禍谷園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:33 UTC 版)
先代から重蔵に会社が引き継がれた時に社名を現在のものへと変更している。企業序列第14位。 鬼王山 尊(きおうざん たける) 声 - 三宅健太 禍谷園代表闘技者にして大相撲で活躍する現役力士。通称『土俵の喧嘩屋』。20歳。本名は川村尊。三兄弟の末弟で、兄は双子で大相撲史上初の双子横綱。自身も十両で全勝優勝を果たしている。 「出稽古」と称して他の格闘技のジムなどに殴りこみに行くなど素行が悪く、兄たちの前で話が出ること自体がタブーとされる。トーナメントでも化粧回しの上に綱を締めるという不遜な恰好で入場している。 鼻っ柱が強く粗暴な性格だが、危なっかしい行動を取る桜の面倒を甲斐甲斐しく見るなど、優しい所もある。また、花見で酔った紫音に抱けと脅された際は押されながらも男女の関係は節度を持つ事が大事と嗜めたり、守護者が襲撃した際に兄達が暴れる姿を見て、好戦的な面は自分と変わらないと内心突っ込むなど、割と常識的。 強靭な足腰に裏打ちされた凄まじい攻撃力を誇り、鉄砲柱を張り手数発でへし折ることが出来るという。自身と同じくらいの体格を誇る関林を片手で投げ飛ばすほどの怪力を有し、ヘヴィー級レスラーを一撃で昏倒させる彼の逆水平による連打を食らっても全くひるまないなど耐久面でも優れる。また、幼少時から伝統的な相撲で自由な攻撃が許されていないことに疑問を持っており、それが元で相撲を見限り、「古代相撲」と称してパンチやキックでも戦う。現代相撲を否定する戦闘スタイルであることから、温厚な性格で知られる長兄の龍王山堅をも激怒させ、「相撲への冒涜」と額に青筋を浮かべながら評している。ただ、相撲が短期決戦に特化している関係から、持久力には難がある。 トーナメント1回戦では関林と対戦。終始関林を圧倒するも、相手の耐久力の高さから苦手な長期戦にもつれ込み、切り札の「古代相撲」まで解禁するが倒し切れなかった。最後は自身の持つ格闘技に対する信念の差が現れる形で、必殺の「激旺」を受け返され膝をついたところで渾身のパワーボムを喰らい、脳震盪を起こして意識を失い敗退した。なお、この仕合はウェブ投票でベストバウト第1位に選出された。 当初はプロレスラーをショーをするために鍛えていると見下しており、トーナメントの対戦相手である関林も「八百長野郎」とバカにした発言をしていた。だが、敗北を経てからは関林の実力を素直に認めるようになっている。 トーナメント終了後は真面目に相撲を頑張り、2年後の『ケンガンオメガ』ではますます力をつけて関脇に昇進、異名も『不良関脇』に改まっている。怪我で休場することもあったが、闘技者と力士を両立している。煉獄との対抗戦でも選手候補に挙がったが、当初の開催時期が11月で本業の場所中と重なるので参加は難しいとされ、選考から外れた。 モデルは元大関の雅山。使用武術・古代相撲 野見宿禰の時代にまでさかのぼる最古の角力を復活させた「原初の総合格闘技」としての形。現代の相撲では禁じ手とされる殴る・蹴るを使用する。特に強靭な足腰から繰り出されるハイキックは関林の意識を一瞬奪うほどだが、短期決戦に特化した現代力士の肉体で使用するには不向きなので、スタミナを大幅に消耗する両刃の剣でもある。極めようとすれば現在の相撲のスタイルから離れざるをえなくなるため、関林から「総合格闘の真似」と揶揄されてしまう。 主な技 激旺(げきおう) 重心を極限まで下げた姿勢から、鍛え抜かれた脚力を利用して繰り出す変形ぶちかまし。攻撃は直線的になるが、通常のぶちかましと比べてスピードは2倍、威力は4倍に達し、射程距離は土俵の直系に等しい4.55メートル。射程距離内なら室淵のスプリント以上に速く、あまりの速度故動体視力が追いつかないほどである。 禍谷 重蔵(まがたに じゅうぞう) 声 - 天田益男 禍谷園社長。61歳。左目に大きな傷、また左額から右頬にかけて傷がある。自身もかつては『大轟拳』の異名を持つ闘技者で、その時代を代表する闘技者であった。通り名のとおり現役時代はパワフルな戦い方を得意としており、現在でもトレーニングを続けている。 元々鬼王山の双子の兄達に「天狗の鼻をへし折ってもらいたい」と頼まれトーナメントに参加。鬼王山の詰めの甘さから優勝することはないと踏んでいた。が、実力を認めており、この敗北を糧にさらなる成長を期待している。 秋山 桜(あきやま さくら) 禍谷園秘書。年齢不明。乃木グループ秘書である秋山楓の姉。マイペースな性格で鬼王山などを無意識に振り回している。方向音痴でよく迷子になる。だが、一流企業の社長秘書を勤めるだけあり、能力は極めて優秀。楓からはお姉ちゃんと呼ばれて慕われている一方で、姉としての意地で楓に自分のおっちょこちょいな部分を見られる事を気にしている。 毎年新雪が降るとやけにクオリティの高い重蔵の雪像を作成するという謎の習慣がある。 本編の出番の少なさの割に設定が決められているのは、元々は古海製薬(若槻武士)の秘書という設定であったため
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