報道体制
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「司ちゃん誘拐殺人事件」の記事における「報道体制」の解説
山梨県警は8月3日2時10分、山梨社会部記者会の加盟社と「被害者が発見されるか、犯人が逮捕されて被害者の生命に危険がなくなるなどするまで、本事件に関する一切の取材活動および報道を控える」という各社間の協定(報道協定)を締結。この協定は、Aの遺体が確認された後の16日未明に解除された。報道協定の締結は当時、1970年(昭和45年)2月に「誘拐報道の取り扱い方針」が決定されて以降では67件目だった。 その後、重要参考人とされていたXへの嫌疑が薄れた8月7日ごろには、記者会見で報道陣から「捜査に甘さがあったのでは」という声が上がり、公開捜査への切り替えを求める声もあった。また、11回目の電話(8月4日昼)でKがBに対し、「1人で行っているんじゃないじゃないか」と詰め寄っていたことから、「Kは既に警察の動きを察知しているのではないか?」との憶測もあったが、結局は警察側・報道側とも「公開捜査に切り替えることでAの生命が奪われる可能性がある」との懸念を抱えており、報道協定の解除には至らなかった。 その一方で、一宮町民には口コミで事件の噂が知れ渡り、一般情報も寄せられ始めた。また、事件発覚翌日(8月3日)に匿名で、Aの通っていた幼稚園に電話を入れた報道機関があったり、(いずれも協定解除前に)Kの近隣住民に対し、匿名でKについて訊くような電話が相次いだり、タクシー運転手たちの間で事件の噂が広まったり、A宅周辺でAの家族について聞いて歩く新聞記者が近隣住民に目撃されていたことなど、協定の不徹底が散見された。 なお、フジテレビジョンは協定解除前に、(Aの生死が不明な段階で)石和署で連行されるKの姿や、木村県警本部長・赤池刑事部長らの記者会見内容を撮影した。これらの映像は協定解除直後に放送されたが、そのニュースを見た地元の他支局長は記者クラブで、「(協定解除前の撮影は)協定破りだ」とフジテレビの記者を非難。これに対し、フジテレビの記者は「石和署で連行されるKの写真(映像)を撮っていなかったのはNHKとサンケイくらいだ」と反論、同局の記者と他局の記者の間での喧嘩騒動も起きた。これらの問題について言及した高橋審也 (1981) は、「(フジテレビなどが)連行写真を撮った時点では、まだAの生死は不明で、(結局はKの単独犯行ではあったが)共犯者がいる可能性も否定できなかった。Kに各社がレンズを向け、心理的な動揺を与えたとしたら問題ではないか」「『一切の取材活動は控える』という協定は偽りだったのか。取材記者たちはAの人命尊重をどう考えていたのか。Kが記者の動きをキャッチしないという確証はなかったはずだ」と指摘している。
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報道体制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 14:22 UTC 版)
「チャイナエアライン120便炎上事故」の記事における「報道体制」の解説
日本放送協会(NHK)の総合テレビとテレビ東京を除く各キー局では、報道特別番組を編成して対応した。第89回全国高等学校野球選手権大会のテレビ中継(準決勝第一試合、広陵高校vs常葉学園菊川高校戦)を行っていたNHKと朝日放送では、NHKではもともと一部時間帯で放送されている教育テレビでの放送に一時振り替え、朝日放送では一時中断して関連ニュースを放送した。各局のニュースでは140便・676便・642便・611便など、CIの過去の事故と併せて報道した。 炎上事故が起こった場所が国内線ターミナルビルの北ウイングに面していて、同ウイング2階にある搭乗待合室や同ターミナルビル3階の見学者デッキからよく見える場所だったため、ビデオカメラや携帯電話で事故の様子を撮影していた利用客や送迎客がおり、これらの映像が提供され事故当日の午後以降のニュース番組などで放映された。 また、那覇空港近くの沖縄都市モノレール本社にウェザーニューズがお天気カメラとして設置している定点カメラ(那覇空港LIVEカメラ、1分毎の画像を同社グローバルセンターに電送している)に、爆発後の黒煙が鮮明に写っており、事故当日のテレビ朝日系列『スーパーJチャンネル』で放送され、ウェザーニューズ公式サイトでも画像が公開された。 全国FM放送協議会(JFN)加盟FMラジオ局では事故発生時にTOKYO FM制作『赤坂泰彦のディア・フレンズ』を放送しており、番組の途中でこの事故に関するニュースが流れ、番組終了後にJFNCのSwitch!や各局のローカル番組の冒頭で再度この事故に関する速報をパーソナリティが伝え、その後も各局のニュース枠で報道を続けた。
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報道体制
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TXNは系列局が少ないため、各系列局の担当エリアの他、大事件や大規模災害時は基本的に取材能力の関係からテレビ東京が全国を取材している。そのため、同局の中継車にはBSテレビ東京の映像を受けて中継できる様にBSアンテナが設置されている。なお、他局の中継車は地上波用アンテナを設置している場合が多い。 テレビ東京以外にもテレビ大阪など系列局も応援として担当エリア外の取材を行う事がある 他、共同通信社の映像配信を受けて放送に使用するケース や、一部の地域では協力関係にある日本経済新聞社の記者や通信員が第一報を取材するケースもある。 東日本大震災における仙台市内などでの地震発生時映像は、共同通信社からの配信映像を多用していた。 現に、TVhが未開局だった1985年の三菱南大夕張炭鉱ガス爆発事故では「あすの日経朝刊」で白黒の写真を次々に画面に表示させていた。 岐阜・三重・滋賀・奈良・和歌山の各県及び鳥取県の一部地域での取材に関しては、それぞれの地上独立テレビ局が取材し、素材を提供している。かつては京都府も同様であった。 その他、自衛隊や国土交通省、海上保安庁といった国や地方公共団体が撮影し、マスコミ各社へ配信している映像を使用する事もある。 遠隔地でのニュース映像の素材の伝送は、各地のNTTコミュニケーションズ地域ネットワークセンター内にある設備から、TXNが確保しているNTT中継回線で送信できる。
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