秘操兵とは? わかりやすく解説

秘操兵(《八の聖刻》)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 15:07 UTC 版)

聖刻1092」の記事における「秘操兵(《八の聖刻》)」の解説

神代太古から存在する八騎の操兵。神の写し身とも言える存在であり、厳密には(現在の操兵とは似て非なるものである。より正確に言えば、《八の聖刻》こそが真の操兵であり、現在の操兵はそのデッドコピーに過ぎない。 八騎は四騎ずつ“白”と“黒”の陣営分かれており、それぞれ王、女王騎士僧正四つの位がある。それぞれが、神代太古の巨神族や龍族など超絶的な力を持った種族勇士≪真・聖刻≫聖刻化し機械仕掛け身体与えた存在である。筋肉筒や心肺機構成され仮面制御される機体操兵とほぼ同じ構成であり、「選ばれし者」と呼ばれる操手を必要とするのも操兵同じだが、操手次元の狭間からエネルギー取り出すための部品でしかなく、やがては機体取り込まれ長持ちするように「保守」されながら、使役される運命待っている自意識物質化した≪真・聖刻≫その本と言える存在であり、自ら思考し行動する≪真・聖刻≫は力の根源であり、不滅存在である。仮面砕かれようが機体焼き尽くされようが、やがては≪真・聖刻≫の力で再生してしまう。つまり、「滅ぼす」ことは出来ずかろうじて封じる」ことしかできない操兵としての《八の聖刻》の力は別格であり、操兵の王といえる力を持っている。完全覚醒状態ならば一万人の意識同時に操作し数百リー範囲操兵から力を吸収して行動不能に陥れ、一般操兵ならば一睨みするだけで仮面外れ待機状態に戻ってしまう。結印行わず強力な障壁張り素手で重装甲狩猟機装甲を紙のごとく切り裂く機体種別はほぼ万能と言うべきもので、物理法則をも改竄し、最高階練法連続発動機械的な限界超えた高機動の物理戦闘とを並行して行う。実態としては、「機械じかけの神」と呼ぶのが最も適切である。 《八の聖刻》はおよそ千年周期目覚め相手陣営戦い続けている。不滅≪真・聖刻≫宿る意思は、不滅身体得て同じく不滅の敵と果てしない戦い続けてきたのだ。しかし、器は不滅でも意思そのもの不滅ではなかった。あまりに長い年月の間に意思変質単純化)してしまったのである結果自己の生存敵対する《八の聖刻》を討つことを第一とするようになっており、過去いくつも文明巻き添えとして滅ぼしてきた。白が秩序・善、黒が混沌・悪といった善悪論語れうるものではなくいうなればどちらも人類にとっては脅威災厄であることに変わりは無い。 彼らの闘いにはジュレミィ何者かとによって「白・黒ともに同時に覚醒してよいのはそれぞれ1機のみ」「互い拠点直接攻撃てはならない(ゆえに、ダム・ダーラはウルオゴナを使嗾して白の陣営であるホータン間接的に滅ぼしている)」等の約定課せられているが、ジュレミィ約定結んだ相手誰かについては《封印者》たるリムリアフェンから直接名を示されても一切知覚することすらできないよになっている。 なお、現在のヴァシュマールとハイダルの戦いの前には、約500年前に西方で≪白き女王≫と≪黒き女王≫が「女王戦争」と呼ばれる戦い起こし、大惨禍招いた≪真・聖刻≫ラ・ワース) 《八の聖刻》の本体というべきもの。ヴァシュマールとハイダルは聖刻石、ヴァルダ・カーンはその手に持つなどその形態は様々であり、通常の操兵常識通用しないことの一端を示すものでもある。たとえ使い果たしても外から吸収することで再び力を取り戻すことができる。 力だけでなくあらゆる情報記録することができ、個人の全情報を移すことで人格そのもの移植することができる。 選ばれし者 《八の聖刻》の操手は「選ばれし者」と呼ばれる。未覚醒状態であっても神の現し身たる《八の聖刻》を起動させ操縦するには、通常の操手よりも遙かに厳し適性要求される一方で覚醒した《八の聖刻》では<真・聖刻>と操手それぞれの意思同時に機体内在する無論のことながら、思うがままに動きたい<真・聖刻>からすれば操手意思操縦は邪魔となる。それゆえ、<真・聖刻>にとって「選ばれし者」は不完全な部品一つとしてしか扱われず、その意思剥奪し完全に取り込む機会常時窺われている。 精霊界から力が汲み出されると、相殺される形で実世界の「何か」が精霊界送られることになる。通常の操兵駆動する分には微々たる量であるが、《八の聖刻同士全力対決した場合消費されるエネルギーの量は凄まじく、補填するために山脈すら消滅しかねない予想されている。《八の聖刻》の覚醒世界破滅に繋がると懸念されているのは、直接戦闘力による破壊の他に、このような理由もあるのである。 ニキ・ヴァシュマール(白き操兵/白の一) ニキ・ヴァシュマール(「穢れた王」の意)白き操兵(リュード・ムレ・オーラ)聖刻番号1092 類別秘操兵 所属《八の聖刻生産機体は<白き帝国>、仮面不明 面齢4000歳以上→10000歳以上 機2500全高2.1リート 全備重量8.15グロー 搭乗者フェン 武装聖剣エル・ミュート 三節フェンの父ハオがカロウナにたどり着いた際に持ち込んだ操兵で、東方製とも西方製とも異な狩猟機かなりの年代物詳しく判らないその後はずっと納屋放置されていたが、グルーンワルズ襲撃の際にフェン持ち出しさらわれたリムリア追ってフェンの旅が始まる。 烏帽子のような細長い兜と白い装甲特徴。かなり大型機体で、尖った兜のせいもあって全高2リート (8m) を超えている。背中大剣装備するが、錆び付いているのか抜くことができない見習いだったとはいえ修行僧であったフェン刃物を扱うことが許されず、また本能的な理由刀剣扱いを嫌うため、特別に注文した伸縮自在三節棍武器としている。 その正体は≪八の聖刻≫の一つ白き王」。太古の巨神族の勇者フェン仇敵である黒龍ハイダルとの闘い死亡したのち、その肉体精神とを聖刻化されることで生み出され存在装甲また、勇者フェン遺品であった鎧を用いている)。後に「白き王の帝国」の時代大幅な機体改修受けている。属性風門≪真・聖刻≫仮面の額に嵌め込まれている65個目の巨大な聖刻石だが最初にフェン乗り込んだ時点では失われており、当初単なる老朽機にしか見えない状態だった。 2500年前に、白き王の操兵として超絶的な力を振るい白き王の帝国」を築いたが、来たるべき黒の王」との闘いにより王が生体部品として取り込まれることを憂い王妃リムリアが王を毒殺することによって解放したため、「選ばれし者」を失ったまま封印されていた。聖都計画途中で白亜の塔地下安置されていた≪真・聖刻≫取り戻し、《八の聖刻としての力を取り戻していく。次第意思強烈になり、第二部ではルアンムーイでフェン意志無視して巨大な竜巻発生させ、青龍騎士団文字通りに壊滅させる第三部至っては「選ばれし者フェン取り込み、完全な存在になろうと図る。 背中背負った大剣正体勇者フェン武器であった聖剣エル・ミュートであり、一度抜き放てば《八の聖刻》ですら屠る力を持つが、それゆえ多大な制約課され、滅多に抜くことができない両者覚醒が進むに伴いフェンとの関係は単なる操兵操手から神器部品不完全な神と失われた魂・勝手に動き回る片割れ半神という形へと変化遂げている。 第四部冒頭では自ら<白亜の塔>の活動炉のエネルギー源となるべく塔内に赴いている。だが、機を引き連れたカイユ・ミカルドが迫るにあたって単独出撃二度熱線照射により市街巻き添えなど意にも介さず機の群れをたちまち灰の山に変えると、即座にカイユとミカルドの上空に転移し巨大な風の刃で<白亜の塔上層部もろともレイヴァーティンとヴァルダラーフを両断その後戻ってきたフェン叱咤され、おとなしく着陸する聖都修復ある程度成ったあとは炉を離れフェンリムリア乗せてダム・ダーラとの決着をつけるべく旅立つ。 ハイダル・アナンガ(黒き操兵/黒の一) ハイダル・アナンガ(肉体なきハイダル)黒き操兵(リュード・ムレ・オーム)聖刻番号不明 類別秘操兵 所属《八の聖刻生産機体は不明仮面不明 面齢4000歳以上→10000歳以上 機3000歳以上 全高2.0リート 全備重量不明 搭乗者ダム・ダーラ / ゾマ 武装聖剣エル・ミュートに対極する黒き剣 黒い鉈 ≪八の聖刻≫ の一つにして ≪白き操兵≫ ヴァシュマールの対極にあたる ≪黒き操兵≫ の一体、「黒き王」。全身漆黒機体で、丸み帯びた独特の装甲をしている。左腕大盾背中には翼のような機構と、自在に動いて敵を攻撃する状の管を二本持っている≪真・聖刻≫仮面65個目の聖刻石であり、太古の龍族の<狂王>ハイダルが勇者フェン相討ちになった後に聖刻化され存在属性土門聖刻教会創始者である 『八聖者』 がおよそ2千5百年前、死闘の末に北方聖なるホーマの下に封印した≪真・聖刻≫はまだの下にあり、中原出現したハイダルは機をもとに数十年かけて制作されレプリカ機体に本来の仮面据え付けたもので≪真・聖刻≫つけられておらず「選ばれし者」であるダム・ダーラ搭乗していない極めて不完全な存在であるが、仮面に備わる強力な意思がために全く問題なく動作する事実操手抜きの状態でありながらバラーハの首を一刀元に討ち取っている。 本来の武器はエル・ミュートと対になる邪剣《黒き剣》だが、手元から失われている現在では闇より生み出した漆黒の鉈を操る。 生前は<狂王>・<黒竜王>の二つ名持って畏れられた黒龍族の長であり、巨神族と互い存亡をかけた「聖龍大戦」を勃発させている。兵卒操兵のみならずハイダル自らが生み出した亜龍亜竜とは異なる)や操兵機化技術までをも投入したこの戦いは、すでに種族として行き詰まりにあった巨神族・黒龍族の双方最終的に絶滅に至らしめた。 力のみならず性格的にもまさに真龍たる矜持持っていた様子で、<黒の陣営>による搦手については宿敵であるフェンをして「ハイダルが主導しているなら堂々と正面から襲ってくる」とまで言わしめ、また生前においてはネズミ」として見下していた現生人類先行きについてもジュレミィ念話会談を行うなど王者風格示していた。 ヴァルダ・カーン(黒き操兵/黒の四) 《八の聖刻》の一つ黒き僧正。<黒炎龍>カーン聖刻化した存在属性火門。 旧ヒゼキアのカーン神殿封印されていたが、ハイダルが敗れると同時に目覚める設定なされていた。本体である≪真・聖刻≫は、手にした炎蛇の錫で、必要なら機体から再構築するヴァシュマールやハイダルと異なり通常はこの錫で他の操兵取り付いて乗っ取り自分身体として活動するこのため決まった姿を持たず取り込んだ機体能力合わせて使うことができる。 しかし、充分な力を蓄えたときは、取り込んだ機体再構築して真の姿取り戻す。機体特性狩猟兵よりも現在の呪操兵近く強大な炎を操る一方で近接戦闘能力はヴァシュマールには到底及ばず随時強力な障壁張り巡らせることで欠点補っている。 名称不明白き操兵) 《八の聖刻》の一つ白き女王機体名不明500年前の西方起きた女王戦争』で≪黒き女王≫と戦ったその際の「選ばれし者」はジュレ・ミィ前世にあたる人物であり、『聖刻群龍伝』にも登場する練法師匠合「至高宝珠」を従えていた。 名称不明黒き操兵) 《八の聖刻》の一つ黒き女王機体名不明500年前の西方起きた女王戦争』で≪白き女王≫と戦ったバルチサス?白き操兵?) 《八の聖刻》の一つ白き騎士?。 SFCゲーム真・聖刻は、当初舞台設定本作と共通とされており、登場する操兵バルチサスは《八の聖刻》の一つ白き騎士」とされていた。しかし、小説執筆が進むと設定整合性取れなくなってしまい、この設定本作取り入れられるかは不明になってしまったとのことである。

※この「秘操兵(《八の聖刻》)」の解説は、「聖刻1092」の解説の一部です。
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ハイダル・アナンガハイダル・アナンガ黒き操兵聖刻番号不明類別秘操兵所属《八の聖刻》生産機体は不明、仮面は不明面齢4000歳以上→10000歳以上機齢3000歳以上全高2.0リート全備重量不明搭乗者ダム・ダーラ / ゾマ武装聖剣エル・ミュートに対極する黒き剣 黒い鉈≪八の聖刻≫ の一つにして ≪白き操兵≫ ヴァシュマールの対極にあたる ≪黒き操兵≫ の一体、「黒き王」。全身漆黒の機体で、丸みを帯びた独特の装甲をしている。左腕に大盾、背中には翼のような機構と、自在に動いて敵を攻撃する蛇状の管を二本持っている。≪真・聖刻≫は仮面の65個目の聖刻石であり、太古の龍族の<狂王>ハイダルが勇者フェンと相討ちになった後に聖刻化された存在。属性は土門。聖刻教会の創始者である 『八聖者』 がおよそ2千5百年前、死闘の末に北方の聖なるホーマ樹の下に封印した。≪真・聖刻≫はまだ樹の下にあり、中原に出現したハイダルは獣機をもとに数十年かけて制作されたレプリカの機体に本来の仮面を据え付けたもので≪真・聖刻≫もつけられておらず「選ばれし者」であるダム・ダーラも搭乗していない極めて不完全な存在であるが、仮面に備わる強力な意思がために全く問題なく動作する。事実、操手抜きの状態でありながら、バラーハの首を一刀の元に討ち取っている。本来の武器はエル・ミュートと対になる邪剣《黒き剣》だが、手元から失われている現在では闇より生み出した漆黒の鉈を操る。生前は<狂王>・<黒竜王>の二つ名を持って畏れられた黒龍族の長であり、巨神族と互いの存亡をかけた「聖龍大戦」を勃発させている。兵卒や操兵のみならずハイダル自らが生み出した亜龍や操兵獣機化技術までをも投入したこの戦いは、すでに種族として行き詰まりにあった巨神族・黒龍族の双方を最終的に絶滅に至らしめた。力のみならず性格的にもまさに真龍たる矜持を持っていた様子で、<黒の陣営>による搦手については宿敵であるフェンをして「ハイダルが主導しているなら堂々と正面から襲ってくる」とまで言わしめ、また生前においては「ネズミ」として見下していた現生人類の先行きについてもジュレミィと念話で会談を行うなど王者の風格を示していた。ヴァルダ・カーン
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