庸布とは? わかりやすく解説

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よう‐ふ【庸布】

読み方:ようふ

律令制で、庸として納めた布。


庸布

読み方:ヨウフ(youfu)

律令制で、歳役かわりに納める布。


租庸調

(庸布 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/28 15:27 UTC 版)

租庸調(そようちょう)、または租調庸(そちょうよう)とは、日本中国及び朝鮮律令制下での租税制度である。


注釈

  1. ^ 大化の改新において、新たな施政方針を示した改新の詔のひとつに「罷旧賦役而行田之調」とあり、これが租税の改定を示す条文である。ここに示された田之調は田地面積に応じて賦課される租税である。後の律令制下の田租の前身に当たるものと見られている。
  2. ^ 実際に宝亀3年(772年)に豊後国で発生した山崩れ(現在でいう天然ダムの決壊に相当)が発生した際(『続日本紀』巻32)や天長7年(830年)の出羽国の地震(『日本逸史』巻38)、承和8年(841年)の伊豆国の地震(『続日本後紀』巻10)では、災害の記述とともに租庸調の一部が免除された記録がある。
  3. ^ ただし、京や畿内の庸が賦課されなかったり、調が軽減されたのは、財源不足時や緊急時に必要な労役(歳役)を課すことが出来るようにするためとする異説も存在する[1]
  4. ^ 律令制以前の、地方豪族(国造)から特産物を献上する慣行の性格を引き継いでいる。

出典

  1. ^ 今津勝紀「京畿内の調と力役」『古代日本の税制と社会』塙書房、2012年(原論文:1992年)。
  2. ^ a b 寺崎保広「庸米」『国史大辞典 14』 吉川弘文館、1993年、ISBN 4-642-00514-5ISBN 978-4-642-00514-2
  3. ^ 寺内浩「庸布」『日本歴史大事典 3』 小学館、2001年、ISBN 4-09-523003-7ISBN 978-4-095-23003-0
  4. ^ 今津勝紀「税の貢進」館野和己・出田和久 編『日本古代の交通・流通・情報 1 制度と実態』(吉川弘文館、2016年) ISBN 978-4-642-01728-2 P82-83
  5. ^ 清野陽一「延喜式諸国日数行程と移動コスト分析」『じんもんこん2011論文集』第2011巻第8号、2011年、37-42頁、2023年1月2日閲覧 
  6. ^ 古賀登『両税法成立史の研究』雄山閣、2012年、P523
  7. ^ 古賀登『両税法成立史の研究』雄山閣、2012年、P72-79・512-515
  8. ^ a b c d 租庸調Yahoo!百科事典
  9. ^ a b c d 租庸調ブリタニア百科


「租庸調」の続きの解説一覧

庸布

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 03:58 UTC 版)

租庸調」の記事における「庸布」の解説

大宝律令では、当時一般的な基準とされていた常布1丈3尺2枚分に相当する布2丈6尺が正丁1名あたり徴収された(ともに幅は2尺4寸)。だが、実際に程なく庸は半減され慶雲3年706年)には定制化され事実上正丁1丈3尺が徴収されることになった養老元年717年)には4丈2尺(1丁分の庸布+調布長さ)を1端、2丈8尺(2丁分の庸布)を1段と称するようになり、端と段は後には長さの単位としても用いられるようになった。なお、庸布には納付した人物の国郡姓名両端墨書する規定存在していた。

※この「庸布」の解説は、「租庸調」の解説の一部です。
「庸布」を含む「租庸調」の記事については、「租庸調」の概要を参照ください。

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