 事件のあった晩、杉本家は当時4歳の岸辺露伴を預かっていた。自らの命を犠牲にして露伴を逃がしたが、彼は当時の記憶を喪失している。幼少時の露伴を知っているため、彼のことは「ちゃん」付けで呼ぶ。吉良の死後、露伴や康一、杜王町の人々に見守られながら、アーノルドと共に現世を去る。 アーノルド 杉本鈴美の飼い犬の幽霊。かつて、杉本家で吉良吉影によって首を切られて殺害された。鈴美と共に地縛霊となっている。 死んで幽霊となった吉良に奇襲をかけ、罠にはめて完全に倒す。最終的には鈴美と共に現世を去る。 虹村(父)(にじむら) 声 - 楠見尚己 / 演 - 水橋研二 虹村兄弟の父親。 元々は東京在住で、何らかの会社(テレビアニメ版では不動産会社)を経営していた。しかし、1987年に妻を病で失ったうえ、1989年にはバブル期でありながらも運営に失敗し、莫大な借金を残して会社は倒産した。 その後、スタンドの才能をDIOに見いだされ、報酬と引き換えに彼の部下になる(ただしPart4からの登場であり、Part3作中には未登場)。億泰が「5〜6年は生活していく蓄えはある」「家には食っていくだけの金はある」と発言していることから、DIOによる報酬は借金を返済しても余るほどであったことがうかがえる。 DIOが死亡したことで頭に打ち込まれていた「肉の芽」が暴走して脳と肉体を侵食され、醜悪な肉塊に包まれた容姿と化す。知能も著しく低下し、異常な再生能力を有して死にたくても死ねない怪物と変わり果ててしまう。スタンド使いであったが、人格を失ったことでスタンドを使用することはできなくなり、どのようなスタンドであったかは不明である。 息子の形兆によれば、会社の倒産直後は息子たちに理不尽な暴力を振るうような堕落しきった状態だった。しかし、不死身の怪物と化したのちも、家族の写真が入っていたはずの箱を必死に漁り、写真の復元を試み続けるなど、家族を思う気持ちだけは残っていた。 吉良吉影の死後は彼の飼育していた猫草に気に入られ、一緒に暮らしている。テレビアニメ版では最終話エピローグでトニオの料理を食べ、億泰は元の体に戻ることを期待するが、一皮剥けて肌がきれいになっただけに留まるというシーンが追加された。 ノベライズ『OVER HEAVEN』によると、DIOの組織での役割は日本担当で、主に病床の空条ホリィの監視が仕事であった。 下の名前は原作・テレビアニメ版では不明だったが、実写映画版にて虹村万作(にじむら まんさく)とつけられた。 川尻 浩作(かわじり こうさく) 会社員。吉良吉影に年齢と体格が近い。そのために身代わりとして狙われ、殺害されたのちに自身の顔と右手の指紋をシンデレラの能力で吉良に移植させられ、成り替わられた。 寡黙で朴訥(ぼくとつ)な性格だったらしく、「大酒をくらうわけではない」「仕事には真面目」と妻のしのぶに評されているが、同時に「フロ・メシ・ネルしか言わない」「つまらない男」と語られている。息子の早人には「普段から会話の機会もなく、親子仲は決して良いものとはいえなかった」と評されている。吉良の推測によれば、生前は仕事での昇進を狙っていたふしがある。 シイタケが大の苦手。浩作になりすました吉良はそのことを知らずに食してしまい、しのぶに「珍しい」と指摘される。身体が完全一致であるわけもないことも踏まえて、早人に怪しまれた。本物の遺体は爆破で消され、吉良の死後は行方不明扱いになっている。 川尻 しのぶ(かわじり しのぶ) 声 - 嶋村侑 川尻浩作の妻。短大生時代に川尻浩作と交際し、早人を妊娠したために結婚した。周囲への優越感で選んだ浩作に「つまらない」という感情を抱き続けており、結婚の理由になった早人の存在をも枷と考え、内心では疎んじていた。 だが、夫が吉良吉影と入れ替わってからは、打って変わってスリルのある行動を取るようになった夫に対し、ときめきを感じるようになる。最終的には早人の成長にも気づくようになり、母としても成長している。 猫好きだが、猫草になる前の猫(タマ)を事故で殺してしまったことにより、猫草に嫌われている。襲われた際には足の爪を剥がされたうえ、胸に空気弾を受けて吹き飛ばされて失神したところを吉良に助けられている。 最終決戦後、吉良の事故死により失踪扱いとなった夫の帰りを、今後も待ち続けるであろうと語られている。 東方 朋子(ひがしかた ともこ) 声 - 豊口めぐみ(第1話 - 第15話)→伊藤静(第31話 - 第39話) / 演 - 観月ありさ 仗助の母親。36歳。職業は教師(科目は不明)。恐怖を感じると唾を飲みこむクセがある。好物は鎌倉銘菓の「鎌倉カスター」。大学在学中に当時62歳のジョセフと不倫し、仗助を産んだ。 実年齢よりも若く見える美人。仗助と同様にキレやすい性格をしており、自分をナンパしてきた男には暴力を振るい、家の前に犬の糞をされた際には「飼い主のポケットに糞を入れてやる」などと発言している。注意深い性格でもあり、牛乳屋に変装したアンジェロが渡してきた牛乳瓶に、わずかな異変があることにもすぐ気づいている。 幼少時代の仗助が高熱で生死の境をさまよった際には大雪の中を自家用車で病院へ急ごうとして立ち往生し、「ただのカゼだと言われようとも救急車を呼ぶのをためらうのではなかった」と後悔した。しかし、結果的にはこの出来事が、仗助が学ラン姿の少年に憧れるきっかけとなる。 ジョセフのことは現在でも愛しており、承太郎が来宅したときにはジョセフと間違えて抱きついた。 東方 良平(ひがしかた りょうへい) 声 - 宝亀克寿 / 演 - 國村隼 朋子の父で、仗助の母方の祖父。定年間近で出世こそ無かったが、35年間杜王町を守ってきた正義感あふれる警察官。普段はお茶目な姿も見せるが、時折見せる顔は町を守る男の顔。杜王町と朋子、仗助を深く愛する。ファッション収集が唯一の趣味であり、その性格は仗助にも受け継がれている。 片桐安十郎(アンジェロ)を最初に捕まえた警官でもあり、逆恨みを込められたアクア・ネックレスによって殺害される。その際に出血していた遺体は仗助のクレイジー・ダイヤモンドによって修復されるが、すでに良平が絶命していたことから蘇生までは叶わず、死因は急性心臓発作として扱われた。享年55。仗助は尊敬すべき祖父を殺害された後悔から、彼の代わりに杜王町を守ろうと決意することになる。 テレビアニメ版では、骨壺が入った化粧箱や「福守良道信士」という戒名が書かれた位牌が遺影の隣に添えられている。 広瀬姉弟の母親 声 - 長尾歩 下の名は不明。息子の康一を信じている温和な性格で、良き理解者。 広瀬 綾那(ひろせ あやな) 声 - 武田華 康一の2つ年上の姉で、女子高の3年生。母親似で康一を「康ちゃん」と呼んでいる。名前は露伴のヘブンズ・ドアーによって判明した。 ポリス 広瀬家で飼っている犬。動くことが苦手ですぐ眠ろうとする。康一いわく「ボケ犬」。 学ラン姿の少年 DIOの復活でスタンド能力が発現し、それに伴う高熱で生死の境をさまよう幼少期の仗助を朋子が病院に運ぶ途中、積雪に車のタイヤを取られて立ち往生していたところに通りがかった、リーゼントヘアで学ラン姿の少年。どこかで喧嘩でもしてきたのか傷だらけの姿だったが、着ていた学ランを何の躊躇もなく車のタイヤ下に敷いて車を押し動かすと、ボロボロになった学ランを手にして何事もなかったようにその場を立ち去る。後日、朋子は礼を言うためにその少年を探したが見つからず、彼が誰なのかは不明のままだったが、朦朧とする意識の中で見たその姿に仗助は憧れ、同じような服装や髪型をするようになる。 テレビアニメ版では声優がキャスティングされておらず、台詞は字幕で表示されている。ノベライズ版『The Book』でも言及がある。 DIO(ディオ) Part1やPart3でジョースター家の宿敵として登場した人物。 Part3で空条承太郎に倒されたため、本作では直接の登場はないが、承太郎などの台詞や虹村形兆の回想で登場する。 詳細は「ディオ・ブランドー」を参照 エンヤ婆 Part3の登場人物で「魔女」の異名を持つ老婆。素養のある人間にスタンド能力を発現させる「弓と矢」を使い、DIOをはじめとする多くのスタンド使いを生み出した。 本作では、かつて虹村形兆や吉良吉廣に接触し、「弓と矢」を託していたことが明らかとなる。 大倉 美那子(おおくら みなこ) 声 - 朝井彩加 川尻に化けた吉良が通勤電車内で接触し、ひと悶着起こした一般人女性。殺人衝動を抑えられなくなった吉良に後をつけられ、交際相手のサトルを殺された直後に爪切りを強要された後、爪切りをした手だけを残してキラークイーンで爆殺される(この現場は後をつけていた早人に目撃される)。 原作では下の名前しか登場していないが、テレビアニメ版では承太郎が持っていた行方不明者の資料にフルネームが記載されている。また、その資料によるとS市M短大一年生の19歳で家族は両親と弟・妹がおり、父親との口論が元で家出してサトルの家に転がり込んでいたとされている。 中江 悟(なかえ さとる) 声 - 畠中祐 美那子の交際相手。電車内で川尻(吉良)と揉めた後、マンションの部屋に上がりこんできた吉良を追い出そうとして爆殺される。 名前は美那子のフルネームと同様、テレビアニメ版で承太郎が持っていた行方不明者資料に記載。また資料中ではT大学三年生の22歳で、マンションの部屋が彼の自宅であることが分かる。 カイ 原田(カイ はらだ) 声 - バッキー木場 アニメオリジナルキャラクター。杜王町で放送中のラジオ番組『杜王町RADIO』のメインパーソナリティー。キャッチフレーズは「あなたの隣人、カイ原田!」。ラジオからの声のみで本人の姿は登場していない。 吉良吉影は『杜王町RADIO』が好きな様子で、自宅および殺害した女性宅での朝食の準備中に流したり、川尻浩作に成り済ましてからさえも食事の準備中には同番組を流していた。
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