秩序の神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/26 18:24 UTC 版)
神々は度々集まっては会議を開くが、その開催場所が上述のようにエンリルの神殿エクル内にある聖所「ウブシュウキンナ」であったとされる。会議はアヌ主催で開かれ、「運命を決する7柱の神」によって進行し、「採決。アヌ神とエンリル神の命令」の結びで決議される。この際の決定事項はトゥプシマティに書き込まれ、「エンリル権」なる権限を遣ってエンリル自身が執行した。 ここでいう秩序とは一般に「メ」を指す。メは「神の掟」「太古から神々によって定められた規範」であり、アヌやエンリルの管轄であったというがエアが司るものでもあり、エアの神殿名を取って「エリドゥの掟」とも呼ばれていた。「メ」は神々が掌握する秩序として神話世界の根底に位置し、その絶対的な効力が発揮され人々の生活を律していたとされる。
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