(株)ガンダイ
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昭和25年設立。玩具、模型、文具、生活用品などの製造販売を行っている。中でもホビー事業に力を入れており、キーチェーンゲーム『たまご野郎』は爆発的売り上げを記録し、社会現象となった。企業序列13位。拳願仕合通算戦績997勝599敗。 拳願絶命トーナメントでの賭けにより、『ケンガンオメガ』では岩見重工派閥の傘下に属している。 関林 ジュン(せきばやし ジュン) 声 - 稲田徹(ドラマCD・Webアニメ) / 山根雅史(『ダンベル何キロ持てる?』) デスマッチから本格プロレスまで何でもこなす、超日本プロレスの不動のエースであり、表格闘技界のビッグネーム。「ジュン」はリングネームで、本名は「関林純平」。通称は表でのキャッチコピーでもある『獄天使』。38歳。プロレス以外の全ての格闘技を下に見ており、他の闘技者を「一般人」と称してはばからない。 拳願仕合に参加する闘技者でも5指に入る実力者であり、超人的なタフネスとパワーを誇る。いかにも悪役プロレスラーといった恐ろしげな風貌をしているが割と社交的で、ファンの期待を裏切れない男。素の状態では物腰も柔らかく、解説も非常に丁寧。大飯食らいの大酒飲みだが、甘い物も好き。常識人であり、食事マナーの悪いコスモを窘めることもある。料理も得意で世話焼きなので、若槻からは「田舎の婆ちゃんみたいな奴」と評されている。一方でネーミングセンスが悪く、パクりに走りがちなのが欠点。 現在でこそ社交的だが物心付いた頃から祖母と2人暮らしで両親の顔を知らず、中学時代はかなり荒れた生活を送っており、15歳で超日本プロレスに入門した。入門初日に当時の社長・馬場道山に喧嘩を売るも返り討ちにされるが、過酷な練習メニューをこなすうちに目をかけられ、半年後に「獄天使」のキャッチコピーと「関林ジュン」のリングネームを与えられた。それ故自分を変えてくれたプロレスと馬場道山への敬愛は強く、馬場道山が死去した際にも彼の言葉に従い葬儀には参列せずに道場での鍛練を続けていた。 「格闘技者には痛みから逃れる『権利』があるが、プロレスラーには攻撃を受けきる『義務』があるのみ」という持論から、相手の攻撃を一切ガードしない主義。しかし、それを補って余りある耐久力と中年とは思えない体力を持ち、王馬の激しい打撃を喰らってもほとんどダメージを受けなかった。体重差が2倍以上の春男にぶつかっても一方的に転ばせ、かつ片手で引っ張って軽々と立たせるという怪力の持ち主でもある。得意技はアルゼンチン・バックブリーカーで、他にも裏投げや逆水平チョップなど、豪快で渋いプロレス技を使用する。滅茶苦茶なフォームから力任せに放たれる打撃の威力自体は見た目ほど高くないが、相撲の張り手に近いプッシュパンチは格闘家の「突き」以上の「重さ」があるので、重心ごとはじかれるが故にかわし難く、体重差20キログラム近いとはいえ100キログラムを超す巨漢のムテバでも踏ん張るのは難しい。逆水平チョップは巨漢レスラーを一撃で昏倒させ、蹴りは体格差があったとはいえ王馬をサッカーボールのように軽々吹き飛ばすほど。「3次元の戦い」にも慣れており、壁を利用するダイビング技のような立体的な技も使いこなす。 プロレスラーらしくマイクパフォーマンスも得意で、仕合中にも巧みな話術を使う。また闘技者である以前にエンターテイナーであることを自負しており、王馬戦では相手のラッシュをわざと受け、鬼王山戦ではわざわざ登場順を変更させ大銀杏を結って登場するなど様々な手で観客を楽しませる。 王馬に対する乃木からの最終試練として対戦が決定。その圧倒的な打たれ強さとパワーで終始王馬を圧倒するが、気管を潰されることにより脳への酸素の供給を絶たれて失神、敗北する。しかしその直後に、負けを認めつつもさもダメージがなかったかのように立ち上がっており、敗北してもなおその頑丈さを示す結果となった。 その仕合の勝敗によって開催が決まった拳願絶命トーナメントにも、「お前以上の闘技者に心当たりがない」ということでそのまま選手としてガンダイ社長に任命される。 トーナメント1回戦で鬼王山と対戦。一方的に攻められ内臓や左膝に大きなダメージを負うも、最後まで相手の攻撃を一切回避することなく受け切り、必殺の「激旺」を返されて膝をついた鬼王山をパワーボムで昏倒させ、信念の差により辛くも勝利を収める。鬼王山戦後に仕合を見て感化された春男を弟子にした。 2回戦はリザーブ枠の制度を利用して、マーヴェラス・セキと選手交代した。 東電によるクーデターの際は、医務室で負傷者たちの中心となって守護者と戦う。 『ケンガンオメガ』でも現役で、金田に連れられて超日に来た光我に新入りたちに課しているスパルタ訓練を受けさせた。筋の良さから、「本当に入門しないか」と内心で思っている。対抗戦出場選手の候補だったが、ホセが煉獄の試合で重傷を負い、興行の穴を埋める必要が出た為、春男と共に対抗戦への参加は辞退する。その代わり、対抗戦までの3ヶ月は光我を全力でバックアップすることを表明した。 モデルは関本大介・岡林裕二・"黒天使"沼澤邪鬼・葛西純の4名。 『ダンベル何キロ持てる?』の回想シーンでも登場。また、第111話では「マーヴェラスからの紹介」という形で道場見学に来たひびきたちを鍛える。マーヴェラス・セキ 関林の盟友で、彼が「魔界から召還した」極悪非道のデスマッチレスラー。通称『地獄』。道化師のような白塗りの顔と、両頬に書かれた「獄天」の文字が特徴。関林とはファイトスタイルも異なり、「プロレスってのはバレなきゃ何してもいい」と嘯いて、鼓膜の破壊などの過激でインパクトの強い技を使い、「怖いプロレス」と称する。 活動期間は1年で、次々に過激なデスマッチを実行し、超日リングを恐怖のどん底に叩き落とし、2年前に行われた蔵地との「蛍光灯1万本マッチ」を最後に「魔界へ帰還」したが、拳願絶命トーナメント2回戦にてリザーブ枠を行使し、関林に代わって仕合に出場。対戦相手のムテバに対してプロレスの流儀で攻め立て、急所攻撃を安全に受けて両耳の鼓膜を破壊し聴力を奪うなど一時は圧倒していたが、相手の演技に騙されて自身も両耳を潰され、目つぶしを警戒していた時に虚を突かれて心臓を止められる。破壊された耳が治療可能であったことからムテバが「心臓抜き」に手心を加えており、そのおかげで直後に立ち上がり最後の力で渾身のボディースラムを繰り出したものの戦闘不能となり敗北した。 『ダンベル何キロ持てる?』第111話にも登場。ひびきたちに「設定」を連呼されて困惑したものの、ファンサービスを忘れない人の良さを見せつける。 使用武術・プロレス 主な技術 受け返し 「プロレスにガードはない」という信念を突き詰めた結果完成させた技術。攻撃をあえて崩したフォームで受けることで逆に相手の肉体に負荷をかけダメージを与えるというもので、相手の攻撃力が高いほど効果がある。若槻曰く「コスモの"ゾーン"と同じく"受け身のスペシャリスト"しか出来ない」。 目つぶしや金的のような、「受けてはいけない技」を「避ける」のではなく「打点を外して安全に受ける」ことにより、相手が攻撃を外したかのように錯覚させる技術も併せ持っている。 鹿野 玄(しかの げん) 声 - 石井康嗣 ガンダイ会長。63歳。先代社長と遠戚だった縁で社長になった。乃木との拳願仕合で「拳願会々長職争奪戦」の開催決議に賛否を賭けており、乃木に負けたことにより開催決議に賛成する。 かつては『名勝負製造機』との異名を誇った闘技者であり、皮膚をカットする打撃を得意としていた。禍谷園社長の禍谷重蔵の後塵を拝してきたため、自身を「凡百の闘技者だった」と称している。関林を信頼し、加納アギトにも劣らないと確信している。
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