死四天
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 08:22 UTC 版)
裏麗において螺閃に次ぐ実力を持つとされる四人の忍。裏麗の幹部的存在であり、螺閃達が抜けた封印の洞窟編以降の裏麗を統括した。 葵(あおい) / 神楽 葵(かぐら あおい) 声 - 桑島法子 / 諏訪彩花 / - 裏麗死四天の一人。中性的な見た目の人物。左目の下にある大きな十字架のようなマークが特徴(学園編では隠している)。相手の精神に介入し、思考を操作することができる魔導具「神慮思考」の使い手。葵は森による紅麗のクローンを作る実験で人として形を成すことができた2体のうちの一人であるが、炎術士としての資質は再現されず精神面でもあまりに欠落していたため森から「失敗作」と呼ばれた。また、このような出生であるため「成功作」である煉華のことをひどく妬み憎んでいる。その性格上、戦闘面では容赦がなく、裏麗のメンバーからも畏怖されており、水鏡に無傷で圧勝するほどの戦闘力を秘めている。封印の洞窟では螺閃の部下として暗躍するが、螺旋が裏麗を抜けた後は裏麗の実質的首領格として君臨する。封印の洞窟編の後、高校生の「神楽 葵」という女子生徒を名乗って烈火のクラスに転入、烈火達や柳の思考を操作して隙を作り柳を拉致。SODOMでは柳の精神力を極限まで削って天堂地獄に捧げるために、彼女の抵抗力の源である「火影の仲間に関する記憶」の消去にかかる。 森による洗脳と「成功作」である煉華と比較されていたことの屈辱で最初は冷酷非道かつ自暴自棄な性格をしていたが、憧れていた外の世界での学園生活や「友達」となって接してくれた柳との交流を経て本人も気づかぬうちに人間としての心が芽生え始める。柳拉致後も森の意思に忠実ではあるものの、「友達」と言ってくれた柳を裏切ってしまった罪悪感に葛藤。徐々に心が揺らいでゆく。そしてHorHに於いて烈火との戦いで彼に「(柳を)裏切って何とも思わないのか!」と激しく問われついには涙が溢れ出してしまう。どうしたらいいか分からなくなってしまった葵は「自分は紅麗のクローン、普通の世界では生きられない存在」と烈火に明かすも、学園で生き生きしていた葵は自分たちと同じ一人の「人間」であることを烈火に諭され再び涙し、戦意喪失した。その後は「友達」を助けるために森と完全に決別し、天堂地獄との戦いの際には蛭湖と共に火影側について神慮思考が壊れるまで柳の記憶復元にかかった。また、あれほど憎んでいた煉華が天堂地獄に吸収され息絶えている惨い姿を見たときは哀れみの表情を浮かべた。ラストでは土門の実家の花屋でバイトをしており、「神楽葵」として人生を送っている。なお、烈火のクラスには女生徒として転入していたが、男性である。 PS2版ではプレイアブルキャラクターとして登場。上述の剣や拳銃を用いて攻撃する。必殺技の神慮思考は相手を強制的にスタン状態にして動けなくするというもの。 門都(カドツ) 声 - 江川央生 裏麗死四天の一人。ただ戦いと殺戮のみを求める完全な戦闘狂で、それ以外の観念は著しく欠落している。外見は南米の少数民族のような装飾にアメフトボール型の幾何学的なデザインの仮面を被った、人というよりは獣のような印象を与える大男。また言葉遣いは片言である。彼の強さに倣って麗(魔)の魔元紗はその姿を模していた。普段は手にした大槍や怪力に任せた肉弾戦を主体として戦うが、最澄曰く「トリッキーな戦法」と言わしめた魔導具「無名」(むみょう)・「門構」(もんがまえ)の使い手でもある。これは門構に無名をはめ込むと無名の核内に字が浮かび上がり門構えの漢字が作られ、その門構えの漢字に象徴される現象(闇→周囲が暗黒に包まれる、など)を発生させるという魔道具であるが、本人の性格や戦闘スタイルと相性が悪いのか殆ど使用しないらしく、作中で使用した際も久しぶりに使うことを明言しており、面識のあった火車丸らも門都が魔導具使いであることを知らなかった。上述した通り普段は魔道具に頼らない攻撃が主であるが、作中トップといえる狂ったレベルの怪力を持つため、素手でも非常に高い戦闘力を持つ。また放っている殺気も獲物を探す肉食獣のごとく尋常ではなく、気配に鈍い土門ですら視界がねじ曲がり吐き気を催すほど強烈なプレッシャーを感じ、戦闘を回避できた際には安堵していた。それらの点を評価され、ほとんどの裏麗のメンバーからは「裏麗最強」と目されていた。SODOMでは縦横無尽に暴れ周り格闘集団「空」のメンバーなどを易々と惨殺。その後、麗(魔)の抜け忍組+最澄の4人を相手に恐るべきタフネスと前述の魔道具で終始圧倒するが、その最中SODOMに訪れていた紅麗に遭遇。身体を一撃で貫かれた挙句、大量に殺してきた人間たちの死霊の炎に全身を焼かれ死亡したと思われた。が、紅麗の「死刑執行」を受けなお息絶えておらず、HorHでは戦闘終了後の綺理斗のフロアに乱入。ジョーカーと対峙し隙をついて致命傷を負わせるも、最後は瀕死のジョーカーが作ったブラックホールに飲み込まれ彼と共に消滅。結局火影のメンバーとは一切戦うことはなかった。 なお、ブラックホールに飲み込まれる間際、最後に見せた仮面の奥の素顔は縫合され顔中にピアスをつけ、酷く歯並びの悪いという醜い男であり、さながらジェイソンのようである。 GBA版ではプレイアブルキャラクターとして登場。オリジナル技として「闘」があり、これで体力を回復することができる。PS2版ではイベントのみに登場し、プレイアブル化はしていない。 蛭湖(ひるこ) 声 - 千葉進歩 裏麗死四天の一人。プロフェッショナルかつ約束は自身の命に代えても果たそうとする高い騎士道精神の持ち主で、不遜なキャラクターが多い敵勢力の中では珍しく対戦相手への敬意を忘れない紳士。心臓のような形をした生体魔導具「血種」の使い手。また、幻獣郎、紅麗に続く「別魅」の体得者でもある。蛭湖の背中に剥き出しとなって鼓動する血種と合わせて心臓を2つ有し、血種により生み出された「魔血」が体内を巡っている。血の全ての作用(循環、凝固等)を自在に操り、高い身体能力を発揮するほか、血液を刃や弾丸などに変化させて攻撃する。しかし使いすぎると貧血になるため、土門戦では輸血用血液を大量に用意して戦闘に臨んでいた。 初登場時には葵が柳を連れ去るまでの時間稼ぎの役を請け負い、烈火・水鏡・小金井のタッグを相手に10分間戦い抜くという善戦を演じて圧倒的な戦闘力を見せつけた。SODOMでは個人的に興味を持っていた水鏡と再戦するが、彼と巡狂座との宿命の対決を前に自分が割り込むのは野暮であると自ら身を引く。HorHでは土門と戦い、その強さの神髄を見極めようと終止優位に立ち、土門の右腕を叩き折りあと一歩のところまで追いつめる。しかし別棟で小金井らと戦っている死愚魔の暴走により輸血用血液が入った瓶が全て割れてしまい、最後の手段として土門の背後を取り血液を奪おうとするも「鉄丸」の力で吸血を防がれ、そのまま強烈に殴り飛ばされ自らの貧血も重なり立てなくなって敗北を認めた。蛭湖はそのまま失血死する事を覚悟したが、土門がまだ割れてない瓶を見つけ出してきて輸血を促されたことで、自分が戦士として忘れていた自らの「意志」で戦う者の強さを見せつけられ、その強さの神髄を見極めるに至った。その後は「任務」としてではなく自らの「意志」で戦う道を選び、天堂地獄戦では火影と共に戦った。 デザイン原案は安西信行の友人である和月伸宏で、安西が個人で出版した同人誌「FRAME OF RECCA 0」にそのデザインラフ及びゲストイラストが掲載されている。 GBA版とPS2版ではプレイアブルキャラクターとして登場した。 綺理斗(キリト) 声 - 今井麻美(老人時 - 京田尚子) 裏麗死四天の一人。眼鏡をかけたおとなしそうな見た目の女性。ノンスリーブのジャケットの下に着た長袖のワンピースに「南無阿弥陀仏」と書かれている。魔導具「輪廻」及び「捏槃」の使い手。輪廻は自分の肉体年齢を自由に変えることができ、作中では9歳の子供姿から65歳の老婆姿まで披露された。捏槃は生物兵器・死愚魔の召喚・操作ができる(ちなみに死愚魔との相性は65歳時が最も良いらしい)。SODOMでは輪廻の力で自身を変化させながら火影を攪乱するも、陽炎には見破られてしまい撤退。HorHでは小金井・ジョーカーのタッグと戦った。輪廻の能力による急激な肉体変化によって、副作用として精神年齢にも影響がおよび、自分の本当の年齢が分からなくなっている。輪廻を破壊すれば本当の自分は判明するものの、真実の自分を知ることに恐怖し、火影を抹殺することで森に本当の姿を教えてもらえることを約束され戦っている。小金井・ジョーカーのタッグとの戦闘で天堂地獄の細胞によって強化された死愚魔を呼び出して戦うも、攻撃を受け怒り狂った死愚魔の暴走で「涅槃」が崩壊して死愚魔を操作不能にされる。そのまま死愚魔がフロア中の全員を消し去る規模の攻撃を繰り出そうとしたため、戦闘する意志さえ放棄してしまった。間一髪のところで死愚魔は小金井に倒されたが、戦う術を失った綺理斗は本当の姿を知る術も無くして絶望。そのまま全ての気力を失いへたり込み、同時に乱入してきた門都とジョーカーの最期を見届けた。その後は消息不明。 PS2版では死愚魔のみプレイアブルキャラクターとして登場。
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