八将陣・キョム
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「ジンキシリーズの登場人物」の記事における「八将陣・キョム」の解説
黒将(こくしょう) 声 - 浪川大輔(テレビアニメ版) 搭乗機:モリビト1号→モリビト1号エクステンド、キリビト・コア(テレビアニメ版) 黒き仮面で素顔を隠してベネズエラ政府の影で暗躍していた謎の人物。血続。八将陣の統率者。 日本刀を携え、小河原現太と互角の卓越した剣技を見せるその正体は日野白矢。現太に隠されたかつての自分の人機モリビト1号を奪取し、テーブルダストを占拠するためにベネズエラ政府を利用していた。血続として優れた人機操縦能力を有しており、大出力の血塊炉を持つ戦闘用人機・モリビト1号で、モリビト2号に乗る青葉達に圧倒的な実力を見せ付ける。 青葉との最初の対決では、青葉&ルイのモリビト2号、両兵&南のナナツーウェイ、勝世&広世のトウジャCXによる人機三体がかりの攻撃すらあしらい、リバウンドプレッシャー、ファントムを使いこなして、モリビト2号以外の人機を行動不能にした。 また黒将は血続として先んじて、アルファーを習熟して用いている。通信機として使う、剣による斬撃に「力」を加え遠距離のものを攻撃する、接触した相手に電撃を放つ(旧・エクステンドではシバもこの技を見せた)などの能力を見せ、血続が異能として戦闘に特化した姿を体現する。 モリビト1号の血塊炉の影響で不老となっており、外見と声は13年前と変わっていない。少年の姿を保っている彼ではあるがその実、津崎青葉の本当の父親である。人機に取り込まれ、数々の凶行を犯す彼はまた催眠術を使うことができ、人の心の暗黒面に付け入り広世を操った。 青葉たち三体の人機との戦いでは終始優勢だったものの、最後に青葉が放ったファントムを上乗せしたモリビト2号の渾身のパンチと相討ちとなり撃退される。 その後はアンヘルの前から行方を眩ませるが、キョムと共に世界に死と破壊をふり撒く侵攻の準備を着々と進めてゆき、八将陣を率いてその悪意の権化としての姿である1号機と共に再び青葉の前に現れる。 テーブルマウンテンでの青葉・両平との決戦ではモリビト1号でテーブルダストを消滅させるなど常識を超えた力を見せ、機体はモリビト2号エクステンドに対抗してモリビト1号エクステンドとなったが、「命」と「信念」を燃やす2人の力の前に倒された。 シバ 声 - 平松晶子(テレビアニメ版) / いねむりすやこ(ゲーム『リザレクション』) 搭乗機:ブラック=ロンド、モリビト1号(テレビアニメ版) 八将陣の一人である少女。ブラック=ロンドを駆り空中ファントムを披露して両兵のモリビト0号を翻弄するが、「命の力(エクステンドチャージ)」を発動させた0号に敗れる。 津崎静花となんらかの関係がある。1991年(旧・エクステンド) 搭乗機:キリビト・コア 青葉に似た外見を持った少女。性格は正反対で奔放的。八将陣のリーダー。 両兵と渡り合うほどの剣技の達人として登場。アルファーを操るなど血続としての能力を持つ。 八将陣に好き勝手な命令をしているが、ジュリからは命令を遂行する代わりに試験問題の作成を頼まれたこともある。 テレビアニメ版では赤緒を暗黒面に取り込むために執拗に挑発する。その一方で、青葉の回想において彼女とシバが対面するシーンがあり、シバを見た青葉は面影が静花に似ていることに驚愕している。 『JINKI:EXTEND コンプリート・エディション』3巻では、右目を赤緒によって刺され失明したことが新たに描き下ろされた最終話にて明かされた。 リレイション 右目に透けているタイプの眼帯を着けている。最終話でハマドの意識を両兵の身体に移して赤緒をレイプさせた。 バルクス・ウォーゲイル 搭乗機:O・ジャオーガ 顎鬚をたくわえた大柄の男。武骨な威丈夫。戦い、生き方に強固な哲学を持ち、青葉に少なくない影響を与えた。 テーブルダストへと向かう青葉の空神モリビト2号を阻むために現れた八将陣五人のうちの一人。そのテーブルマウンテンでの戦いでは陣頭指揮を取っていた。 消耗したジュリ(後述)、マージャを撤退させモリビト2号との一騎討ちに望み、空中ファントムを使いこなして追い詰めるが「命の力(エクステンドチャージ)」を発動させたモリビト2号=青葉に敗れる。1991年(旧・エクステンド) 搭乗機:O・ジャオーガ アンヘルの前に強敵として立ち塞がった。モリビト2号操主・赤緒に闘いに望む信念を芽生えさせる。 赤緒に敗れてからは八将陣を辞め、どういう経緯か野球選手に転職し外人打者として阪神レオポンズに球団入りしている。 ハマド・アランドラ 搭乗機:K・マ 褐色の肌で頭にターバンを巻いた男。 テーブルダストへと向かう青葉の空神モリビト2号を阻むために現れた八将陣五人のうちの一人。八将陣の人機5体がかりをも退けるモリビト2号が初めて放ったリバウンドプレッシャーによって撃破される。1991年(旧・エクステンド) 搭乗機:K・マ 布帯を自在に操り武器とする。慇懃な言葉遣いとは裏腹に、女性を切り刻むことに悦びを見出す屈折した性格。黒将ほどでないが催眠術が使える。 バルクスが捕らえた赤緒のRスーツを溶かすため、彼女をセシル(後述)の作った溶液で満たした水槽に入れ水責めに等しい仕打ちを与え全裸にするなど、そのサディスティックぶりを発揮した。 その後、カリスと組み兄を思慕する川本さつきの心につけ込んで催眠術をかけ追い詰めるも、両兵、赤緒、そしてルイら仲間に支えられるさつきに敗れる。 リレイション 搭乗機:グルーク 過去の戦闘で負傷し植物状態となっていた。しかし、ハイアルファーの力で水中用人機・グルークを操り、天号に乗る蒼旗、エルニィをハイアルファー能力「メメント・マトリクス」の罠に捕らえる。エルニィの過去の記憶を改竄し思い出を失わせようとするも、彼女の祖父・立花相指の思いを継ぐ蒼旗に阻止され、天号との戦闘の末、倒される。 その後も植物状態のままだったが最終話でシバに両兵の身体へと意識を移され、Rスーツを溶かされて拘束されていた赤緒をレイプした。 なお、「アランドラ」の姓は9話で明かされた。 カリス・ノウマン 声 - 岩田光央(テレビアニメ版) / 風見トーリ(ゲーム『Re:VISION』) 搭乗機:バーゴイル・シザー テーブルダストへと向かう青葉の空神モリビト2号を阻むために現れた八将陣五人のうちの一人。血続であることが分かっている。褐色の肌を持ち、顎の右に傷跡がある。 母親から虐待を受けていた影響で女性に恐怖感を抱く気弱な少年だったが、八将陣となってからは好戦的かつ女性を嗜虐の対象と見る性格に豹変した。八将陣となる前にベネズエラ軍の施設で操主としての訓練を受けていたことがあり、その時ルイと出会っている。 テーブルマウンテンの地形を知り尽くす青葉=空神モリビト2号の新兵装である左腕のガトリングガンで血塊炉を破壊され敗れる。1991年(旧・エクステンド) 搭乗機:バーゴイル・シザー 巨大なカマを武器とする強化人間。コーヒーに砂糖を大量に入れる甘党。口の右下にピアスをし、左肩から腹部、左腕、背中に亘ったトライバル系の刺青(もしくはそれに似た模様)を持つ。 その性格ゆえにルイやさつきに暴行をはたらくも未遂に終わり、バーゴイル・シザーやハマドのK・マでルイ、さつきのナナツーマイルド、ライトに前にはだかるがことごとく撃破される。 リレイション 搭乗機:シックス・ナイド さつきを拉致し、ハイアルファー「ダブル・ワン・ライフ」の力で数多くの並行世界の彼女をコピーしてハーレムを作っていた。コピーの内何人かは自身の配下としていたが、ハイアルファーの発動条件の制約もあり、さつき本人には手を出していない。 ビットウェイから与えられたシックス・ナイドを駆り、紳士的な態度の演技をしてアンヘルの前に現れる。蒼旗とJJが駆るモリビト天号と対峙した時に本性を現し、頭部に据え付けたユニットにさつきを封じ込めていることを利用して天号を追いつめる。しかし最終的には蒼旗達の怒りを買い、ハイアルファーの力で違う場所へ飛ばされると同時に自身の体が女体化し、そこへ居合わせた暴漢によってレイプされるという自業自得な末路を迎えた。 ジュリ 搭乗機:CO・シャパール テーブルダストへと向かう青葉の空神モリビト2号を阻むために現れた八将陣五人のうちの一人。女性。バルクスに好意を寄せている。 CO・シャパールのトリッキーな攻撃でモリビト2号を翻弄するが、左腕を破壊されバルクスの判断で撤退させられる。 しかしやはりバルクスのことが気になり引き返したのか、青葉に倒された彼のO・ジャオーガを1号機の攻撃で消滅するテーブルマウンテンからCO・シャパールで助けだしている。1991年(旧・エクステンド) 搭乗機:CO・シャパール 鞭を武器として使いこなす八将陣の一人。 赤緒の通う高校に「八城ジュリ(やしろジュリ)」の名で教師として勤務しており、赤緒のクラスの担任を受け持つ。男子生徒から姐御肌の性格とキツそうな外見からか「女王バチ」というアダ名で呼ばれている。教師としては有能なようでその授業はよく分かるらしく、それゆえになおのこと赤緒は敵であるはずの八将に授業を受ける状況にくやしがっていた。 シバの密命を受け、マージャ(J・ハーン)と彼を影で操るセシルの動向を探っている。 リレイション 現在はビットウェイと行動を共にしているようだが、詳細は不明。 Re:VISION 原作とは異なり赤緒が攫われる以前から教師として柊木台学園に潜入しており、意外と普通に、しかも熱心に教師をしている様子が見られる。 ヤオ 搭乗機:トーキン・フゥ 仙人のような風体の老人。小河原現太とは見知った間柄で、テーブルマウンテンで会ったときには被り笠に煙管、着物といった出で立ちだった。眉毛は無くカエルを髣髴させるひしゃげた面相をしており、耳朶が尖っている。 現太を黒将の許へと導いたり、人機に取り込まれた両兵が殺そうとしたシバを救い、両兵の手が血で汚れるのを寸手で阻止するなど、何らかの形で小河原親子に関わっている。友次とも面識があるようだが、詳細は不明。1991年(旧・エクステンド) 八将陣の一人。コンクリートをも貫く護符(紙)を武器とし、相手の声を発せられなくするなどの術を使う。皮膚の色は明らかに普通の人間とは違い、その正体は謎。人相は1988年との違いはないが、こちらは笠を被っておらず中国の道士風の帽子と服装に首から下げる数珠、メガネを着用している。 ある日、両兵のホームレス仲間の内に何食わぬ顔で混ざっていた。八将であるがゆえに両兵と対決するが、追い詰めた両兵を故意に逃がしたり追おうとするカリスらを足止めしたりとその行動は予測がつかず、敵であるのか味方であるのかはっきりしない。うやむやのうちに両兵とは柊神社の社務所の屋根で将棋を指し合ったり、酒を飲んだりする仲となっている。 リレイション 蒼旗の夢の中に人機トーキン・フゥが現れ「涙の死々壺」を託した。蒼旗に語りかけた人機の操主はヤオであると思される。 マージャ(J・ハーン:ジェイ・ハーン) 声 - 黒田崇矢(テレビアニメ版) 搭乗機:ゴルシル・ハドゥ その顔は仮面のようにも見えるが、人とは違う異形がその素顔。 テーブルダストへと向かう青葉の空神モリビト2号を阻むために現れた八将陣五人のうちの一人。 射出したゴルシル・ハドゥの腕を廃棄してモリビト2号を押さえ追い詰めたが、そのため戦闘能力がなくなったと判断したバルクスに撤退させられる。1991年(旧・エクステンド) 搭乗機:ダークシュナイガー メルJ・ヴァネットの義理の兄、J・ハーンと同じ姿で現れる。マージャはセシルの手によって造られた人造人間で、J・ハーンの姿となった際、その記憶をも受け継いでいることが劇中で仄めかされている。 メルJのシュナイガーとの決戦で空中ファントムを使いこなして苦しめるが、両兵と共にファントムを上乗せした「捨て身ではない」アンシーリーコートを放ったメルJに敗れる イール 搭乗機:キリビト・ザイ(キリビト・コア) “リレイション”から登場。 キッサと共にキリビト・ザイを操り、赤緒とエルニィが搭乗するブロッケントウジャを撃墜した。赤緒を捕えて弄り殺そうとするが、駆けつけた蒼旗、両兵のモリビト天号に阻まれる。助け出された赤緒が加わったモリビト天号と戦うも、黒い波動を吸収して「ハイアルファープレス」を「発動(バーン)」した天号に敗れる。容赦なく無抵抗の人間をいたぶる性格だが、天号の放ったリバウンドフォールを受けたキリビト・ザイからコアを分離して、強化武装モジュールに搭乗するキッサを身を挺して庇い、機体ごと消滅した。 キッサ 搭乗機:キリビト・ザイ(強化武装モジュール)→ビショッグ “リレイション”から登場。 イールを「お姉さま」と呼ぶ。いたぶられる赤緒の悲鳴に興奮するなど、イール共々倫理観を持ち合わせていない。モリビト天号との戦いに敗れた後もビッグナナツーを追い、人機・ビショッグを駆り再度襲撃する。蒼旗をイールの仇と狙うが、蒼旗によって海に墜落させられ、ビショッグのハイアルファーを奪われる。最終的には蒼旗の人柄を認め、次なる敵の存在を示唆して消滅する。 さつきによく似ているのもそのはず、実はカリスによって生み出された並行世界のさつきである。身長はさつき本人より低い。
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