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将棋用語一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/01 15:46 UTC 版)

逃げる
駒を取られない位置に動かすこと。助詞の「を」を用いて「飛車を逃げる」のように言うことが多い(能格動詞参照)。
27点法、24点法
入玉宣言法において、宣言者の持ち駒と敵陣3段目内の駒を大駒5点、小駒1点と点数をつけて、その点数で勝敗を決めるやり方。27点法はどちらかが駒の点数が27点(つまり過半数)に達している方を勝ちとする方法で、主にアマチュアのトーナメントで採用されている。24点法は31点に達している方を勝利とし、24点以上30点未満の場合は合意なく持将棋となる。持将棋自体のルールとは異なる。プロの棋戦で採用されている。
二段桂(にだんけい)
→つなぎ桂
二丁飛車(にちょうびしゃ)・二枚飛車(にまいびしゃ)
所有している二枚の飛車を敵陣に配備し、攻撃すること。
二手すき(にてすき)
相手に詰めろをかけるまでに二手かかること。
二歩(にふ)
反則の一つであり、自分の歩がある筋には持ち駒の歩を打つことができない。
二歩突き切り(にふつききり)
主に二枚落ちの駒落ち戦で下手がつかう戦術で、3筋と4筋という二つの歩の位を取って指す定跡。相手に角がないので位が取り易い面がある。
二枚替え(にまいがえ)
自分の駒1枚と、それとは種類が異なる相手の駒2枚を交換し、対局者それぞれの持ち駒になること。例えば自分の角1枚と相手の金駒2枚、自分の飛車1枚と相手の金2枚(または角・金駒1枚ずつ)を交換することは駒得とされる。
二枚落ち(にまいおち)
上手が自分の飛車と角を落として戦う駒落ち戦。
二枚○-(にまい-)
歩と玉以外の同種の駒二つ(香、桂、銀、金、飛車、角)を連動させてうまくはたらかせている様子を「二枚○」(○のところに駒の名前が入る)という。ただし「二枚銀」は銀二つが縦または横に隣接してたがいの利きをカバーしている配置を言う場合と、銀二枚ともを(たがいに近い範囲の)前方にくりだす戦法をいう場合とがある。<例>「将来の二枚桂のプレッシャーが強いので一手玉が逃げておく」
日本アマチュア将棋連盟
アマチュア将棋界の将棋団体。
日本将棋連盟 (にほんしょうぎれんめい)
四段以上の専門棋士によって組織運営されている連盟・公益社団法人。
日本女子プロ将棋協会
日本将棋連盟に所属する女流棋士の中から17人の女流棋士が独立して起こされた団体。略称はLPSA
入城(にゅうじょう)
玉が城に入ることを表現したもので、矢倉囲いの場合は、まず金銀など守備駒を先に配置し城を完成させ、そこに玉が入っていく場合が多い。
入玉(にゅうぎょく)
相手陣、相手から見て三段目に自分の玉が入ること。お互いの玉が相手陣に入った場合、双方詰む状態にならないため、点数規定を設けて勝敗が決められている。
入玉宣言法(にゅうりょくせんげんほう)
「宣言者の玉が敵陣3段目内にある」、「宣言者の玉以外の駒が敵陣3段目内に10枚以上ある」、「宣言者の玉に王手がかかっていない」、「宣言者の持ち駒と敵陣3段目内の駒の点数が規定に達している」、これら全てを満たした場合、勝ちとなるルール(27点法、24点法も参照)。2013年からプロの公式棋戦で採用されて以降、アマチュア大会においても採用されている。それまではお互いで持将棋の同意が必要であった。
入玉模様(にゅうぎょくもよう)
まだ入玉はしていないが、上部に逃げて将来的に入玉になりそうな様子の事。
入品(にゅうほん)
将棋界では奨励会で初段に昇段すること。
にらむ、にらみを利かせる
自分の角などを利きライン上に相手の駒がいること。別の駒がいる状態で効いている場合は間接的ににらんでいるという。〈例〉「角が相手を睨んでいる」
人間将棋(にんげんしょうぎ)
人間を将棋の駒に見立てて行われるアトラクション。
人間には指せない手
コンピューターの挙げる候補手が、(正否は別として)人間が心理的に選びにくいものであること。解説でよく用いられる。〈例〉ここで4四銀? なるほど、しかし怖すぎて人間にはさせない手ですねこれは。

注釈

  1. ^ 『日本将棋用語事典』p.7では、味の良し悪しはそれぞれ0.5ポイントくらいのプラスまたはマイナスがある、ともしている。
  2. ^ 本来の日本語としては「歩で叩く」の方が自然だが、将棋界では「歩を(使って)叩く」と言う習慣がある

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al 『日本将棋用語事典』
  2. ^ a b c d e f g 『将棋語辞典』
  3. ^ 『日本将棋用語事典』p.23
  4. ^ 『日本将棋用語事典』についてはこの項目の他、p.47「緩手」も参照。
  5. ^ 羽生善治が2010年度NHK杯テレビ将棋トーナメントに解説役として出演した際に説明。
  6. ^ 『日本将棋用語事典』p.69
  7. ^ 「あ!駒柱できました」2度の出現に解説陣「珍しいですね」 広瀬章人八段は「これはきっと“使われる”(笑)」/将棋・ABEMAトーナメント”. ABEMAニュース. 2023年5月30日閲覧。
  8. ^ 羽生善治氏が説く、「三手の読み」で未来を切り開く方法”. ログミー. 2013年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月9日閲覧。
  9. ^ 『日本将棋用語事典』 pp.92-93 「痺れました」、「痺れる」
  10. ^ a b 松下 1970, p. 24.
  11. ^ 修司, 相崎. “72歳現役棋士、桐山清澄九段に聞く「中原誠さんとの東西決戦で嵐になった日」のこと | 観る将棋、読む将棋”. 文春オンライン. 2020年7月30日閲覧。
  12. ^ 松下 1970, p. 26.
  13. ^ 将棋 多面指しでプロと交流”. ニュース和歌山 (2017年11月18日). 2018年3月9日閲覧。
  14. ^ 藤井聡太20歳「はっきり苦しい」王座戦で八冠ロード窮地→「毒まんじゅう」サク裂…《評価値6%》から大逆転の「6四銀」はナゼすごい?”. NumberWeb. 2023年6月27日閲覧。
  15. ^ タイトル100期か無冠転落か。羽生竜王VS広瀬八段、竜王戦七番勝負の展望は?(両者インタビューあり)|将棋コラム|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2019年6月10日閲覧。





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