ダウ船とは? わかりやすく解説

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ダウ船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/25 10:08 UTC 版)

ダウ船(ダウせん、英語:dhow)は、アラビア海インド洋で活躍した伝統的な帆船。主に西アジアインド亜大陸東アフリカ等の沿岸で使用された。外板を固定するための釘を一切使わず紐やタールで組み立てることが特徴。紀元前の昔から大三角帆を装備していたという説が流布しているが、これは史料的根拠が皆無に等しい俗説で、大航海時代以前のインド洋には三角帆を張った船は存在せず、アラブ・イラン系のダウ船といえども、インド系やインドネシア系の船と同じく四角帆を使用していた可能性の方がはるかに大きい[蔀勇造訳註『エリュトラー海案内記2』平凡社東洋文庫、pp.227-248]。 現在もダウ船は造船され、モーター等の船外機や船内機を動力として、ペルシア湾内交易などに使用されている[1]


  1. ^ 【激流 中東の今】(1)カタール断交、ドバイのダウ船貿易 激変か日刊工業新聞』2018年4月12日(5面)2018年8がt713日閲覧。
  2. ^ 家島 2021, pp. 391–398.
  3. ^ 家島 2021, pp. 398–401.
  4. ^ a b 家島 2021, p. 303.
  5. ^ 篠原 陽一 (2002年). “2・1・3 古代アジアにおける海上交易”. 海上交易の世界と歴史. 2020年10月14日閲覧。
  6. ^ 第13回 南インドの海洋帝国、チョーラ朝 インド洋の制海権、海上交易を独占した商業国家”. 携帯サイト「プラーナの教え」. 「インド歴史紀行」. 合同会社エヌ・アイ・ラボ(N.I.Lab.LLC). 2020年10月14日閲覧。
  7. ^ a b ブライアン・レイヴァリ著、増田義郎、武井摩利訳『船の歴史文化図鑑:船と航海の世界史』悠書館、2007年。ISBN 9784903487021、pp.56-58.
  8. ^ 家島 2021, pp. 28–30.
  9. ^ 家島 2021, p. 309.
  10. ^ 家島 2021, pp. 413–414.
  11. ^ イブン・バットゥータ大旅行記』第6巻、平凡社東洋文庫版、p.206
  12. ^ 家島 2021, p. 23.


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ダウ船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/13 05:37 UTC 版)

オマーンの文化」の記事における「ダウ船」の解説

海洋国家であるオマーン重要なシンボルがダウ船という帆船である。この帆船は何世紀にも渡り交易アラビア半島インド東アフリカをめぐる際に使用されてきた。実際8世紀にはオマーンのダウ船が使用して中国交易をしていたという記述がある。近代における使用としては、ダウ船は交易旅行漁業などに使用されオマーン沿海全域でダウ船が多く見られた。スハールスールサラーラ首都マスカットなどの主要港はすべて多数の船を保有しており、スールには大規模なダウ船製造工場もある。

※この「ダウ船」の解説は、「オマーンの文化」の解説の一部です。
「ダウ船」を含む「オマーンの文化」の記事については、「オマーンの文化」の概要を参照ください。

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