六大課
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 22:22 UTC 版)
「五術」すなわち「命・卜・相・医・山」という分類は、機能的な分類方法であり、これを方法論的に分類したのが、「六大課」、「三式」「三典」という項目である。 「六大課」とは、「三式」と「三典」を合わせた言い方であり、「五術」のなかでも学問分野と認められたもの、特に「四庫全書」に収められているものを指す。 「三式」とは「太乙神数」「奇門遁甲」「六壬神課」という三つの五術体系のことであり、「太乙神数」を「天式」、「奇門遁甲」を「地式」、「六壬神課」を「人式」といい、「天・地・人」が揃うことから「三式」という[要出典]。いずれも古くからその名を知られる術数である。「天式」とは「天時」を得ること、「地式」とは「地利」を得ること、「人式」とは「人和」を得ることであり、特に「風水」において「三式」が重用され、それぞれ「太乙風水」、「奇門風水」、「六壬風水」という[要出典]。 「三典」とは「河洛易数」「星平会海」「宿曜演禽」という三つの五術体系のことであり、「河洛易数」を「上典」、「星平会海」を「中典」、「宿曜演禽」を「下典」という[要出典]。 これら、「三式」と「三典」を合わせた六種の五術体系を「六大課」という[要出典]。例えば「太乙神数」は特に「測局」が有名だが、「太乙命理」「太乙占卜」「太乙風水」など「命・卜・相」が揃っており「五術体系」といえる。「奇門遁甲」や「六壬神課」も同様である。ただし、医と山については、必ずしも体系ごとに独自の記号類型化をしないものもある。 「六大課」以外の五術体系はほとんど存在しないが「紫薇斗数」だけは一応「命・卜・相」を揃えているので「宿曜演禽」に代えて「三典」に含める場合もあるが、「紫薇斗数」は「四庫全書」に収められていないため、公式には「典」と認められない。他に、命の「鉄板神数」、風水の「三元派」「三合派」「玄空派」など、「六大課」以外の方法論がある。 張明澄によれば、「五術」と「六大課」は、もともと同じものを別の角度から分類しなおしただけであり、「六大課」を知らなければ「五術」を知ることはできないという[要出典]。明澄派の「五術」は「六大課」全科目を網羅しており、非常に稀有な門派と言える。
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