段とは?

だん【段】

[音]ダン(呉) タン(漢) [訓]きだ

学習漢字6年

[一]ダン

登降できるようにした台状のもののつながり台状のもの。「段丘段段石段(いしだん)・階段上段雛段(ひなだん)」

物事区切り。「段階段落章段前段特段分段別段

区切られた等級。「段位高段初段昇段値段有段

手だてやりかた。「算段手段

[二]タン土地面積の単位。約一〇アール。反(たん)。「段収段別


だん【段】

【一】[名]

上方へ高くのぼるように重なっている台状のもの。また、その一つ一つ。段々。「石の段を上る」「段を踏み外す

上下区切ったものや順に重なったものの一つ一つ。「寝台車の上の段」

段組み分けられた、文字レイアウトする列の一つ一つ日本多く新聞では、上下15段で1面が構成される。

長く続く文章ひとくぎり段落。「文を三つの段に分ける」

浄瑠璃など、語り物ひとくぎり。「『義経千本桜』の鮨屋の段」

掛け算九九(くく)で被乗数同じくするもの。「二の段唱える

五十音図で、行(ぎょう)に対し、「あ」「い」「う」などの列。「た行う段

武道囲碁・将棋などで、技量によって与えられる等級。ふつう、初段から10段まである。「段を取る」

ある事柄をそれとさす語。「無礼の段お許しください

物事一局面。そういう場合。「いよいよという段になって逃げだす」

否定疑問の語を伴ってそれどころではないという気持ちを表す語。そういう程度それほど程度。「痛かったのなんのという段じゃない

【二】接尾

助数詞階段状、または層をなしたもの数える。「階段を2段ずつ駆け上がる」「3段組みページ

武道囲碁・将棋などの技量程度を表す。「柔道3段の腕前


きざ【刻/段】

きざみつけた筋。きざみめ

「引かかるよう、—が入れてあるのじゃから」〈鏡花高野聖


たん【反/段】

(「端」とも書く)布類の長さの単位鯨尺で幅9寸(約34センチ)、長さ2丈6尺から2丈8尺(約10メートル)。だいたい一人分の衣服要する長さ

土地面積の単位。1町の10分の1(約10アール)。10畝、また、300歩。もとは360歩。

距離の単位。6間(約11メートル)。

和船の帆の幅をいう単位おおよそむしろ1の幅で、3尺(約91センチ)。「だん(段)」


たん【段/壇/×檀】

〈段〉⇒だん

〈壇〉⇒だん

〉⇒だん


きだ【段/常】

《「きた」とも》

【一】[名]

布などの長さ計る単位。反(たん)。

庸布(ちからぬの)四百(よほ)—」〈天武紀〉

田畑面積の単位。段(たん)。

「およそ田は、長さ三十歩、広さ十二歩を—とせよ」〈孝徳紀〉

【二】接尾助数詞物の断片切れ目数えるのに用いる。

十拳剣(とつかのつるぎ)を乞ひ度(わた)して、三—に打ち折りて」〈記・上〉


きだ【段・常】

(「きた」とも)

1 〔名〕

布地測るために用い単位。一常(きだ)の長さ庸布一丈三尺という。

書紀720天武五年八月北野本訓)「布一常(キタ)」

令義解(833)賦役「謂〈略〉布一丈三尺。是為一常

田畑面積測る単位一町の一〇分の一。段(たん)。

書紀720大化年正月(寛文版訓)「凡そ田は、長さ卅歩、広さ十二歩を、段(キタ)と為」

きざみめ。段(だん)。きざ。また、階段きざはし

2接尾〕 きれめを数えるのに用いる。わかれめ

書紀720神代上(兼方本訓)「是に天照大神乃ち素戔嗚尊十握釼(とつかのつるき)を索取(こひと)りて打折(うちを)りて三段(みキタ)に為(な)し」

梵舜沙石集(1283)六「此法師一生の頸(くび)、七きだに被切候はむ」


たん【段・反・端】

〔名〕

土地面積の単位

(イ) 古代中世の田積の単位曲尺六尺一・八メートル)を一歩三・三平方メートル)として、三六〇歩の面積大化改新より太閤検地に至る。ただし奈良時代一尺(令の小尺、すなわち和銅大尺)は曲尺より約二二分(六ミリメートル)短いから計算上面積も小さくなる奈良時代およびそれ以前には、高麗尺(こまじゃく)で方六尺一歩とし、二五〇歩を一段とする制(高麗尺すなわち令の大尺は、和銅大尺すなわち令の小尺一尺二寸にあたる)、高麗尺五尺一歩とし、三六〇歩を一段とする制、和銅大尺六尺一歩とし、三六〇歩を一段とする制の三方法があったが、いずれの制によっても一段面積は同じである。なお収穫する稲の量を基準として、稲一束(穀一石・米五升)を得る田積を一代(しろ)として、五〇代を一段とする方法広く後世まで行なわれた。

令義解718)田「凡田。長卅歩。広十二歩為段。十段町」

(ロ) 太閤検地以後の田積の単位。三〇〇歩を一段とする。天正年間から文祿慶長年間にかけて全国的規模で行なわれた豊臣秀吉検地では曲尺六尺三寸一歩とし、三〇〇歩を一段とした(六尺五寸とする史料もある)。江戸時代に入っての検地では、方六尺一歩とし、これが明治政府引き継がれた。

伊勢国渡辺文書‐就伊勢国検地相定条々文祿三年(1594)六月一七日古事類苑政治七六)「一田畑屋敷六尺三寸棹を以、五間に六十間、三百歩を壱反に可検地事、〈略〉一〈長六拾間 横五間〉此歩三百坪壱反也」

布帛長さの単位

(イ) 古代中世、布(ぬの)の長さの単位絹織物単位は疋)。一巻(ひとまき)をいう。広狭材質産地などによって長さ一定せず、年代により大きく変わるが、養老令規定では、令の小尺すなわち和銅大尺ではかって、調布(調として納める布)は幅二尺四寸長さ五丈二尺一端とし、庸布(庸のかわりに納める布)は二丈六尺を一端とする。

令義解718賦役「布二丈六尺。並二丁絇屯端。〈謂。〈略〉布五丈二尺端也〉」

源氏100114頃)若菜上「ならの京の七大寺御す行、布四千たん、この近き都の四十寺に、絹四百疋をわかちて」

(ロ) 布帛長さの単位。ふつう、一人分の衣服の料とする衣。幅九寸。絹物は三丈ないし三丈二尺反物の尺は、江戸初期まで曲尺(かねじゃく)を用い、のちに呉服尺鯨尺用いようになったまた、長さは、統一されるまで変化が多かった。

*身のかたみ(室町中頃)「ぬのなど人にいだされ候はば、越中越後宇治ぬのなどやうなるものは、十たん五十ん百たんもしんじゃう候し時は、さがみ入道殿めしよせられ御らんじ候き」

距離の単位。六間(一町十分の一)にあたるか。約一一メートル

小右記寛仁三年1019一一二三日「権左中弁来言、造大垣事等、長門国請可五段

平家13C前)一一海へ一段(たん)ばかりうち入れたれども、猶扇のあはひ七段(たん)ばかりはあるらんとこそ見えたりけれ」

和船の帆の大きさ単位中世から近世初期までは筵(むしろ)帆を使用し、およそ三尺幅を一単位として長さ無関係一反と称した。一七世紀後期以後木綿帆主用され、一反の幅は三尺三寸から二尺までがあり、一定しなかったが、一九世紀以後松右衛門帆普及二尺五寸幅にほぼ統一された。長さに関係のないことは筵帆と同様である。

浄瑠璃博多小女郎波枕(1718)上「沖に何まつ檜垣十四五端の廻船に」

(5)たんもの反物)」の略。

雑俳・あふむ石(1839)「よっぽどよい・反(タン)なり袖へ当てみる」


だん【段】

1 〔名〕

[一]

① 高さの違う台状のもののつながりまた、その一つ一つきざはし。きだ。〔日葡辞書(1603‐04)〕

人情本春色梅児誉美(1832‐33)初「ハイ階子の段(ダン)をおりながら」

格付け品格の上下。しな。品等

黄表紙見徳一炊夢(1781)上「なにか上るりも、口跡もきこへぬ。役者もだんがしれぬ」

柔道剣道囲碁・将棋などで、技量に応じて与えられる等級

上下重ねたもののいくつかをさしていう。また、表などの形で縦横に配されたものの、横の並び。「五十音のえの段」

咄本初登(1780)十露盤「覚へのわるひ子供に、二の段(ダン)をおしへ、幾度させても覚へず」

千鳥(1906)〈鈴木三重吉〉「この押入には、下の方はあたしのものが少しばかり這入って居りますから、あなたは当分上の段だけで我慢して下さいましな」

(5) 文章や話の一くぎり。場面

百座法談(1110)三月六日「又おくの段にのたまへるは、若但書是人命終当生忉利天上、とのたまへり」

(6) 邦楽楽曲構成単位能楽では仕舞一調独吟などに用い一曲中の独立性の強い謡い所(「玉之段」「笠之段」など)、また、囃子事構成単位をいう。箏曲地歌では器楽部分構成単位(「六段」「八段」など)、また、手事構成単位についていう。浄瑠璃では曲を構成する最も大きな単位また、俗に鮨屋の段」のように一段一部分独立させて呼ぶのにいう。

(7) 横縞染め織物

(8) ⇒たん(段)

[二] 形式名詞のように用いる。

① 上に述べることを統合して、体言格とする語。くだり。こと。手紙文などに用いられる。

東寺百合文書‐は・正応二年(1289)八月日・若狭太良荘雑掌浄妙重申状案「云御下知違背段、為被罪科重言如件

吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九「貴家益々御隆盛の段奉賀上候」

予想される状況とか一つ局面とかをとりたてていう語。そういう場合

栄花(1028‐92頃)峰の月「迦葉仏、当入涅槃のだむなり。智者当得結縁せよ」

多情仏心(1922‐23)〈里見弴〉半処女「いざ帰ると云ふだんになって

③ (否定疑問の語を伴って) ある場面情況とりたててそれどころではないという気持表わす語。そういう程度

浄瑠璃曾根崎心中(1703)「ようもようも徳兵衛が命は続き狂言に、したらば哀れにあらふぞと、溜息ほっとつぐ斗、ハテ軽口だんかいの」

2接尾

階段などの一つ一つ平面数えるのに用いる。

台記久安七年(1151)正月一〇日「五六段はかりおくれて非疾非遅、盖高座の如なる、大輿の来るなり」〔旧唐書‐陳叔達伝〕

② きざみ、等級などを数える語。

*虎明本狂言音曲聟室町末‐近世初)「先大昔、中むかし、当世やうと三段有が、どれをならひたひぞ」

柔道剣道囲碁将棋など、免許状発行するようなものについて、程度段階表わすのに用いる。数が多くなるしたがい上位になる。

文章区切りの数を数えるのに用いる。


読み方:タンtan

大化改新以後土地面積量るのに用いられた呼称


読み方:ダンdan

ある事態情況をさし示していう語。


作者幸田文

収載図書ちくま日本文学全集 051 幸田文
出版社筑摩書房
刊行年月1993.4

収載図書幸田文全集 第3草の花黒い裾
出版社岩波書店
刊行年月2001.9

収載図書幸田文―1904-1990
出版社筑摩書房
刊行年月2007.11
シリーズ名ちくま日本文学

収載図書黒い裾
出版社講談社
刊行年月2007.12
シリーズ名講談社文芸文庫


読み方:ダンdan

所在 岐阜県揖斐郡池田町

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方:ダンdan

所在 熊本県(JR肥薩線)

駅名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

読み方
たん
だん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/07 06:22 UTC 版)

(だん)

  1. 高低の差があるところ。階段など。
  2. 区切り、段落
  3. や、場合。
  4. 武術などで、技量によって決められる等級。段級位制を参照。
  5. 近世邦楽、特に三曲の音楽である地歌箏曲胡弓楽において(特に段物や手事物)、器楽部分の楽章的区切りをいう。
  6. 文楽歌舞伎、及びその伴奏音楽である義太夫節などの浄瑠璃において、一幕を指す。
  7. 尺貫法における面積単位とも表記する。1段 = 1反 = 10 ≒ 991.7355 m2
  8. 将棋盤の横の列のこと。上から1段(目)、2段(目)…と数える。縦の列はと呼ぶ。
  9. カメラにおいて変化させる露出の量。露出 (写真)を参照せよ。
  10. のひとつ。⇒ 段 (姓)


出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 00:06 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. ダン次々高くなっている平面
  2. ダン上下に重なっているものの一つ
  3. ダン武芸などの技量表す等級
  4. ダン長く続く物事一区切り
  5. ダン物事の一局面
  6. きざ刻み目

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