ホータンとは? わかりやすく解説

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ホータン【Khotan】

読み方:ほーたん

中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区オアシス都市タクラマカン砂漠の南にある。漢代は于闐(うてん)とよばれ、東西貿易栄えたコータン

[補説] 「和闐」「和田」とも書く。


ホータン市

(ホータン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/20 07:57 UTC 版)

ホータン市(ホータンし、ウイグル語:خوتەن、漢名:和田市)は、中華人民共和国新疆ウイグル自治区ホータン地区に位置する県級市。高品質の軟玉の産地として知られる。




「ホータン市」の続きの解説一覧

ホータン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 05:04 UTC 版)

中央アジアの美術」の記事における「ホータン」の解説

ホータン(和田)はタリム盆地西南方に位置し西域南道代表するオアシス都市である。漢語では古く于闐と書いた。当地古くから玉(ぎょく)の産地として知られている。地理的に西北インドに近いこともあり、紀元後2世紀頃にはクシャーナ朝支配がこの地にも及んでいた。『魏書』「西域列伝」からこの地では仏教繁栄したことが知られ5世紀法顕7世紀玄奘訪問記録から、この地では当時大乗仏教栄えていたことがわかる。西域南道方面には北道のような石窟寺院はみられず、寺院塔婆煉瓦や木で造られた。遺品塑像のほか木、金属、布などを素材とするものが多く具体的には、木片描かれ絵画木製家具貨幣印章絹布羊皮紙文書などが今日伝えられている。唐朝仕えた高名な画家尉遅乙僧(うっち いっそう)はホータンの出身で、その画風は「屈盤糸」と評された。「屈盤糸」とは、鉄線折り曲げたような明確な輪郭線をもつ画風形容したものである尉遅乙僧オリジナル絵画現存しないが、後述ダンダン・ウィリク出土板絵彼の画風偲ばせるのである。 ホータンの北方にあるラワク遺跡仏教寺院址で、スタインによって調査された。32.7メートル×38.9メートル方形プランで、中心に径9.7メートルストゥーパが立ち、その壁面には塑像設置されていた。これらの像はガンダーラ仏とは異質で、むしろインドマトゥラー仏像似たところがあるが、その様式の源流不明である。ホータンの東北方に流砂埋もれたダンダン・ウィリク寺院址がある。ここではスタイン調査により、十数箇所寺院址が発見され壁画板絵断片出土したダンダン・ウィリク出土品では、第10寺址出土蚕種伝説にかかわる板絵著名である。 銅造仏頭画像参照) ホータン出土、3から4世紀、高さ17センチメートル東京国立博物館大谷探検隊日本もたらした遺品一つ現存する中央アジア仏像としては珍しい銅製で、一部鍍金の跡が残る。口髭生やし頭髪二重の紐で縛り正面いわゆるヘラクレス結びを見せる。額には花鈿状のものを表す。頭頂肉髻状に表すところは仏像風であるが、大きく見開いた両眼、普通の長さ作られた耳などは常人同じように表す。頂部に穴があり、もとはこの頭部舎利容器用いたものともいわれるまた、この仏頭底面塞がれており、別製頭部体部嵌め込む構造であったとみられる。 ラワク寺院蚕種伝説図(板絵ダンダン・ウィリク出土 大英博物館

※この「ホータン」の解説は、「中央アジアの美術」の解説の一部です。
「ホータン」を含む「中央アジアの美術」の記事については、「中央アジアの美術」の概要を参照ください。

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