帝旺大学園芸部
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「まじかるストロベリィ」の記事における「帝旺大学園芸部」の解説
日下部光太(くさかべ こうた) 本作品の主人公。20歳。血液型はA型。帝旺大学に通う大学生。理学部2回生で、学科は植物学科。サークル活動では園芸部に所属し、部長でもある。実家は花屋。地上植物や園芸植物に詳しい。 いちこのご主人様だが、お互いの接し方は時折いちこが敬語を使う以外はほとんど兄妹そのもの。よくいちこと掛け合い漫才をしている(主にツッコミを担当)。 趣味はごろ寝と日向ぼっこと植物の世話。優しく思いやりのある「癒し系」の性格だが良くも悪くも根っからの植物バカなため、女心には疎く、日夏の想いにも気づいていない。ただし植物のことに関しては一切妥協をせず、容赦はしない。前坊曰く酒に酔うと植物の話しかしなくなる。 小学4年生の時に事故に遭って入院していた間、病院の花壇に咲いていた花を眺めて以来、植物を愛するようになった。初恋の相手はこのときの担当看護師で、初期には部屋に写真を飾って眺めるほどであった。基本的には女性をそれなりに意識することもあるものの、どちらかというと中性で淡白な男性として描かれている。 太刀花先生に匹敵する植物の知識はたとえ酔いつぶれても発揮される。太刀花先生のクイズ勝負ではまだ習っていない藻類について質問攻めに遭い、負けを認めさせられた事がある。 最終話(いちこの失踪から数年後)では、日夏と結婚し、一子(太陽)をもうけ、花屋・マジカルストロベリーを夫婦で営んでいる。 冬月日夏(ふゆつき ひなつ) ニコのご主人様。19歳。6月生まれのふたご座。帝旺大学農学部に在籍する大学生で、生物農薬学専攻。光太の後輩で、園芸部に所属している。手先が器用で裁縫など家事全般を得意とし、絵を描く事も得意。光太のことが好きだが、奥手なのでその想いを告げることができないでいる。 全てを包み込むような優しい性格の持ち主だが、天然ボケの気がある。怒る時は笑顔で静かに怒り、かなり怖い。 実家は畜産農家(雪国と言うだけで明言はされていないが、日本海に面している北陸地方の県で、東尋坊があることから福井県辺りか)で、幼い頃から動物や緑に慣れ親しんで育つ。5人兄弟の末っ子で、家族皆に愛されている一家のアイドル的存在。 植物が好きではあるが、育てるのは壊滅的に下手で、日夏宅に引き取られて生き永らえた植物は皆無。本人には実践を兼ねて、常軌を逸した調合の特製液肥を作る趣味があり、これが原因の一端である可能性が高い。その負のオーラはすさまじく、初対面であるはずの植物が日夏を見たとたん恐怖でおびえるほど。 眼鏡っ娘で、眼鏡をかけないと何も見えず、目の前の人間の顔すら判別できない。重度の低血圧らしく、寝起きから頭が回るまでに相当時間がかかる。「脱いだらスゴイ」ボディーの持ち主で、胸のサイズはEカップ。 生まれたときはとても小さく、また子供の頃は病弱だった。そのため「お日様のように永く夏のように力強く育つように」という願いを込めて日夏と名づけられた。ロクタ曰く、ヒバの木に何かの縁があるらしく、事実、「実家の裏山に大きなあすなろの木があって…」という台詞を以前発していた。実は病弱だった幼少期より、その裏山のあすなろのご神木の加護により健康でいられたが、その木が寿命で死ぬため加護が途切れ、反動で突然衰弱してしまう。いちこが自分の実を光太に食べさせたことで危機を脱し、最終話では光太と結婚し花屋・マジカルストロベリーを夫婦で営んでいる。 太刀花玲花(たちばな れいか) 大学教員で、園芸部の顧問。「クールビューティーな大人の女性」とされている。日夏ほどではないがそれなりのプロポーションを誇る。 極度の面倒くさがりで、自分の仕事を笑顔で他人に押し付ける。基本的にやさぐれていて仏頂面だが、割とノリのいい性格。自室に夫の写真を沢山飾るなど乙女な一面もある。 植物学の知識に関して事あるごとに光太と張り合い、クイズを繰り出す。光太は認めたがらないが、先生の方が知識の幅は上の模様。 何かにつけ光太をいじったりからかうのが好き。光太のみならず周囲も振り回されている。 娘のさえを愛しているが、不器用なのでその愛情を言動に表すのが下手。家事が苦手で、かなりの音痴。さえに自身のだらしなさを叱られた事もある。 光太のことを、家族を愛していつつも植物に目が無く滅多に家に帰ってこない自分の旦那と重ねており、日夏のことを応援している。 最終話では自分が嘗てマジカルベリー族の妖精だったことを明かしており(1.公園のおばあちゃんが見える、2.「この公園でお前の鉢植えを拾った」というセージの台詞がある、3.名前の「レイカ」が0を意味する)、その力は娘のさえに受け継がれている模様である。 長らく名前が不明であったが、最終話でセージに名前を呼ばれることで判明した。 前坊直樹(まえぼう なおき) スージーのご主人様。光太の同級生で、世界を旅する風来坊。本人曰く熱帯植物や新種・希少種の植物が専門。 太刀花先生の旦那で植物学者の太刀花セージに直接会って弟子入りを志願するため、海外へ渡航し、その行方を追いかけていたが、現在は日本へ腰を落ち着けている。 風呂無し炊事場共同のボロアパートで、スージーと共に赤貧生活を送っている。大学の花壇を自分の食用のための菜園にしようとした事もある。 アルバイト歴が豊富で、無一文で海外に渡航し現地で稼いで日本に帰ってこれるほどの根性を有しているが、主に渡航による出費とパチンコなどのギャンブルで万年金欠状態。頻繁に他人に借金を申し入れるも、踏み倒している借金も多く、もはや誰からも信用されていない。 見た目の割りに成績は優秀な方だが、上記の理由でよく海外に渡航するため、必要な出席日数が足りなくなり、留年している(ので、光太より年上)。 子供の頃は体が弱かった。実家は裕福だが、母親は仕事で忙しく愛情に飢えた幼少期を送っていた。 太刀花家との付き合いは古く、太刀花セージが学生時代に教育実習で前坊の通っていた中学校に赴任して以来である。当時を振り返って前坊は「こんなに自由に生きてる人たちがいるのか」と目からウロコだったと回想している。 最終話でも、相変わらずスージーとともに海外を放浪している姿が描かれている。 星菜毬望(ほしな まりも) 2007年度の新入生。北海道出身の18歳で、医学部1回生。園芸部の新入部員。他のサークルの勧誘に目もくれずに園芸部へと直行した植物好きで、知識は及ばないが植物に関する情愛は光太にも劣らない。光太を師と仰ぎ、彼と同じように妖精の助力を得ようと日々探し回っているが、その努力が報われたためしは無い。光太の隣の部屋に住んでいる。 小柄な女性で、背が低いことにコンプレックスを抱いている。胸の大きさはお茶碗八分目。 実家は開業医を営んでいる。家族構成は医師の父と看護師の母、高校生の弟が一人。牧場を営む親戚がおり、乗馬が得意。 空手の心得があり、弟を技の実験台にしていた。他のスポーツでも様々な大会で入賞しているが、水泳だけは駄目らしくカナヅチである。料理は下手で、自分でも自覚している。 正直な性格で、自他共に認める猪突猛進タイプ。同時に、目標を一生懸命に達成しようとするひたむきな努力家という一面を持つ。出会った当初は光太に対して敬意以上の感情を抱いていなかったが、植物園に出かけた折、日夏と親しげに話している光太を見て自分の気持ちを自覚した。 最終話では、医師として友人の千葉ちゃんとともに精力的に働いている姿が描かれている。 日野しずか(ひの しずか)愛称シズちゃん 日夏のクラスメイトであり、親友。園芸部においては幽霊部員。率直だが適当でいい加減な性格。一見おっとりとしているが、すました顔してやる事はエグい。光太のことを「彼氏にしてもいいかな」と思っているらしい。 海外ボランティアに憧れ、気まぐれにさまざまな社会経験をこなしている。任侠一家の親分が囲碁友達であるなど、妙な人脈を持っている。静岡県出身。 単行本最終巻に掲載の「その後のストロベリィ」では、衆議院議員に立候補している描写がある(当選しているかどうかは不明)。 喜美江(きみえ)愛称キミちゃん 日夏のクラスメイトであり、親友。園芸部においては幽霊部員。やさぐれた性格。19歳だった登場当初からタバコを吸っている。 哲也という幼稚園からずっと一緒(本人曰く腐れ縁)の彼氏がいる。 「その後のストロベリィ」では、哲也といっしょにオーガニックカフェ「to You」をやっている。
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