六大神
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神々のうちでも特に勢力の強い代表的な6柱の神。現在は地上への直接的な関与を禁じられており、信者を介して小規模な奇跡を起こすに留めている。 フォレス 現場監督として神々を統括していたため、人間からは「至高神」「正義と秩序の神」として崇拝される。 クリュオにおいては「正義の神」という教義が重視された結果、様式美にこだわって悪と戦う正義の味方、ヒーローオタクの神として信仰されている。 ライリー 力仕事を担当していた神。喧嘩早い性格から「戦神」として崇拝される。 クリュオにおいては「戦いに勝つ」という目標がゆがんだ結果、「勝った者こそ正義」という教義の元に犯罪や謀略もいとわないヤクザ者の守護神となっている。 ラーファ 大地の管理と神々の福利厚生を担当していた女神。そのため「大地母神」「慈愛の女神」として崇拝される。 クリュオにおいては、慈愛の定義が大幅に拡張され、肉体的な愛をも与える娼妓の神としても信仰されている。 クーダ 人事と設計を担当していた神。人間からは「知識神」として崇拝される。 クリュオにおいては知識の収集と伝播が極端になった結果、ゴシップやトリビアを集めては報道するマスコミの神とされている。もしくは知識をただひたすら集めて溜め込むだけの薀蓄たれの神ともされる。 コヒ=ア 「幸運と不運」のエネルギーを管理する出納係の神。そのため人間からは「幸運神」「商売の守護神」として崇拝される。 クリュオでは幸運神としての意義が重んじられた結果、占いや人生相談を担当する神と考えられている。 ダラディス 混沌である「宇宙海面」から世界創造に必要な力を汲み出す係の神。そのため「混沌の神」として恐れられ、あるいは欲望を追求する邪神とされる。 クリュオでは「混沌と変革の神」としての教義が重視され、秩序や体制を否定し、まぜっかえすことそれ自体が目的化している。いうなれば革命の神であり、若者が一時かぶれる反抗期の思想扱いされている。 上記のそれぞれの神々はフォーセリアの六大神ファリス、マイリー、マーファ、ラーダ、チャ・ザ、ファラリスをパロディ化したものである。
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六大神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 08:37 UTC 版)
アレクラストやロードスで特に信仰されている神々の内、主要な存在である6柱の神を「六大神」という。以下に示す。 ファリス 至高神。始源の巨人の左腕より生まれ、光の下の平等と正義を司る。信者には裏表の無い公明さを持ち、約束を守り、等しく働き助け合うことを求める。法律は人々に平等に適用される大きな約束事であるためにこれを重んじることが推奨されており、結果として二義的に法と秩序をも司っている。また光の象徴である太陽とも密接な関係があり、太陽神としての神格も言及されることがある。 光の神々の長であるとされ、神々の大戦の時には光の陣営を率いて、暗黒神ファラリス率いる闇の陣営と戦った。 その教義にはいわゆる基本的な道徳に通ずる部分が多々あるため、フォーセリア世界における文明圏では広く浸透しており、最も多くの人々の間に信仰されている。 ただし、法と秩序という神格であるがゆえに、ファリスの教団は形式化されたより複雑な教義を定めている。それは本来神の声を聞くための手段に過ぎないのだが、熱心な信者であるほどしばしば教義の形式に呑まれ、意味ではなく形のみを盲信する、狭量あるいは融通の利かない人物となりがちである。 ホーリーシンボルは先端の尖った十字形で「光十字」と呼ばれている。また、善なる者は死後天国へ迎え入れられ、邪悪な者は冥界に堕ちると説く。 アレクラスト大陸極東地方の聖王国アノスや、ロードス島の神聖王国ヴァリスでは国教とされており、政治の上層部には教団の実力者が就いている。また、その他の多くの国でも特定の国教を持たない限り、他国政治上層部でもファリス信者であることが多い。 クリスタニアの神であるフェネスは月の神でありファリスの弟であるとされている。 マーファ 大地母神。始源の巨人の胴体より生まれ、自然と豊穣を司る。慈愛の女神でもあり、結婚・出産を祝福してもいる。 教義は「自然であれ」。ただし自然崇拝というわけではなく、人間として自然に生きることを説いている。アレクラストには自然崇拝のドルイドも存在するが、彼らはマーファやその他の神の信者ではなく、宗教的にはむしろエルフに近い。自衛や狩り以外のあらゆる戦闘を禁止している。ただし、アンデッドは存在すべきではないものとしている。また、自殺を固く禁じている。 死者は大地に還り、新たな再生を迎える、と説く。 神々の大戦では宿敵である破壊の女神カーディスと戦い、相討ちとなった。その終焉の地はロードス島の北部とされている。カーディスが滅びる間際に(その終焉の地はロードス島南部のマーモ島である)大地にかけた呪いが広範囲に広がることを防ぐため、最後の力で、当時は大陸と陸続きであったロードス島を大陸から切り離し、はるか南へ移動させたのだという。同島西北端の「大直崖(グレート・ストレート・クリフ)」がその痕跡であるとされる。 ホーリーシンボルは三日月に見えるが、実は農業に用いる鎌を表している。 その教義から農民層に信者が多く、農村出身者の多い下級兵士にも影響力が及んでいる。その反面、既存の支配体制と相反する面を有していることから、王族や貴族など支配階級には煙たがられる傾向にある(結婚・出産を司ることから、支配階級であっても女性には信者が多い)。 マイリー 戦神。始源の巨人の右足より生まれ、戦いと勇気を司る。戦士や傭兵が主に信じる神である。戦槌がシンボルとされることが多い。その司祭は、「勇者」に仕え導くこと、あるいは自らが勇者となることを目指し、それを自らの信仰の最大の証と考える。そのためその神官は多くの場合、戦士としての鍛錬も積んでおり、マイリーの神官戦士軍団は極めて強力である。 教義は「生きる事は戦いである」「勇気は力を導く」。正義のための戦いを推奨し、勇者に力を与える。臆病や卑怯な振る舞いを禁じている。 勇気を持って戦い死んだ魂は喜びの野に赴いて永遠の戦いを楽しみ、臆病な生き方をした魂は冥界に堕ちると教えている。永遠の戦いを死後の報酬としているため、普段一般的な意味での戦いに縁のない人々には信者は稀である。 「混沌の地」で信仰されている“戦乙女を統べる「女王」”(キュラフ)との共通点が多く、あるいは同一の神格ではないかと言う意見や、その従属神である「有翼の女神」との類似性を指摘する意見が散見されるが、ケイオスランドで「女王」の声を聞いたマイリーの神官は、マイリー神とは異質と否定している。一方で彼の地では「女王」こそがジャカオに対抗した唯一の神であり、ジャカオから逃げ去ったその他の神と「女王」を同一視することは、その「使徒」のみならず多くの者にとって受け容れ難いことである。なお、名前ではなく単に「女王」と呼ばれるのは、他に同列視する存在の居ない唯一神を崇める民には良くある事例(信仰する神を名前ではなく一般名詞の「神」と呼ぶ)で、安易に名前を口にする事は避けられるが、禁忌と言うほどではない。 チャ・ザ 幸運神。始源の巨人の左足より生まれ、幸運と交流を司る。転じて商売の神としても信仰されていて、商人の他に職人主に信じている者がいる。盗みを禁じているが、盗賊にも信奉者が多い。 商売は人と人との交流に繋がり、交流は幸せに繋がると説いている。 不平等な取引、盗みや詐欺などの「他人を不幸にすること」を禁止している。 しかし、商業神としての神格ゆえに商人たちとの繋がりが多く、神殿もかなりの富を保有していることが多いためにしばしば本来の教義からすればはむしろ禁じられるべき不正・過剰な財などに堕す信者もいる。 ホーリーシンボルは鳥(不幸の象徴とされるカラスは除く)、天秤など複数存在する。 信者達は死後、チャ・ザが住むとされる「至福の島」に招かれ、そこで永遠に幸福な暮らしを営むことができると説く。 ラーダ 知識神。始源の巨人の頭部より生まれ、英知と知識を司る。主に学者などたちが信じるという。 知識欲を最も美徳とし、世界のあらゆる物事の真実を理解し、保存することを奨励している。欺瞞を禁止して、この世の真実を明らかにする行為を教えている。 また、知識を破壊する行為、振る舞いを禁じている。 知恵の神としての神格もあり、発明や発見などを司るともいわれている。 ホーリーシンボルは星の形などを表したものが主に用いられる。 信者達は死後ラーダのもとに赴いて、見えざる真実の星々となり、世界の行く末を観察し続けると説く。 ファラリス 暗黒神。始源の巨人の右腕より生まれ、自由を司る。双子神たるファリスと対で「双の天帝」、そこから「夜の天帝」とも呼ばれる。ホーリーシンボルは、ところどころ線が欠落した逆五芒星。 いにしえの神々の大戦では闇の神々の筆頭として立ち、光の神々と戦った。そのため、光の主神であるファリスに対して、闇の主神とも言える存在である。 破壊の女神カーディス出現により、世界の完成や安定こそが「終末の巨人」に属する存在の出現と世界の破滅につながると考えて、闇の陣営を率いて神々の戦いを引き起こし、光と闇が対立し続ける世界を招いたとも言われる。 またダークエルフなどの妖魔にとっての神でもあり、その存在を肯定する神でもある。 その説くところは、「汝の成したいように成すがよい」という言葉に象徴される完全なる自由である。人は何でもすることができ、それを試みるからこそ向上があり、制限を課して自らを閉ざすのは悪である、欲望を否定せずその実現を求めて生きよと教える。 その教義ゆえに多くのファラリス信者は法律や規制を侮蔑しており、それを破ることに倫理的な禁忌を覚えない。したがってファラリス信者は容易に犯罪に走りやすく、反社会的な存在となりやすいためにほとんどの国家において禁教となっている。通常のプレイではGMの許可がない限りPCはファラリス(および他の邪神)のダークプリーストになることはできない。 クリスタニアの古の民は『汝欲する所を為せ 去れど理知的であれ』とするのが本来の正しい教訓であるとしている。しかし現在、そういった信仰を広めている教団はフォーセリアには非常に少ない。 一部の信者は単純に邪悪ではなく「己の精神の自由」を求めており、少数ながら善良なファラリス教徒も存在はしている。他の信者、例えば後述のドレックノールの盗賊集団などは単純に「やりたい放題」を求めてファラリスを信仰している。ファラリスはいずれに対しても等しく恩恵を与える。 アレクラスト大陸では、ファラリス教団が建国に寄与した中原の「混沌の王国」ファンドリアがファラリス教団の根拠地となっている他、西部諸国のドレックノール、ロードス島のマーモ帝国などでも禁教にはなっていない。また表向き禁教とされているとしても、例えばロマールの奴隷階級のように制度として抑圧や拘束の対象となっている人々から、「抑圧からの解放神」として信仰を得ている事例もある。 信者達は死後、魂が闇に溶ける、魔界の魔神(デーモン)に転生する、虚無界に堕ちて消滅する、などいくつかの説があるが定かではない。「死は最後の、究極の自由である」と表現した闇司祭もいる。
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