死命を賭ける 「死命」刑事部編 / 死命を決する 「死命」公判部編とは? わかりやすく解説

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死命を賭ける 「死命」刑事部編 / 死命を決する 「死命」公判部編

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/06 15:25 UTC 版)

検事の死命」の記事における「死命を賭ける 「死命」刑事部編 / 死命を決する 「死命」公判部編」の解説

初出2013年8月 『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK vol.2 / 書き下ろし 電車内における痴漢行為により迷惑防止条例違反の容疑逮捕され武本弘敏という男が送致されてきた。イベント会場行きごったがえし電車内女子高生仁藤玲奈臀部触ったとされていたが、本人一貫して犯行否認。しかも玲奈から、「お金払えば無かったことにしてやる」とまで言われたと話す。被害者側にも話を聞くが、言い分真っ向から対立素行悪く決し裕福ではない玲奈と、由緒ある家に入り政治家法曹界の重鎮などの後ろ盾も強い武本どちらかが嘘をついているのは明白だが、捜査続けた佐方はついに、武本起訴することを決める。しかし上からは決し決裁印を押さないと言われ起訴難航。だが米崎東署の南場応援筒井の案により、ついに公判持ち込むことができた佐方は、検事として死命賭けて法廷に立つ。 武本 弘敏たけもと ひろとし) 43歳。自宅最寄駅であり神原かんばら)から富岡行き電車内における痴漢行為迷惑防止条例違反逮捕された。地元大手予備校経理課長を務め学校ではPTA会長務めている。目鼻立ち整っており、見ようによっては愛嬌のある顔をしている。眼鏡をかけており、背が高く筋肉質釣り映画戦争映画ホラー)、パソコン趣味本人シーマ乗っており、家では他に2台の高級車がある。武本の家は県内有数名家で、妻の麻美義父県立高校校長→県教育委員会の元教育長である保、義母の篤子、そして小中高一貫私立小学校に通う小学生の娘・杏里(あんり)と(あんず)という計6人の二世帯住宅家政婦もいる。武本30歳麻美28歳時に武本が婿に入ったため、妻や義父母頭が上がらない自身父親市役所の元助役母親音大卒で自宅ピアノ教えている。 武本 麻美たけもと あさみ) 弘敏の妻。見た目40歳くらいで、日本人形のように黒髪を肩でまっすぐに切りそろえている。顔立ち整っているが、表情のない顔と切れ長の冷たい目が取り澄ました印象与える。 武本 篤子たけもと あつこ) 弘敏の義母麻美の母県内有数資産家一族米崎地方経済牛耳る存在である本多家四女武本家に嫁いだ後も、人に名乗る時は武本ではなく本多家血筋であることを強調する。父の正光18代目、そしてその長男で篤子の兄・喜成(よしなり)が19代目継ぎ大河内代議士後援会となっている。先祖米崎藩の家老見事な銀髪で口に皺が深く刻まれ尖った鼻梁相まって近寄りがたい威厳がある。気の強さは喜成以上。 大河内 定和おおこうち さだかず弁護士出身米崎選出衆議院議員4期目将来総理候補とも言われている与党実力派代議士50代後半小太り。現在は衆院予算委員会法務委員会所属し検察庁関連予算好意的な後押しをしている。検察からするともっとも頼りになる国会応援団のひとり。父の源蔵げんぞう)も元検事総長弁護士に転身した後も重鎮として法曹界におり、その影響力は計り知れない祖父高裁判事勤めていた。大河内の名前を知らない法曹関係者皆無と言われている。 普段故郷訛言多用して庶民派売りにしているが、育ち東京であるため怒ると標準語でまくし立て大河内ならぬ”イラ河内”という別名でマスコミ関係者の間で有名。 橋元 源次郎はしもと げんじろう) 大河内派に所属する地元県会議員米崎南署署長南場武本のことで圧力をかけてくる。 吉川よしかわ武本喜成の秘書井原 智之(いはら ともゆき) 県下最大法律事務所井原法令綜合事務所」の代表弁護士長年本多家顧問弁護士をしていた流れ武本弘敏担当弁護士となる。 仁藤 玲奈(にどう れいな) 米崎市内高校に通う17歳少女米崎市の郊外位置する商業都市富岡にある「富岡アリーナ」で行われるロック・フェスティバルに向かう途中電車内で、武本痴漢をされ、手首掴んで痴漢です!」と叫んだ母子家庭で現在は米崎市内アパート母親ふたり暮らし14歳時に万引き16歳時に恐喝容疑補導され前歴がある。長い髪染めて化粧をするなど精一杯背伸びをしているが、表情にはあどけなさ残り実際年齢よりも幼く見える。パン屋アルバイトをしている。 仁藤 房江(にどう ふさえ) 玲奈の母。昼はホテル清掃スタッフ、夜は弁当屋従業員として働き家庭支えている。現在42歳だが、短い髪に白髪目立ちどことなくはかなげ表情間もなく50と言われても違和感のない容貌となっている。見た目よりも動きやすさを重視した服装をしている。 鬼貫 正彰おにつら まさあき) 検事正東大法学部在学中司法試験受かり卒業する同時に司法修習生になった検事任官し1年2年後外務省派遣されフランス大使館書記官務める。法務官僚を長く務め昨年米崎検事正として着任したエリート中のエリートだが、この4月異動米崎を去る予定現場経験ほとんどない赤レンガ派で、出世欲の塊。50代半ばで額はかなり後退しているが、髪は黒々としており、聡明鋭利な印象抱かせる大河内定和「先生」と呼ぶ。 小出 巧こいで たくみ) 鬼貫後釜として米崎地検にやってきた検事正鬼貫同じく東大法学部出身後輩にあたり赤レンガ派であるのも同じ。法務官僚が長く前職法務大臣官房秘書課長から転任してきた。 本橋 武夫(もとはし たけお) 次席検事筒井の上司。 高尾 信也(たかお しんや) 川俣検事担当事務官生方 伸次郎(うぶかた しんじろう) 高検次席検事筒井同じく中央大学法学部出身筒井先輩特捜検事つとめた叩きあげ。 高砂 宗一たかさご そういち) 高検検事長現場派。この4月定年迎える。 南場 輝久(なんば てるひさ) 米崎米崎東署の署長。東署が逮捕した武本案件佐方担当することを知ると、生活安全課のみならず署員飛ばして証拠を探させる。 佐藤 健吾さとう けんご) 米崎米崎東署生活安全課係長警部補30代半ばだが頭髪はかなり薄い。所轄武本取り調べをした。 富樫 明日香(とがし あすか) 22歳医療事務員去年富岡アリーナイベントがあった日、混み合った車内痴漢にあった半田 悟(はんだ さとし) アパレルメーカー株式会トップ・ウーマン」のチーフデザイナー35歳武本飲み屋知り合った男。痴漢事件の日、同じ電車乗車していた。アート絵画のようなシャツ真っ赤なハンチング帽などをかぶったいかにも業界人といった感じの男で年齢わりには砕けすぎている印象高杉 考一たかすぎこういち) 今回事件の裁判官。判事20年ベテラン銀縁眼鏡をかけている。 多田 博ただ ひろし米崎県警科学捜査研究所研究員主査40代後半野太い声をしており、口調大学教授思わせる銀髪刈りこみ、口髭たくわえている。 真淵 淳一(まぶち じゅんいち) 町田駅職員22歳高校卒業後に入社し1年前に町田駅配属になった

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