frigateとは? わかりやすく解説

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フリゲート艦

読み方:フリゲートかん
別名:フリーゲートフリゲート
英語:frigate

艦艇のうち、主に、巡洋艦駆逐艦中間クラスであり比較小型高速の、哨戒偵察などの任務主とする艦艇を指す呼び名。単にフリゲート呼ばれる場合もあるが、国内では「フリゲート艦」の呼び名用いられる場合が多い。

フリゲート艦の呼称具体的にどのような艦艇を指すかは、時代や国によって異なる。例え近代以前帆船指した

一般的に、フリゲート艦よりも大きな艦艇駆逐艦呼ばれる。フリゲート艦より小さな艦はコルベット艦呼ばれるいずれも国内では「護衛艦」と呼び扱われる

なお、韓国では2012年以降順次導入予定のフリゲート艦を「FFX」(韓国次期フリゲート)の通称呼んでいる。

フリゲート【frigate】

読み方:ふりげーと

189世紀帆船時代各国海軍整備し偵察警戒護衛などに使用した軍艦

現代軍艦艦種の一。対空対潜装備をもち、哨戒船団護衛などに従事する高速機動性をもつ駆逐艦大型護衛艦


【フリゲート】(ふりげーと)

Frigate.

軍艦種別のひとつ。
時代によって以下のような定義がある。

帆船時代

帆船時代のフリゲートは「一層甲板3本マスト2040程度の砲を装備した快速軍用帆船の意味であった
英国では5・6等艦にあたる艦)

艦隊決戦戦列艦直接撃ち合え能力はなく、大規模戦闘にはほとんど参加しなかった。
基本的に単艦もしくは小規模艦隊運用し船団護衛商船襲撃辺境警備などに運用された。
大衆目に触れる機会多く同時代代表する軍艦と言える

現代のフリゲート

現代の「フリゲート」は基本的に排水量3000t~4000t以下の小型戦闘艦艇を指す。

だが、駆逐艦とフリゲートの境界は非常にあいまいである。
例えば、現代イギリス海軍排水量考えず任務性質でフリゲートと駆逐艦分類している。
即ち、潜水艦対策を行う艦を"frigate"、航空機駆逐する艦を"destroyer"と称する

関連護衛駆逐艦


フリゲート

(frigate から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 00:35 UTC 版)

フリゲート英語: Frigate)は、軍艦の艦種の一つ[注 1]。時代により様々な任務や大きさの軍艦に対して使用された名称である。元々は帆船の等級であったが[2][注 2]南北戦争海戦などを経て軍艦の装甲化が進み[4]砲塔蒸気機関を採用するようになると、巡洋艦という艦種へ置き換わっていった[5]。その後、対潜防空能力を有し、揚陸部隊、補給部隊、商船団等の護衛を任務とする艦がこのように称されるようになり、現在ではこちらが主流になっている[6]


注釈

  1. ^ Frigate,[1]「フリゲート」型艦(上中二段ノ砲甲板ヲ有シ砲三十門以上七十門未滿ノ四等軍艦今ノ防護巡洋艦ニ相當ス).
  2. ^ Corbette,[3]コルベツト」型艦(昔時帆前艦前装砲時代ニ艦ノ大小ニ從ヒ等級ヲ區別セル時ノ五等艦ニシテ甲板ニノミ砲ヲ備ヘ砲數二三十門ノモノナリ一,二,三等艦ハ戰艦,四等「フリゲート」,五等「コルベツト」).
  3. ^ 海上自衛隊では、草創期のくす型では「PF」[8]、また平成30年度計画から建造を開始したもがみ型ではFFM[9]、フリゲートを意味する艦種記号を付与された艦があり、またDEの記号を付与された艦もフリゲートとして扱われることがあるが[10]、いずれも公式の艦種は「護衛艦」(destroyer)である[8][11]

出典

  1. ^ 堀内 1911, p. 55.
  2. ^ a b 須永 1894, p. 10原本12頁
  3. ^ 堀内 1911, p. 36.
  4. ^ a b 有終会 1932, pp. 68–69(原本102-104頁)ハムプトンの海戰
  5. ^ 若林 1917, p. 176原本323頁
  6. ^ a b c 阿部 1996.
  7. ^ 内賀島 1911, pp. 5, 15–16.
  8. ^ a b 高須 1984.
  9. ^ “艦種記号「FFM」新設 多機能化の30護衛艦に適用”. 海上自衛新聞 (第2610号): p. 1. (2018年4月6日) 
  10. ^ 福岡 2006, p. 32.
  11. ^ 海上幕僚長 (30 March 2020). 海上自衛隊の部隊、機関等における英語の呼称について (PDF) (Report). p. 15.
  12. ^ 若林 1917, p. 159原本286-287頁
  13. ^ a b Bywater 1922, p. 56原本104-105頁
  14. ^ a b c 青木 1996.
  15. ^ 若林 1917, p. 156原本281頁
  16. ^ a b 田中 1984.
  17. ^ 青木 1982, pp. 117–118.
  18. ^ a b 若林 1917, pp. 160–161原本288-292頁
  19. ^ 有終会 1932, pp. 62–64(原本91-94頁)海戰の概要
  20. ^ 田中 1996.
  21. ^ 造船協会 1911, pp. 69–71(原本60-62頁)第一項 和蘭に於て軍艦開陽の建造と留學生の派遣
  22. ^ 造船協会 1911, p. 81(原本81頁)幕府海軍艦船表/軍艦/開陽
  23. ^ 若林 1917, pp. 177–178原本325-326頁
  24. ^ 須永 1894, pp. 8–9原本9-10頁
  25. ^ 若林 1917, p. 193原本357頁
  26. ^ Friedman 2012b.
  27. ^ 鳥居 1984.
  28. ^ a b c d Friedman 2012, pp. 132–156.
  29. ^ Saunders 2009, p. 65.
  30. ^ Wertheim 2013, p. xxi.
  31. ^ IISS 2016, p. 498.
  32. ^ Friedman 2012, pp. 22–35.
  33. ^ a b Friedman 2004, pp. 293–294.
  34. ^ a b 阿部 2001.


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