メインパーティキャラクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:55 UTC 版)
「ファイナルファンタジーVIII」の記事における「メインパーティキャラクター」の解説
今作にて名前変更可能なキャラクターはスコールとリノアだけであるが、これはプレイヤーに対しての配慮とのこと。「声」は、アーケード版以降の担当声優、「演」は、PS版発売当初のモーションアクターの担当俳優または担当声優。 スコール・レオンハート(Squall Leonhart) 声 - 石川英郎(『キングダム ハーツ』『ディシディア ファイナルファンタジー』『ワールド オブ ファイナルファンタジー』) / 演 - 天尾俊治、中村正人(アクション) 年齢17歳 身長177cm 誕生日8月23日 血液型AB型 本作の主人公。バラムガーデン所属のSeeD候補生。ガーデン生徒No.41269。武器としてガンブレードという、ガントリガーが付いた剣を使用する。無口・無愛想・無表情な上、常に他人と距離を置いた姿勢をとるクールな青年。ただ、ガーデン内の成績はトップクラスで、彼に一目置く者も少なくない。サイファーに一方的にライバル視されており、額の傷はサイファーとの(実質は真剣勝負)訓練でつけられたもの。 かつて孤児院にいた時に、実の姉のように慕っていたエルオーネが突然自分の前からいなくなってしまった寂しさに起因するトラウマから、他人に対して心を開く事を極端に恐れるようになってしまい、「他人に頼らなくても一人で生きていける」ことを目指すようになった。5歳の時にサイファーと共にバラムガーデンに入学しており、過去の記憶はG.F.によって失っていたものの、そのような過去からか他人を思いやるほどの心的余裕がなかった(プレイヤーの任意行動だが、些細な頼まれごとを引き受ける面はある)。リノアとの出会いや魔女イデアとの戦い、自身が出会う人々の姿に触れていくのを機に、徐々に仲間を信じる気持ちや無謀な行動も辞さない熱さを見せるようになる。キロスやウォードによれば、スコールは母親によく似ているとのこと。 いつも身に着けているライオン をあしらったシルバーの首飾りと指輪は彼の孤高の意志と強さの象徴であり、ガンブレードにも同模様の刻印が施してある。ライオンにはグリーヴァという名前が付けられている。今や扱いづらいことで前線ではほぼ使われなくなったガンブレードを扱うのも彼の強さへの拘りである。 キングダムハーツシリーズにも登場。年齢、容姿、更に名前(本名は同じだが「レオン」と名乗っている)も変更され、主人公の兄貴分のキャラクターとして描写されている。『KHII』では『FFVII』の主人公クラウドと共演を果たした(1作目ではコロシアムでの対戦時のみ)。 『ディシディア ファイナルファンタジー』にもコスモス側の軍勢として登場した。 『チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜』にも操作キャラクターとして登場。 リノア・ハーティリー(Rinoa Heartilly) 声 - 花澤香菜(『ディシディア ファイナルファンタジー (アーケードゲーム)』) / 演 - 青木まゆこ、浅井星光(アクション) 年齢17歳 身長163cm 誕生日3月3日 血液型不明 本作のヒロイン。ティンバーの反ガルバディアレジスタンス組織「森のフクロウ」の中心メンバー。チャクラム状の武器を腕のシューターで撃ち出す「ブラスターエッジ」と呼ばれる装備で戦う。 明るく勝ち気で人懐っこい性格。しかし思ったことを躊躇わず口にするため他人と衝突してしまったり、自らの理想を追うあまり少々無理をしてしまうこともしばしばである。メインキャラクターの中では唯一孤児院の出身ではなく、父親はガルバディア軍の事実上の最高実力者であるカーウェイ大佐だが、独裁的な国政関係者に関わり粛清に携わる父親への反発から数年前に家を飛び出し、今は母親の旧姓である「ハーティリー」を名乗っている。 サイファーとは知り合いであり、本編開始1年前までは交際関係にあったようだが、「私は恋してたけど、あいつはどうだったんだろ」と語るなど、実際は曖昧な関係だった様子。本編1年前の夏に破局してからは既に吹っ切れている。 その伝でシド学園長にSeeD派遣を依頼するべくバラムガーデンを訪れ、スコールと出会う。後にティンバーにやってきたスコール達とクライアントとして関わり、ガルバディア軍による森のフクロウのアジト掃討に伴ってレジスタンスのメンバーが散り散りになった後も、ほぼ成り行きに近い形でスコール達と行動を共にするようになった。スコール達に同行してから、傭兵のSEEDと一般人な自分の立場も加味しながら自身が置いていかれて彼らが戦いで倒れてしまうかもしれない事に不安を覚え、また彼らの互いに離れないために守り合う決意の強さを聞き、必死に追いつき共に闘う決意を持つようになる。また、自身に訪れる窮地からスコールに何度も助けてもらったことにより、想いを寄せていくようになり、その時に彼が何気なく発したある言葉が切っ掛けで恋愛感情を自覚するようになる。 ガルバディアガーデンでのイデアとの決戦の後は、なぜか意識不明となって目覚めなくなるが、実は魔女の素質があった上に、イデアの力を無意識のうちに継承して「魔女」になってしまい、アデルに近づくチャンスを狙っていたアルティミシアに操られてしまっていた。さらに後にアデルの力も継承してしまう。自身が内包している魔女の恐ろしさを十分理解し、怖さと別れに涙しながら魔女に利用されまいと自ら封印の道を選ぶが、リノアを取り戻したいというスコールと仲間たちの手で救出され、彼らになくてはならない存在であることを感じていく。 彼女のキャラデザインは野村哲也であるが、『ファミ通』のインタビューによればシナリオ担当の野島との連絡ミスで、当初予定していたキャラとは違うものになっていたとのこと。この時野村は「リノア語録」とよばれるノートを作成し、野島に渡していたが捨てられた。彼女の独特なセリフの一部は、野島の知り合いの外国人の娘の話し方がモチーフである。 キスティス・トゥリープ(Quistis Trepe) 声 - 沢城みゆき(『ワールド オブ ファイナルファンタジー』、『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』) / 演 - 本山夏子 年齢18歳 身長172cm 誕生日10月4日 血液型A型 バラムガーデン所属のSeeD兼教官。教員No.14。武器として鞭を使用する他、敵の技を覚えて使用する「青魔法」の使い手でもある。才色兼備の女性で、ガーデン内にファンクラブもできるほどの人気者。 誰にでも分け隔てなく接するが、悪く言えば十分な厳しさがなく、それが後述の教員剥奪の遠因でもあった。 15歳でSeeDとなり、17歳で教員資格を得る程の秀才だが、それ故に挫折には不慣れで苦悩することも多い。物語序盤で、教え子にあたるサイファーのSeeD実地試験での命令違反により、指導力不足として教員資格を剥奪され、以後は通常のSeeDとして活動することとなる。それでも教師であった頃の名残からか、時折仲間たちに「先生」と呼ばれている。「スコール研究家」を自称し、スコールの言葉を先読みしてからかうことが多い。 彼女もスコールたちと同じ孤児院の出身。引き取り手が見つかったものの結局その家とは上手くいかず、10歳の時にバラムガーデンに入学している。入学した直後は同じ孤児院にいたスコールやサイファーの事に気付いていたが、G.F.によって徐々に幼少時の事を忘れてしまっていた。孤児院の記憶を思い出してからは、スコールやサイファーに対する感情は、恋人や教師としてのものではなく、弟を思う姉のような気持ちによるものだったことに気づき、後にスコールに対してそのような立場から叱咤激励を行う。 ゼル・ディン(Zell Dincht) 声 - 杉山紀彰(『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』) / 演 - 森田成一、千代森光治(アクション)、蘭田法拳(アクション・バク転) 年齢17歳 身長168cm 誕生日3月17日 血液型B型 出身地バラムでは「暴れん坊ゼル」と呼ばれていたほどの、やんちゃで熱血なSeeD候補生。小柄ながら鍛え上げられた高い格闘能力を持ち、戦闘ではグローブを着用してのパンチを得意とする。優秀な軍人だった祖父に憧れ、13歳でバラムガーデンに入学した。SeeD実地試験ではサイファーが班長となっているB班に入れられて、同班のスコールと共にサイファーの暴走に振り回されながらも、何とかスコールと共に合格してSeeDとなった。 ガーデンでは校則違反の常習者で風紀委員にマークされており、サイファーからは「チキン野郎」と馬鹿にされている。その反面、様々な情報に精通している「物知りゼル」でもあり、その情報通はスコールでさえ本当に関心する程。また手先が器用で、見本があれば複製品の指輪を作ることができる。学食のパンに強い憧れを抱いているが、パンの人気は凄まじくすぐに売り切れてしまうため、いまだに口にしたことはない。 彼もまたスコールたちと同じ孤児院の出身で、幼い頃にバラムに住むディン夫婦に引き取られた。G.F.によって自分がディン夫妻の本当の子どもではないことを忘れていた為、記憶を取り戻した後は少々ショックを受けるが、それでも変わらずに実の両親のように慕っている。幼少期は泣き虫で、よくサイファーに「弱虫泣き虫ゼル」と馬鹿にされていたようである。そのせいか、現在でもサイファーからは「チキン野郎」と馬鹿にされ続けていた。 セルフィ・ティルミット(Selphie Tilmitt) 声 - 青木まゆこ(『キングダムハーツ』、『ディシディア ファイナルファンタジー (アーケードゲーム)』) / 演 - 清水美由紀、浅井星光(アクション) 年齢17歳 身長157cm 誕生日7月16日 血液型B型 バラムガーデンと親交が深いトラビアガーデンから、SeeD実地試験を受けるためにバラムにやって来た転校生。武器として「ヌンチャク」を使用する。SeeDの実地試験では伝令として各地を駆け回り、本来の担当とは全然違う場所にいた場所にいたスコールたちを探し出して無事任務を果たす。そのかいあってスコールやゼルと共に合格してSeeDになった。 マイペースな元気娘で、ゼルすら凌ぐ行動力の持ち主。転校して早々に空位であった学園祭実行委員になる。頭の中では常にトラビア弁(関西弁に似た方言)で物事を考えている。天真爛漫さとは裏腹に根はしっかり者で、トラビアガーデンがガルバディア軍のミサイル攻撃で壊滅し、多数の友人が犠牲になったことを知った時も仲間の前では悲しむそぶりを見せなかった。だが、亡き友人たちの墓前では泣きながら自分たちの夢を叶えたことを報告していた。 スコールたちと一緒にいた孤児院から出た後は、トラビアガーデンに入学している。トラビアガーデンではG.F.の使用は禁じられているが、セルフィが12歳の時に行われた実地訓練で倒したモンスターがG.F.だったため、しばらく無断でジャンクションした結果、孤児院にいた時の記憶を失っていた。 スコール同様キングダムハーツシリーズにも登場している。 アーヴァイン・キニアス(Irvine Kinneas) 声 - 平川大輔(『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』) / 演 - 加瀬一郎 年齢17歳 身長185cm 誕生日11月24日 血液型A型 ガルバディアガーデンの生徒なので、SeeDではない。自称「ガーデン一の狙撃手」で、戦闘ではショットガンを扱う。バラムガーデンとガルバディアガーデンの合同任務であった「魔女暗殺計画」の狙撃手としてスコールたちと関わり、以後成り行きで彼らと行動を共にするようになる。カウボーイ風のラフな服装や、女の子を見ると片っ端から口説くなど、軽薄な口調・態度が多いが、それは本来のナイーヴな性格を隠す為のもの。 スコールたちと同じ孤児院にいた孤児だったが、スコールによれば「(アーヴァインのことは)よく覚えていない」とのこと。孤児院から出た後はガルバディアガーデンに入学し、スコールたちと再会するまでG.F.を使った事が無かった為、彼等が失った幼少時の記憶を唯一人覚えていた。そのため「魔女暗殺計画」での暗殺対象である魔女イデアが、かつての「ママ先生」である事も知っていたため、作戦決行時には魔女イデアを殺すという事の重大さと、ママ先生を殺す事への躊躇いから極度の緊張に襲われていた。Disc2中盤でリノアが仲間が先行して倒れてしまう不安を打ち明ける中、アーヴァインも自らが抱えていた不安とともに覚えていた過去を皆に打ち開け、同じ不安を持つ一同の結束を強める。魔女イデア=ママ先生と戦うことへの迷いを吹っ切った後は、気後れする面はあまり見られなくなり、パーティのムードメーカー的存在となる セルフィには幼少の頃から好意を抱いており、後々口調もそれとなくセルフィに似てくる。野島によると無意識のうちに口調を似せてしまっているとのこと。当時は地味な性格だったらしく、スコールは記憶を取り戻した後もアーヴァインのことは思い出せなかった。ちなみに、劇中でも何度かスコールに存在やセリフを忘れられている。
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