操兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 17:06 UTC 版)
ソレイヤード 聖刻群狼伝におけるデュマシオンの乗機。イシュカーク王城の倉庫に、数百年以上にわたって人知れず保管されていたもの。発見時に大部分の部品が劣化していたことから、工呪会のものに置き換えられている。分類上は狩猟機であるが、老朽化が進み性能は従兵機よりましという程度にまで低下している。 ソレイヤードII世 正式名称は王者の操兵(ルーヴェン・ブロイ・アイネス)。聖刻群龍伝におけるデュマシオンの乗機。単純な戦闘力で言えば旧ソレイヤード程度しかないことに加え、デュマシオンの剣士としての腕は稽古嫌いが祟って二流であるため、ほとんど役に立たないが、その名が示すように大軍団を指揮することが本来の能力となっており、配下の操兵に力を分け与えることで性能を向上させたり、命令を離れたところにいる部下に直接伝えるといったものがある。かつて龍の王はこの機体の仮面から「失われた叡智」を得た。 歩の操兵 正式名称が不明であったため、デュマシオンがスィナーグと命名。現存するシュルティ古操兵の中でも最も数が多い機種。現代に出回る工呪会や聖刻教会の操兵は、操手が仮面を支配することで機体を操縦するが、この機種は逆に仮面が操手を操り、自分で操縦していると錯覚させている。このため、通常の操兵に慣れた者には扱いづらく感じ、素人の方が性能を発揮できるという特性がある。旧ソレイヤードはこのうちの1機に王者の操兵の仮面が装着したものであった。 銀熊の操兵(シルバ・スティーア)/金虎の操兵(ゴルト・ティーガ)/槍の操兵(ウォーゼル・クラー) 工呪会操兵で言えば重操兵、中操兵、軽操兵に相当し、それぞれ「右(ラング)」「左(レヒト)」の2機ずつしか存在しない。歩の操兵とは違い、技量の高い操手に与えられている。 フォルケ・グラーフ 空を飛ぶ龍操兵。龍の王の復活を待つ龍騎士の一族の間で受け継がれてきたが、長い年月の間にその数を減らし、1機が現存するのみ。その1機についても寿命が近づいており、かつてほどの力は持っていない。 翼と鉤爪を持つ四肢を備えた、所謂「ドラゴン」に似た形状をしている。炎を吐く能力があると後書きで言及されているが、劇中で用いられたことはない。 フォルケ・ロー グラーフの簡易型。人型操兵でいえば従兵機に相当。仮面自体は元々はグラーフのものであったが、力の衰えに伴いこの機体に移されてきた。 グラーフと事なり「手」を持たない、所謂「翼竜」に似た形状をしている。足の鉤爪以外には、これといった武装は持っていなかったが、後に鉄球の発射装置が追加装備される。 ガルディーネ・ドラウ フォルケ・グラーフに相当する海の龍操兵。数が少ない事情は飛龍と同様で、やはり1機しか現存しない。活動領域が水中に限定されるため、普段は海洋国家ラグールを守っている。 長い首を持つ、所謂「首長竜」に似た形状をしており、その頭部から放つ高圧の水流で敵を攻撃する。 ガルディーネ・ウー フォルケ・ローに相当する海龍の簡易型。鮫に似た形状をしており、頭部衝角を用いた体当たり攻撃を行う。 人馬操兵(ケントゥーリオ) 人型の上半身に馬型の下半身を持つ操兵。速力に優れ、その突進力を武器に工呪会操兵を一方的に蹂躙する。この機種のみ、帝国領の外にある遊牧民バルーザ人の領域にある自動機械によって、50から100年に一度の周期で生産され、そのたびに復活した龍の王を探すために西方西部域(現在のロタール帝国領)に侵攻してきており、西方人からは「半人半馬の悪魔」として恐怖の象徴となってきた。 人馬重操兵(ヴァルード) 自動機械によって生産される人馬操兵と違い、龍の王の時代から存在する機体で、一回り大きく八本足を持つ。現存するのは「アールヴァク」「マーミア」の2機のみ。
※この「操兵」の解説は、「聖刻群龍伝」の解説の一部です。
「操兵」を含む「聖刻群龍伝」の記事については、「聖刻群龍伝」の概要を参照ください。
- >> 「操兵」を含む用語の索引
- 操兵のページへのリンク