開幕戦
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「1993年Jリーグ開幕節」の記事における「開幕戦」の解説
開幕セレモニーが終わり、スタンドの照明が落とされてサーチライトが場内をめまぐるしく照らす演出がなされた中、両チームの選手が入場した。フェイスペインティングで顔を緑や青に塗り、手首にミサンガを掛けた手でチアホーンを鳴らし、両チームの旗を振って応援をする観衆が場内のアナウンサーに先導されて勧めたカウントダウンに合わせ、ディアスがキックオフをして試合が始まった。 '93 Jリーグサントリーシリーズ第1節第1日 ヴェルディ川崎 v 横浜マリノス1993年5月15日19:29 ヴェルディ川崎 1 - 2横浜マリノス マイヤー 19分 公式記録 エバートン 48分ディアス 59分 国立霞ヶ丘競技場陸上競技場観客数: 59,626人主審: 小幡真一郎 ヴェルディ川崎 GK 01 菊池新吉 DF 02 中村忠 DF 03 ペレイラ DF 04 加藤久 79分 DF 06 都並敏史 28分 MF 05 柱谷哲二 MF 08 ハンセン MF 10 ラモス瑠偉 FW 07 マイヤー FW 09 武田修宏 46分 FW 11 三浦知良 サブメンバー MF 12 永井秀樹 FW 13 戸塚哲也 MF 14 北澤豪 46分 FW 15 阿部良則 79分 GK 16 藤川孝幸 監督 松木安太郎 横浜マリノス GK 01 松永成立 DF 02 平川弘 DF 03 勝矢寿延 DF 04 井原正巳 DF 05 小泉淳嗣 30分 MF 06 野田知 MF 07 エバートン MF 08 水沼貴史 MF 10 木村和司 FW 11 ビスコンティ 32分 FW 09 ディアス サブメンバー: DF 12 永山邦夫 MF 13 山田隆裕 MF 14 三浦文丈 FW 15 神野卓哉 GK 16 横川泉 監督 清水秀彦 当時の背番号は、先発選手が1番から11番を、そして控え選手が12番から16番をつける「変動背番号制」が採用されていた。 この対戦はJSLの読売-日産を含め16試合マリノスの不敗が続き(12勝4分)、ヴェルディは読売クラブ時代の1987年3月にJSLを最後に勝っていなかった。この対戦成績も一因として守備力に秀でるマリノスが優勝候補最有力とみる予想があったが、いずれにしてもこの両チームが優勝を争うとサッカー報道関係者の間で広く考えられていた。 先制点はヴェルディのマイヤーが記録した。前半19分、ペナルティエリアの外から右足で放った約25mのミドルシュートは、Jリーグの第1号ゴールとなった。後半に入るとマリノスが逆襲し、48分(後半3分) にエバートンが同点ゴールを決め、57分(後半12分)には水沼のシュートに対しヴェルディGK菊池とDFペレイラが交錯してこぼしたボールをディアスが左足で蹴り込んで逆転に成功した。その後はマリノス守備陣がヴェルディの攻撃をしのぎ、2-1で勝利を収めた。これでマリノスはヴェルディ戦の連続不敗試合を17に伸ばした(マリノスの不敗記録は、同年2ndステージ11節で負けるまで 19試合(6年と8カ月)続いた)。 試合の勝敗とは別に、ピッチに立った選手達は、超満員になった観衆の前で試合が行えた事に感激していた。特にJSL時代の観客の少なさやプロ化への困難を知るベテラン選手はその思いが強く、水沼を始め、この試合の印象について語る者は多い。水沼は2013年に行われたこの試合の再放送で解説する際にも、「試合前のアップ(練習)の際にメインスタンドの下からセレモニーの様子をチラッと見て涙をこらえるのに大変だったし、選手入場の際に顔を合わせたヴェルディの選手は何人かが泣いていた」と語った。 この記念すべき試合の主審を務めたのは、当時日本の国際主審の中で最も若手の小幡真一郎であった。本来であれば大舞台をいくつも経験し国際主審としても経験豊富な高田静夫(その年のJリーグ最優秀審判員賞を受賞)が担当すべきところであるが、同時期に国際サッカー連盟 (FIFA) からの派遣要請によりサウジアラビアで行われる国際試合を高田が担当することになっており、小幡に白羽の矢が立てられたものである。本人はあまりの重責に複数回断ったものの結果的に受諾。試合直前まで打ち合わせの言葉が頭に残らないほど緊張していたものの、キックオフ前のカウントダウンで落ち着きを取り戻し、「ゲームの流れを止めないようにすること」を意識してレフェリングに集中。この試合で前半に3枚のイエローカードを提示しているが、最初に提示した都並敏史とは現在もなお親交があるという。 前述のとおり、この試合はNHK総合で全国中継され(放送時間は19:27-21:30)、世帯平均視聴率は32.4%を記録。日本リーグ時代に「視力検査」と揶揄された視聴率からは隔世の感があり、Jリーグ(日本国内のサッカーリーグ)のメディアバリュー向上を象徴するものとなった。 その晩のテレビ各局は、一般ニュース、及びスポーツニュースでどこもJリーグ開幕戦を大きく取り上げた。特に30秒で終わるよう、さらにテレビ局が加工して放送しやすいよう文面を工夫した川淵の開幕宣言が多く流されたのは、従来のプロ野球や大相撲とは単なる種目の違いにとどまらない、新しい形のプロスポーツが誕生した事を全国の視聴者に伝えようとするJリーグ側の思惑通りだった。テレビ局でもJリーグ開幕に合わせた報道体制を準備し、日本テレビでは試合開催日の21時54分から6分間の枠でその日のJリーグの試合結果を伝える速報番組、TBS系列ではJリーグクラブがある地域の放送局をネットして毎週土曜の24時45分(翌日の毎週日曜0時45分)から30分間の「速報!Jリーグ」の放送を開始した。テレビ朝日の「ニュースステーション」では、自らの放送日とJリーグ開幕日(第2節)が初めて重複した5月19日から「Jリーグ全試合完全詳報」を開始した。 のちJリーグ20周年の2013年、この日は「Jリーグの日」と定められる(#2013年の20周年企画)。
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開幕戦
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「メルシートゥフェスタ」の記事における「開幕戦」の解説
各予選ブロックの試合時間は10分(前後半なし) AブロックASAI蹴竹GWESTWIND勝数負数引分勝点総得点総失点得失点差順位ASAI RED ROSE* ○3-1 ○4-0 2 0 0 6 7 1 +6 1 蹴竹G●1-3 * ○1-0 1 1 0 3 2 3 -1 2 TEAM WESTWIND●0-4 ●0-1 * 0 0 2 0 0 5 -5 3 BブロックJ.bBlue Mt.SPAZIO勝数負数引分勝点総得点総失点得失点差順位chakuchaku J.b* △1-1 ○2-0 1 0 1 4 3 1 +2 1 Team Blue Mountain△1-1 * ○1-0 1 0 1 4 2 1 +1 2 TEAM SPAZIO●0-2 ●0-1 * 0 2 0 0 0 3 -3 3 ※1位と2位は得失点差による順位 CブロックFANTA南葛dream勝数負数引分勝点総得点総失点得失点差順位FANTASISTA* ○1-0 △0-0 1 0 1 4 1 0 +1 1 南葛シューターズ●0-1 * ○1-0 1 1 0 3 1 1 ±0 2 Team dream△0-0 ●0-1 * 0 1 1 1 0 1 -1 3 DブロックcarezzaXANADUYOTSUYA勝数負数引分勝点総得点総失点得失点差順位carezza* △0-0 ○2-0 1 0 1 4 2 0 +2 1 XANADU loves NHC△0-0 * ○1-0 1 0 1 4 1 0 +1 2 YOTSUYA CLOVERS●0-2 ●0-1 * 0 2 0 0 0 3 -3 3 ※1位と2位は得失点差による順位 決勝トーナメント 試合時間は準決勝と3位決定戦は12分(前後半なし)、決勝戦は前後半7分ハーフ。同点の場合は3人ずつのPK戦。準決勝 第1試合 FANTASISTA(Cブロック1位)0-0(PK 1-2)carezza(Dブロック1位) 第2試合 ASAI RED ROSE(Aブロック1位)1-1(PK 3-2)chakuchaku J.b(Bブロック1位) 3位決定戦 FANTASISTA 3-1 chakuchaku J.b 決勝戦 ASAI RED ROSE 2-0(前半 1-0)carezza
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開幕戦
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「全国高等学校サッカー選手権大会」の記事における「開幕戦」の解説
元日開幕の頃は、開会式は天皇杯決勝戦の前座イベントとして行われており、開幕式の模様は1月2日に1回戦の放送の前に放映されていた。ところが、12月30日開幕となって以降、開幕日は開会式のセレモニーのみ行われ、試合自体は行われていなかったため、観客動員の減少が懸念されていた。これをふまえて、第78回大会(1999年度)から一部変更し、開会式直後に「オープニングマッチ」を開催することになった。 初めて開催された第78回大会では集客を考え、地元の東京のチームの試合が選ばれた。東京都は毎年2校出場するが、この年は帝京高校が2回戦から登場のシード校だったため、もう一校の国学院久我山高校の試合と事前に決められた。抽選の結果対戦相手は沖縄県の具志川高校となった。 次年度の第79回大会(2000年度)では、趣向を変えて、前年度優勝チームの市立船橋を推薦出場とし、対戦相手を抽選で決めて開幕戦を開催してみたものの、その後、同校が2回戦敗退(PK戦による)と成績がふるわなかったことから、前年度優勝チームの推薦出場・開幕戦招待はその年度限りで廃止。第80回大会(2001年度)以降は、1回戦の対戦カードのうち、神奈川県、埼玉県、千葉県代表の試合を除いたものの中から1試合抽出し、対戦カードが決定されるようになった。さらに第86回大会(2007年度)より、東京都B代表の試合が1回戦に組まれた場合、その試合が最優先で開幕カードとなることになった。第100回大会(2021年度)より、東京都B代表の試合が開幕カードとなる。
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開幕戦
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「Bリーグ 2016-17」の記事における「開幕戦」の解説
新たなリーグの開幕に当たって、(公社)ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ (JPBL) は、「革新的」「サプライズ」「エキサイティング」をテーマに、開幕戦を特別なものとすることを決定。他の開幕カードに先駆けて2016年9月22日・23日に前年のNBLレギュラーシーズン1位のアルバルク東京(元・トヨタ自動車アルバルク)と、前年のTKbjリーグ覇者で最多4度の優勝を誇る琉球ゴールデンキングスとの対戦を、国立代々木競技場第一体育館で行うこととなった。 チケットはすべてインターネット扱いで発売され、入場者名がエンボス加工されたブラックカード風の特別仕様となった。また、コートは公式戦では世界初となる、50cm四方のLEDディスプレイパネル1680枚を一面に敷き詰め、その上を厚さ1csのポリカーボネート板2枚で覆った「LEDコート」とし、試合中は通常木目調の映像が表示される一方、プレーに応じて文字やCGがディスプレイされるという演出を行った。 試合前後・ハーフタイムのエンターテインメントについては、JPBLがソニー・ミュージックエンタテインメント (SME) と「B.LEAGUE エンタテインメントパートナー」契約を締結。開幕戦はPKCZ®がプロデューサーを務め、B.LEAGUE 2016-2017公式アンセム『BREAK THE BORDER』と、ShuuKaRenの歌う開幕戦テーマソング『Take-A-Shot! feat. PKCZ®』を提供。また、ShuuKaRen、PKCZ®、SAMURIZE from EXILE TRIBEがオープニングアクトを務め、ハーフタイムショーも担当した。 9132人の大観衆が詰めかけた開幕戦は第1クオーターに新加入SGディアンテ・ギャレットらの活躍でA東京が先行、前半を43-36のA東京7点リードで折り返す。第3クオーターでもリードを広げて64-51の13点差として迎えたが、第4クオーターに入って速攻を次々に決めた琉球が猛追。残り4分の時点で74-69の5点差にまで迫る。しかし残り3分34秒、A東京SG田中大貴が3ポイントシュートを決めて突き放す。残り1分33秒に琉球SF喜多川修平の3ポイントシュートで再度3点差に追いすがるも、残り29秒に放った喜多川の3ポイントシュートがミスとなり、万事休す。A東京が琉球を80-75で下して開幕戦の勝利を飾った。この開幕試合はFNS系列(地上波)とNHK (BS1) が生中継を行った。 B.LEAGUE 2016-17レギュラーシーズン 開幕戦 2016年9月22日 18:55 アルバルク東京 80 – 75 琉球ゴールデンキングス レフェリー: 宇田川貴生/片寄達/平原勇次試合概要第1QにA東京が先行、前半を43-36の7点リードで折り返す。第3Qでもリードを広げて64-51の13点差として第4Qを迎えたが、琉球が速攻を次々に決め猛追。残り1分33秒に琉球SF喜多川修平の3ポイントで3点差に追いすがるも、残り29秒に放った喜多川の3ポイントがミスとなり、A東京が琉球を80-75で下して開幕戦勝利。 チームリーダー チームスタッツ クォーター・スコア チームスタッツ チームリーダー 得点14:トロイ・ギレンウォーター アシスト6:田中大貴 リバウンド13:竹内譲次 スティール3:田中大貴 FG% : 44%3P% : 36%リバウンド : 44アシスト : 17スティール : 10TO : 15PF : 161勝0敗 26-1917-1721-1516-24 40.8% : FG%41.2% : 3P% 45 : リバウンド 10 : アシスト 9 : スティール20 : TO 16 : PF 0勝1敗 得点16:喜多川修平 アシスト4:ラモント・ハミルトン(英語版) リバウンド10:モー・チャーロー(英語版) スティール2:アンソニー・マクヘンリー :ラモント・ハミルトン 国立代々木競技場第一体育館 / 入場者数: 9,132人 / TV:FNS系列(地上波),NHK (BS1) 詳細
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