フィフィーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > フィフィーの意味・解説 

フィフィー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/14 01:49 UTC 版)

フィフィー(fifie)とは、帆船ヨット)の1種である。

概要

停泊中のフィフィー

フィフィーは、スコットランド東海岸で製造されるヨットのデザインで、1850年代から20世紀に至るまで漁師によって使われた。主に流し網漁法でニシンを獲るのに使われ、herring driftersとして知られている。

フィフィーは一直線の船首と船尾、長い竜骨と広い船腹を持つことが特徴で、これは水上でバランスをとることに役立った。しかし、長い竜骨は小さな港では操船を難しくした。

帆走のフィフィーは、ケッチ帆装の2本のマストに縦帆を持つ。2つのマストは最大限の作業スペースと視界を得るために、船首と船尾に置かれた。大きなフィフィーのマストは20メートル以上にも達し、その大きな帆の為に非常に高速での航行が可能であった。

1860年以降は装飾が施されるようになった。1870年代以降の前進的な大きなフィフィーはキャラベル厚板で造られた。すなわち、それまで船の表面を覆っていた硬質れんがの代わりに、厚板材が端から端へ敷かれた。

この種の漁船は、現存しているものがない。Scottish Fisheries Museumではこのタイプの船を復活させ、Reaperと名付けた。シェトランド諸島ラーウィックではThe Swan Trustを保存し、それとは別に練習船The Swanとして復活させた。The Swanは現在でも毎年1,000人の訓練生を乗せ、カティサークTall Ships Racesに参加するためにフランスデンマークオランダアイルランドなどの港を巡っている。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フィフィー」の関連用語

フィフィーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フィフィーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフィフィー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS