サマータイムとは? わかりやすく解説

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サマータイム

英語:Summer Time

サマータイム(英: Summer Time)とは、日の出早く昼間の時間長い時期日光有効活用するために、国の標準時早める制度のことをいう。また、早く進められ時刻のこともサマータイムと呼ぶ。

【サマータイムの語源
アメリカ英語ではサマータイムのことを「Daylight Saving Time」と呼んでおり、直訳すると「日光を(daylight)」「節約するsaving)」「時間time)」となる。

【サマータイムの目的とメリット
サマータイムを導入する日光有効活用できるようになるので、《夜間の照明エネルギー節約できる》というメリット生まれる。また、暗くなってからの行動が減ることで《暗がりでの犯罪発生率減少》する他、視認性の高い昼間の行動増えるので《夜間の交通事故減少》も見込める考えられている。まだ明るいうちに仕事が終わることから、退勤後の娯楽活動盛んになると言われており、《経済活性化》という利点もある。

【サマータイムの問題点
サマータイムを導入することの問題点として「健康への悪影響」「IT社会のシステムトラブル」などが議論されている。
健康への悪影響という点では、日光浴び時間増え睡眠時間リズムが変わることで「皮膚がん増える」「心臓病リスクが高まる」「うつ病の増加」といった指摘などが挙げられることが多い。また、ITシステムへの影響としては、サマータイムに切り替えるための更新設定などで、トラブル発生した移行するためのコストかかったりするといった問題生じる。


【サマータイムの歴史事例
2019年現在、サマータイムを実施している国はアメリカ、カナダメキシコヨーロッパ諸国オーストラリアニュージーランドである。ただし、一部地区や州を除く。また、ブラジルでは2018年までサマータイムを採用していたが、2019年実施されなかった。

アメリカの例をあげると、3月の第2日曜日午前2時になった瞬間に、時計の針午前3時進める(この日は、一日23時間になる)。また逆に終了日の11月第1日曜日午前2時になった瞬間に、時計の針午前1時に戻す(この日は、一日25時間になる)。サマータイムの期間は国によって異なりヨーロッパで3月最終日曜日から10月最終日曜日まで、南半球にあるオーストラリアでは10月最終日曜日から3月最終日曜日まで、同じく南半球にあるニュージーランドでは9月最終日曜日から4月第一日曜日まで実施されている。

サマータイムは1916年ドイツイギリス採用されたものが始まり原油価格の高騰した1980年いわゆるオイルショック翌年省エネ目的としてサマータイムを再開したのがきっかけとなり、世界各地採用されるようになった

健康やITシステムへの悪影響があるという理由から、近年では導入していたサマータイムを廃止にしたり導入見送ったりする国も増えつつある。 

サマー‐タイム【summer time】

読み方:さまーたいむ

夏の季節だけ標準時刻を進めて日照時間有効に使おうとする制度日本では昭和23年1948)から昭和26年1951)まで実施夏時間夏時刻DSTdaylight saving time)。


サマータイム(Daylight Saving Time ; Summer Time)

 高緯度地方の国などが、夏の期間の日照時間を有効利用するため、標準時よりも1時間進め制度70カ国以上が採用している。ヨーロッパは主に3月最終日曜日から10月最終土曜日まで。アメリカ2006年まで4月第1日曜日から10月最終土曜日までだったが、2007年から開始日は3月の第2日曜日終了11月第1日曜日となる。なおアメリカでは議会法案通れば、その地区夏時間使用しなくてもよい。このため2006年現在ハワイ州は州全体アリゾナ州では大半自治体夏時間採用していない。

サマータイム

1日日照時間長くなる時期に、基準となる時間1時間(またはそれ以上進めること。
サマータイムを導入することで、人の活動時間早まり全体として早寝早起き実現することで、
照明エアコンなどの使用減り環境負荷軽減にも効果があるとされる
ただし、結果として残業時間増加する等、懸念事項もある。

欧米など世界中で多くの国が採用しているが、日本ではサマータイムを採用していない。
日本でも1948年からGHQ指令のもとに一度はサマータイムを導入したが、不満、混乱生じたことから廃止された。

東日本大震災機に夏場電力不足が叫ばれる中で改め政府や各企業導入検討されている。
メリット、デメリット含めて実際効果弊害)について意見分かれる

メリット
省エネ節電効果
経済活動活性化

デメリット
残業増加
地域により日照時間等の条件差異
睡眠生活リズム乱れ
時計電子機器設定変更に伴う混乱


サマータイム

春~夏~秋にかけて、時刻標準時刻よりも進め日中時間有効活用ようとする制度(=daylight saving time)。
国により制度異なり、現在は1時間時刻進める国が多くなっている。

夏時間

( サマータイム から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 06:30 UTC 版)

夏時間[注 1](なつじかん、: summer time[注 2]サマータイム[2][注 3])または日光節約時間[4](にっこうせつやくじかん、: daylight saving time (DST) [注 4])とは、1年のうち日中の時間が長くなるを中心とする時期に、日中の明るい時間を有効利用するため、時計を通常よりも進めることで、日が暮れる時刻を遅らせる時間制度、またはその時刻のこと[2][5]。典型的な実施例では、春に時計を1時間進めて[注 5]サマータイムに移行し、秋に1時間戻して[注 6]標準時に復帰する[6]。その結果、春頃に1日23時間の日があり、秋頃に1日25時間の日があることになる[7]


  1. ^ 夏時刻(なつじこく)とも呼称する[1]。日本において1948年から4か年実施されたが、その根拠となる法律名称が「夏時刻法」(昭和23年法律第29号)であった。
  2. ^ 英国や欧州連合などでの呼称。
  3. ^ かつてはサンマータイムとも表記した[3]
  4. ^ アメリカ合衆国、カナダおよびオーストラリアなどでの呼称[2]
  5. ^ これをスプリング・フォワード (spring forward) という[6]
  6. ^ これをフォール・バック (fall back) という[6]
  7. ^ ただし、アリゾナ州内ではナバホ・ネイションが、連邦政府の慣例に従い、サマータイムを実施している。
  8. ^ 夏期は時計を標準時より2時間先まで進め、冬期は標準時より1時間先まで進めるという方法だった[40]
  9. ^ オーストラリアのロード・ハウ島では2023年現在も30分の変更が実施されている。



サマータイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:09 UTC 版)

ハリーオン系」の記事における「サマータイム」の解説

サマータイム(Summertime)はニュージーランドチャンピオンサイアーになったSummertime 血統 ハリーオン系 性 牡 Precipitation1933 栗毛 イギリス Hurry On Marcovil 毛色 鹿毛 Tout Suite 生年 1946 Double Life Bachelor's Double 生産地 イギリス Saint Joan 生産者 Great Truth1937 鹿毛 イギリス Bahram Blandford 馬主 Friar's Daughter 調教師 Frankly Franklin 成績等 14戦7勝 Malva F-No.- サマータイムは競走馬として主要な競走での勝鞍はないが、ニュージーランドに渡って種牡馬になり、ニュージランドリーディングサイアーで3シーズン首位になった

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サマータイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 15:31 UTC 版)

悪魔のえじき」の記事における「サマータイム」の解説

日本公開前の仮題一般向け作品として公開予定だった。映画雑誌ロードショー1979年5月号の掲載情報では「4月公開」「松竹・富士映画配給」。

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サマータイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 02:21 UTC 版)

連合国軍占領下の日本」の記事における「サマータイム」の解説

1948年昭和23年4月28日に、GHQ要請により夏時刻法公布施行され、サマータイムが導入された。しかし生活リズム乱れ交通混乱労働条件悪化などといった問題発生したことから、主権回復直前1952年昭和27年4月11日廃止された。

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