語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 04:44 UTC 版)
形態論
「高い」「高さ」や「横」「横切る」には、形態と意味のそれぞれに密接な関係がある。これは、形態素(taka-, yoko)を共有しているためである。形態素を共有するのは2語とは限らず、たとえば「長い」「長さ」「長め」「長持ち」「面長」は形態素 naga-を共有し、「長さ」「高さ」「重さ」「広さ」「熱さ」「ひどさ」は形態素-saを共有する[4]。
次に挙げる語形は、形態素 taka- を共有していても、3つの語彙素(a.《高い》、b.《高める》、c.《高ぶる》)に跨っている[4]。
- a. 高い、高かった、高ければ、高く、高くて、高くない、…
- b. 高める、高めた、高めれば、高め、高めて、高めない、…
- c. 高ぶる、高ぶった、高ぶれば、高ぶり、高ぶって、高ぶらない、…
語と語の関係のあり方や語形の内部での形態素の結びつきを研究する言語学の領域を、形態論と呼ぶ[4]。
脚注
出典
参考文献
- 風間喜代三, 上野善道, 松村一登, 町田健『言語学(第2版)』東京大学出版、2004。
関連項目
外部リンク
- ^ 精選版 日本国語大辞典「語頭」の解説 コトバンク、2021年12月28日閲覧
- ^ 精選版 日本国語大辞典「語末」の解説 コトバンク、2021年12月28日閲覧
- ^ 精選版 日本国語大辞典「語中」の解説コトバンク、2021年12月28日閲覧
- ^ a b c d e f 第1章「語の構造」風間ら2004, p.31-56.
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