ケイオスランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 08:37 UTC 版)
アレクラスト大陸の西にある大陸。「混沌の地」と呼ばれ、大陸の北部は混沌を司る存在(あるいは混沌そのもの)であるジャカオに飲み込まれつつある。ジャカオを信奉する混沌の勢力と、神話の時代に他の神々が混沌から逃げ去った後も唯一この地に踏み留まってジャカオと戦った「バルキリーの女王」を信奉する氏族との間で争いが続いている。それ故に六大神を始めとする他の神々は、混沌から逃げた存在であるため信仰の対象とされていない。 創世神話では、西の果てにある「水の門」が閉じられて世界創造が完成する前に神々の大戦が勃発し、結局「門」は閉じられずに終わったとされているが、西方に位置するケイオスランドで混沌からの干渉が強いのは、このことと関係があるのかも知れない。 古代王国時代には版図に含まれていた模様で、アレクラスト大陸と同様の遺跡が存在する他、「凶主」という名で古代の魔術師が伝承されている。今日では失われた混沌魔術の発祥に深く関わっていたと思われるが、魔法王国崩壊と共にその記録も失われた。 長らくアレクラスト大陸の住人からは忘れられた存在であったが、新王国歴501年にベルダイン王リカルド・ハディスが派遣した「混沌の地」遠征隊がケイオスランドに到達したことで、様相が大きく変わる。冒険者出身の騎士プライア・ウルグを隊長とする遠征隊は到達直後に船を失い、現地のオークレイ氏族との争いや侵攻してきた混沌の勢力との戦いで多くの犠牲を出しながら、ついに最初の村(十一番目の子供:イレブンスチャイルド)を確保することに成功する。そしてマーファの司祭マリク・ポストが、「リターンホーム」により唯一アレクラスト大陸への帰還を果たす。それから3年後、マリクがケイオスランドで体験した出来事を纏めた“帰還者の手記”を発表したことにより、広くケイオスランドの存在が世に知られるようになる。その後、満を持して航路図が発表されると、様々な理由で新天地を求める人々がベルダインに集まり、海路でケイオスランドへ向かうことが可能になった。 また、“墜ちた都市”レックスの遺跡でケイオスランド北部の都市ゾディークに通じる「移送の扉」が発見されたが、発見した冒険者達の手によって直後に破壊されてしまった。これ以後、新たな「移送の扉」は発見されておらず、ケイオスランドへ行くには海路が唯一の方法となっている。 なお、この地でマイリーの神官が神に祈ると「女王」が答えるという深刻な事態に遭遇するが、他の神々については大陸と特に相違点は見られない。
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