翌檜
あすなろ【翌=檜】
あすなろ (翌檜)
●わが国の固有種です。本州の岩手県以南から、四国、九州に分布しています。山地の尾根や湿原に生え、高さは30メートルになります。葉は鱗片状で十字対生します。裏面の白い気孔帯が目立ちます。雌雄同株で、5月ごろ枝先に花をつけます。果実は球形で10~11月ごろ熟します。
●ヒノキ科アスナロ属の常緑高木で、学名は Thujopsis dolabrata。英名は Hiba, Asunaro。
アスナロ
(あすなろ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 21:24 UTC 版)
アスナロ(翌檜、明檜)は、裸子植物マツ綱のヒノキ科アスナロ属に分類される唯一の現生種である Thujopsis dolabrata のこと、またはその基準変種である Thujopsis dolabrata var. dolabrata のことである。別変種として、ヒノキアスナロ(Thujopsis dolabrata var. hondae)がある。高木になる常緑針葉樹であり、小枝は十字対生するやや厚い鱗片状の葉によって扁平に覆われ、裏面に目立つ白色の気孔帯がある(図1)。"花期"は5月、球果は木質でその年の秋に熟し、基準変種では鱗片に明瞭な突起があるが、ヒノキアスナロでは突起が目立たない。冷温帯に生育する日本固有種であり、基準変種は本州、四国、九州、ヒノキアスナロは北海道南部から本州北部に分布する。
注釈
- ^ ヒノキ科はふつうイチイ科、コウヤマキ科とともにヒノキ目に分類されるが[2][3]、マツ科(およびグネツム類)を加えた広義のマツ目(Pinales)に分類することもある[4]。
- ^ 特に変種ヒノキアスナロに対して用いられるが[15]、基準変種も含めて用いることも多い[17][18][19]。またヒノキ、サワラ、クロベをヒバとよぶこともある[18]。
- ^ a b シラビソ(マツ科)のことを意味することもある[22]。
- ^ 標準名でヒノキとよばれる植物は別種である。
- ^ 一般的にはコウヤマキ、イヌマキを意味し、スギやヒノキを意味することもある[27]。
- ^ イヌマキやコウヤマキを意味することもある[28]。
- ^ "雄花"ともよばれるが、厳密には花ではなく小胞子嚢穂(雄性胞子嚢穂)とされる[36]。雄性球花や雄性球果ともよばれる[37][38]。
- ^ "雌花"ともよばれるが、厳密には花ではなく大胞子嚢穂(雌性胞子嚢穂)とされる[36][37]。送受粉段階の胞子嚢穂は球花とよばれ、成熟し種子をつけた雌球花は下記のように球果とよばれる[37]。
- ^ ヒノキチオールはタイワンヒノキで発見され、ヒノキ科の他の種にもときに存在するが、日本産の樹種の中ではアスナロに多い[17]。
- ^ 『枕草子』第40段「花の木ならぬは」「あすは檜の木、この世に近くもみえきこえず。御獄にまうでて帰りたる人などの持て来める、枝さしなどは、いと手触れにくげに荒くましけれど、なにの心ありて、あすは檜の木とつけけむ。あぢきなきかねごとなりや。誰に頼めたるにかと思ふに、聞かまほしくをかし。」
- ^ 松尾芭蕉『笈日記』「あすは檜の木とかや、谷の老木のいへる事あり。昨日は夢と過ぎて、 明日はいまだ来らず。ただ生前一樽の楽しみの外に、明日は明日はと言ひ暮して、終に賢者のそしりをうけぬ。」
- ^ ただし、井上靖の生家がある伊豆地方では、イヌマキ(マキ科)のことを「アスナロ」とよぶ[43]。
出典
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あすなろ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 19:53 UTC 版)
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あすなろ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:49 UTC 版)
トクヤマの子会社であるトクヤマロジスティクスが所有するセメントタンカー。 2000年(平成12年)建造、366.0総トン、全長49.9m、幅9.8m、出力1,200PS、653.0DWT
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