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大椿裕子

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/19 12:52 UTC 版)

大椿 裕子
おおつばき ゆうこ
2025年5月撮影
生年月日 (1973-08-14) 1973年8月14日(51歳)
出生地 岡山県高梁市
出身校 四国学院大学社会学部社会福祉学科卒業
前職 NPO職員
関西学院大学障害学生支援コーディネーター
大阪教育合同労働組合執行委員長
所属政党 社会民主党
称号 社会学士(四国学院大学1996年

選挙区 比例区
当選回数 1回
在任期間 2023年4月7日 - 現職

その他の職歴
第4代 社会民主党副党首
2021年 - 現職)
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大椿 裕子(おおつばき ゆうこ、1973年昭和48年〉8月14日[1] - )は、日本の政治家労働運動家社会民主党所属の参議院議員(1期)。同党副党首[2]

大阪教育合同労働組合執行委員長を歴任[3]。既婚者であり、配偶者はバルセロナ出身のカタルーニャ人[4][5]

経歴

岡山県高梁市生まれ[3]1992年岡山県立高梁高等学校1996年四国学院大学社会学部社会福祉学科[3]それぞれを卒業し、四国非正規雇用を掛け持ちしながら暮らす。この間、社会福祉士保育士の資格を取得[6]

2002年フィリピンネグロス島で遊学[3]。姉が住んでいた神戸市に移り[6]2004年からNPO法人被災地障害者センターで務める[7]

2006年関西学院大学に上限4年の有期雇用で障害学生支援コーディネーターとして就職する。2010年に任期満了の退職に反発し、大阪教育合同労働組合に加入した。原職復帰を求め3年9か月間争うが、再雇用されなかった[3]2016年に同労組の執行委員長に就任する[3]

2019年3月末で大阪教育合同労働組合執行委員長を退任する[8]。同年7月21日の第25回参議院議員通常選挙は、社民党比例区に立候補した。同党は比例代表で1議席を得る。大椿は党内候補者4人中、4番目の得票数で落選した[9]

2020年、社民党全国連合常任幹事、全国連合労働・女性・多様性政策委員長に就任[3]。4月16日、第49回衆議院議員総選挙に社会民主党公認で大阪9区への立候補が内定した。

2021年4月12日、社会民主党副党首に就任する[2]。10月31日の総選挙は大阪9区で3位で落選し、社民党は比例近畿ブロックの議席を得ず、重複立候補した比例区も落選した。

2022年7月10日の第26回参議院議員通常選挙に立候補して社民党は比例代表で1議席を獲得する。大椿は党内候補者8人中、5番目の得票数で落選した[10]

2023年3月30日、参議院本会議で、同年4月23日に挙行される参議院議員大分県選挙区補欠選挙立候補のため同月28日に辞表を提出した吉田忠智立憲民主党)の辞職が了承された。吉田は2019年の参院選では社民党から立候補し比例区名簿1位で当選しているため補充議員は立憲民主党ではなく社民党からとなり、同党名簿順位2位と3位の候補者が削除(比例2位の仲村未央は2021年に離党し、立憲民主党に入党している[11])されているため、同4位だった大椿の繰り上げ当選が4月6日、決定した[12][13]第211回国会では農林水産委員会に所属した[14]。繰り上げ当選の可能性を受け、大椿は予定していた大阪府議会議員選挙茨木市選挙区への立候補を取り止め、代わりに社民党大阪府連代表の長崎由美子が同選挙区から立候補した[15]

2025年7月の第27回参議院議員通常選挙の比例区公認候補として擁立することが社民党から発表された[16][17][18]

政策・主張

憲法

  • 憲法改正について、2022年のNHKのアンケートで「反対」と回答[19]
  • 9条改憲について、2022年の毎日新聞社のアンケートで「反対」と回答[20]。9条への自衛隊の明記について、2022年のNHKのアンケートで「反対」と回答[19]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2022年のNHKのアンケートで「反対」と回答[19]

外交・安全保障

  • 敵基地攻撃能力を持つことについて、2022年のNHKのアンケートで「反対」と回答[19]
  • ロシアは2022年2月24日、ウクライナへの全面的な軍事侵攻を開始した[21]。日本政府が行ったロシアに対する制裁措置についてどう考えるかとの問いに対し、2022年のNHKのアンケートで回答しなかった[19]。同年の毎日新聞社のアンケートで「今の制裁で妥当だ」と回答[20]
  • 2022年6月7日、政府は経済財政運営の指針「骨太方針」を閣議決定した。NATO加盟国が国防費の目標としている「GDP比2%以上」が例示され、防衛力を5年以内に抜本的に強化する方針が明記された[22]。「防衛費を今後どうしていくべきだと考えるか」との問いに対し、2022年のNHKのアンケートで「大幅に減らすべき」と回答[19]
  • 徴用工訴訟問題慰安婦問題などをめぐり日韓の対立が続くなか、関係改善についてどう考えるかとの問いに対し、2022年の毎日新聞社のアンケートで「互いに譲歩すべきだ」と回答[20]

ジェンダー

  • 選択的夫婦別姓制度の導入について、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[19]
  • 同性婚を可能とする法改正について、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[19]
  • クオータ制の導入について、2022年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[19]

雇用・労働

その他

  • 原子力発電への依存度を今後どうするべきか」との問題提起に対し、2022年のNHKのアンケートで「ゼロにすべき」と回答[19]
  • アベノミクスについて、2022年の毎日新聞社のアンケートで「評価できず、見直すべきだ」と回答[20]
  • 国会議員の被選挙権年齢の引き下げについて、2022年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[20]
  • 宇部炭鉱のひとつである長生炭鉱での水没事故について、国が責任をもって遺骨の収集を進めるべきだとの立場をとっている[27]

発言

選挙

当落 選挙 執行日 年齢 選挙区 政党 得票数 得票率 定数 得票順位
/候補者数
政党内比例順位
/政党当選者数
繰当 第25回参議院議員通常選挙 2019年07月21日 45 比例区 社会民主党 1万5445票 ーー 50 / 4/1
第49回衆議院議員総選挙 2021年10月31日 48 大阪9区 社会民主党 4万2165票 15.94% 1 3/4 1/0
第26回参議院議員通常選挙 2022年07月10日 48 比例区 社会民主党 1万390票 ーー 50 / 5/1

著書

脚注

  1. ^ 大椿, 裕子 - Web NDL Authorities (国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)”. id.ndl.go.jp. 2025年3月1日閲覧。
  2. ^ a b 社民党 副党首に就任しました!”. 大椿ゆうこ. 2021年10月1日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g プロフィール”. 大椿祐子. 2021年10月1日閲覧。
  4. ^ a b 大椿ゆうこインタビュー 第7回 一緒に生きている”. 大椿ゆうこ Official Site. 2025年4月23日閲覧。
  5. ^ a b ポールジーさんが熱く語った~カタルーニャ独立運動から学ぶ「自己決定権」~沖縄問題を考える機会に”. 社会新報 (2023年10月13日). 2025年4月23日閲覧。
  6. ^ a b “クビ切られた「非正規」の声 政治に届けたい 大椿裕子さんの挑戦”. 朝日新聞. (2021年11月6日). https://www.asahi.com/articles/ASPC564FZPC5PIHB018.html 2023年12月18日閲覧。 
  7. ^ 大椿 ゆうこ(おおつばき ゆうこ):参議院”. www.sangiin.go.jp. 2024年11月30日閲覧。
  8. ^ 大阪教育合同労働組合”. facebook. 2021年10月1日閲覧。
  9. ^ 2019参院選開票結果 社会民主党”. NHK. 2021年10月1日閲覧。
  10. ^ 比例代表 社会民主党 参議院選挙結果・開票速報”. 参議院選挙2022特設サイト. NHK. 2022年7月11日閲覧。
  11. ^ “立憲民主沖縄が仲村、崎山氏ら社民離党の4人入党を認める 24日の党本部常任幹事会で正式決定”. 琉球新報デジタル. (2021年2月21日). https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1275599.html 2023年4月6日閲覧。 
  12. ^ “社民・大椿氏が繰り上げ当選 参院”. 時事通信. (2023年4月6日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2023040600443&g=pol 2023年4月6日閲覧。 
  13. ^ 報道資料 令和5年4月6日 令和元年7月21日執行の参議院議員選挙における欠員による繰上補充の選挙会において決定された事項” (2023年4月6日). 2023年4月6日閲覧。
  14. ^ 大椿 ゆうこ(おおつばき ゆうこ):参議院”. www.sangiin.go.jp. 2024年11月30日閲覧。
  15. ^ “【3月22日の福島党首会見】大椿副党首の参院比例繰り上げ当選が確実に~参院大分補選の勝利へ全力”. 社会新報. (2023年3月23日). https://sdp.or.jp/sdp-paper/toushu0322/ 2023年4月2日閲覧。 
  16. ^ 大椿ゆうこ副党首が新年のごあいさつ ~ 参院選の再選へ決意 ~ 有期雇用の入口規制が必要”. 社会新報 (2025年1月1日). 2025年5月30日閲覧。
  17. ^ 参院比例代表予定候補の大椿ゆうこ・かい正康両氏と東京選挙区予定候補の西みゆか弁護士が社民党「新春の集い」で必勝へ決意”. 社会新報 (2025年2月7日). 2025年5月30日閲覧。
  18. ^ 第27回参院選・社民党予定候補一覧”. 社会新報 (2025年5月29日). 2025年5月30日閲覧。
  19. ^ a b c d e f g h i j 比例代表 大椿裕子”. 候補者アンケート - 参院選2022. NHK. 2022年6月27日閲覧。
  20. ^ a b c d e 大椿裕子 社民 比例”. 第26回参院選. 毎日新聞社. 2022年6月28日閲覧。
  21. ^ ロシアが全面侵攻開始、ウクライナは自国を防衛=クレバ外相”. ロイター (2022年2月24日). 2022年2月28日閲覧。
  22. ^ 川田篤志、柚木まり (2022年6月8日). “防衛費や子ども関連費倍増も 財源検討は参院選後に先送り 政府が「骨太方針」閣議決定”. 東京新聞. https://www.tokyo-np.co.jp/article/182147 2022年6月27日閲覧。 
  23. ^ クビ切られた「非正規」の声 政治に届けたい 大椿裕子さんの挑戦”. 朝日新聞 (2021年11月6日). 2025年4月23日閲覧。
  24. ^ 大椿ゆうこインタビュー 第5回 労働運動が教えてくれた「変わるのは私たち 変えるのも私たち」”. 大椿ゆうこ Official Site. 2025年4月23日閲覧。
  25. ^ 大椿ゆうこのインタビュー 「私たちに「賞味期限」はない」”. 大椿ゆうこ Official Site. 2025年4月23日閲覧。
  26. ^ 3月13日(木) 厚生労働委員会で質問④ 非正規雇用「入口規制」の議論の復活を!”. 大椿ゆうこ Official Site. 2025年4月23日閲覧。
  27. ^ 首相、長生炭鉱視察に前向き ~ 大椿副党首が参院決算委で答弁引き出す”. 大椿ゆうこ Official Site (2025年4月18日). 2025年4月23日閲覧。
  28. ^ ohtsubakiyukoの2022年2月1日のツイート- X(旧Twitter)
  29. ^ 大椿ゆうこ 社民党副党首 参議院議員/労働者の使い捨ては許さない!@ohtsubakiyukoX(旧twitter)
  30. ^ 無期雇用転換前の雇い止め、厚労相「望ましくない」 パタゴニア訴訟”. 朝日新聞 (2024年6月11日). 2025年5月30日閲覧。

外部リンク

党職
先代
吉川元
社会民主党副党首
2021年 -
次代
現職



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