シーカ種操兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 15:07 UTC 版)
東方西部域ヒゼキア国の守護神的な存在。配備されていた古操兵のシーカ原種操兵は数百年前にすべて寿命が尽きたため、聖刻教会操兵鍛冶匠合が特徴を引き継いだ機体を新たに量産し、ヒゼキア国のみに譲渡されていた。シーカはヒゼキアでは「狼」の意である。左肩の三日月状の盾が特徴。ヒゼキア滅亡と共に生産は打ち切られたため現存の真性シーカ種は少なく、ほとんどは装甲を改修して似せただけのレプリカである。 ガリオン・シーカ ガリオン・シーカ≪暴虐の狼≫類別狩猟機 所属ヒゼキア王国 / グルーンワルズ傭兵(亡霊)騎士団 生産東方聖刻教会 面齢68歳 機齢69歳 全高1.81リート 全備重量8.47グロー 搭乗者ガシュガル・メヒム 武装大振りの半月刀 / 大鎌 グルーンワルズ傭兵騎士団長ガシュガル・メヒムの愛機。もともとの機体は、ヒゼキア(東方動乱の時に最初に滅亡した東部の小国)王都警備隊で使用されていた狩猟機 ≪愛国の狼≫ ロジェ・シーカであった。 ヒゼキア滅亡後、祖国復興の為にあえて鬼道に走った時に、ガシュガルは愛機の名を ≪暴虐の狼≫ へと改名し度重なる戦闘での改修で名にふさわしい機体に変化した。 シーカ種の特徴である末広がりの冑に赤い羽根飾り、左肩の三日月型の盾は往時のまま残っており、団員も各自の機体を似せた姿に改修しているため、団の象徴ともなっている。無頼の剣を振るうガシュガルらしく、騎士の常道から外れた半月刀や長柄の大鎌を装備する。 バリオン・シーカ バリオン・シーカ≪刀剣の狼≫類別狩猟機(後に秘操兵の力を得る) 所属ヒゼキア王国 / グルーンワルズ傭兵騎士団 生産東方聖刻教会 面齢46歳 機齢46歳 全高1.93リート 全備重量8.47グロー 搭乗者ダウス・ヒゼキア(ゼナム) 武装太刀 グルーンワルズ騎士団長ガシュガルの副官、ゼナムの駆る狩猟機。団長機であるガリオンの形に合わせて、他の機種を改装したもの ≪刀剣の狼≫ の意味を持つこの気体は、その名の通り太刀しか装備しておらず、その切れ味は騎士団随一と呼ばれる 『銀の貴公子』との戦いでガシュガルに一度は誤って両断され搭乗者のダウス(ゼナム)ごと大破し、土の門の錬法術師ダロトに秘術と<黒き操兵>ハイダル・アナンガの仮面によって復活したが、それ以降ダウス(ゼナム)が搭乗しない限り動かない操兵となった。≪白き操兵・ヴァシュマール≫ との戦いで二体の黒き秘操兵の力を持って『黒の僧正:ヴァルダ・カーン』の素体となって復活。《八の聖刻》としての猛威を奮うも、四体の八機神が封印の力を発揮した中で因果にもガシュガルの手によって再び操手もろとも両断され、数奇な運命を閉じた。 ダイオン・シーカ ダイオン・シーカ≪狂乱の狼≫類別狩猟機 所属グルーンワルズ傭兵騎士団 生産東方聖刻教会 面齢42歳 機齢42歳 全高1.89リート 全備重量8.31グロー 搭乗者グルーンワルズ傭兵騎士団員 武装太刀 グルーンワルズ団員の乗る狩猟機。団長機ガリオン・シーカに似せて装甲を改修して羽飾り、三日月の盾を装備している。また装甲や手首の強化など極めて実戦的な機体に改修されている。元になった機体は多種多様であるが、ひとくくりにダイオン・シーカと呼ばれている。 ジリオン・シーカ 正統ヒゼキア解放軍のグルーンワルズ亡霊騎士団で、ガシュガルの副官となったサラート・ジャベルの乗機。 解放軍ヒゼキア騎士の乗るシーカの多くは、シン国が鹵獲した百数十機の東方操兵を西方工呪会が譲り受け、外装をシーカ種に似せる改造を施した上でダロトを通じて供与したもの(東方西部の動乱を拡大し、アグでラ・カシスと対峙するシン国を間接的に援助するためである)であるが、サラートの乗るジリオンがそれを指しているのか、それとも別ルートで入手したものかは不明。いずれにしろ現存の真性シーカ種は1騎(あるいは2騎)とされているため、レプリカのシーカ種である事は間違いない。 アイオーン・シーカ / ガウロン・シーカ 黒の僧正≪ヴァルダ・カーン≫と共にカーン神殿に埋葬されていたシーカ原種の古操兵。少なくとも十数機が副葬されていたようである。禁忌に触れるとして国家滅亡の際ですら使用しなかったが、両機ともダロトの指示により発掘され、ヒゼキア=スラゼン連合王国の国家騎士団として再編されたグルーンワルズ神殿騎士団に配備された。現在の操兵よりかなり性能が良いようである。 ハイアーン・ディール / ラグ / シーカ ハイアーン・ディール / ラグ/ シーカ類別狩猟機 所属東方聖刻教会鬼面兵団・グルーンワルズ亡霊騎士団 生産東方聖刻教会 面齢48歳 機齢18歳 全高1.87リート 全備重量8.67グロー 搭乗者ジャラン・ナム 武装太刀・鞘は鋼作り ダロトに雇われた傭兵部隊「鬼面兵団」の団長ジャラン・ナムの愛機。鬼面の面覆いをつけていることが、団の名の由来となっている。頭に三本の突起があり、通称<三つ角>とも呼ばれる。 元は東方聖刻騎士団・南部域・青龍騎士団所属の大型のラグ種ハイアーン・ラグだが、北方の黒の一を封じる戦いで機体が損傷し、どうにか仮面だけが回収された。ジャランが聖刻騎士団を脱退する際に、ラドウから餞別として機体が送られハイアーン・ディールとなった。 ラグ種を基本としているが、吟味された部品を使い別種と呼べるほど改修が加えられている。組み上げたのは操兵鍛冶匠合総代ユジック自らで、その出来ばえにはユジック自身が折り紙をつけた。 鬼面兵団はグルーンワルズ亡霊騎士団と名を改めて団員ごとヒゼキアの騎士団となり、本機もシーカ種に似せる改修を加えられてハイアーン・シーカに改名した。 マ・ソウグ・シーカ 練法師ダロトが復興したヒゼキアの神殿騎士バール・デンドルとして復帰する際に、乗機を狩猟機の体裁にするために作った半人半獣型の操兵。狩猟機のように剣を振るい、同時に土門練法を行使することができる。 機体は呪操兵ツォノ・マ・ソウグを四足型に変形させ、上にカーン神殿から持ち出したシーカ原種の上半身を融合させている。機体変形が可能な土門の呪操兵の特性を利用した強引な手法で、通常はまともに動かないか、よくてもどっちつかずの中途半端な機体としての性能しか発揮しないはずが、本機はその八機神としての特性から目覚ましい性能向上に至った。
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